関心度の高い軽キャンパー
一般社団法人日本RV協会が毎年発行している「キャンピングカー白書」の2023年版が2月に発行されました。これによると、関心の高いキャンピングカーのベース車両の1位はハイエースで54.2%と半数以上。次いで軽自動車が16.8%というデータがありました。また、タウンエースが5.6%と急上昇しているのも興味深いものでした。
今回はハイエースではないですが2位だった軽自動車ベースのキャンピングカー、いわゆる軽キャンパーのニューモデル「ラクネル・リリイ」を紹介していこうと思います。
このラクネル・リリイを製造する「メティオ」は、1997年創業のキャンピングカービルダー。「遊び方・自由自在」をコンセプトにラクネルシリーズを展開。ハイエースやアトレーをベースにした「バンツアー」をはじめ、タウンエースベースの「レイ」、エブリイベースの「レスト」など、さまざまなモデルをラインナップしています。
今回はダイハツのハイゼットカーゴをベースにしたニューモデル「リリイ(ハワイ語で小さくて可愛いの意味)」をじっくりと見ていきます。
ベース車にはハイゼットカーゴを採用
2021年12月20日にアトレーワゴンとハイゼットカーゴが17年ぶりにフルモデルチェンジされました。これに合わせアトレーワゴンは5ナンバーから4ナンバーに変更され、名前もアトレーになりました。2台とも4ナンバー登録で、違いはどこなのかというと価格面はもちろんのこと、外観や装備、スマートアシスト機能であるACCやLKCの有無といったところに違いがあります。また、アトレーはターボエンジンのみのラインナップになっています。
豪華仕様なのがアトレーで、装備を必要最低限にしたものがハイゼットカーゴという違いがわかったところで、「ラクネル・リリイ」のベース車両はハイゼットカーゴ。商用軽ワンボックスながらもボディカラーは7色を用意しているのがうれしい点です。
明るい色遣いで爽やかな印象のインテリア
さて、さっそく内装をチェックしていきましょう。
と、その前に「ラクネル」シリーズの特徴を説明すると、ベッドや家具のフレームにアルミのチャンネル材を使用するオリジナルの製造法を採用しています。これらフレームを使いベッドマットや家具類を搭載。このアルミフレームは高強度で耐久性があり、軽量化が計れるのが大きな魅力となっています。
リリイについてもセカンドシートから荷室にかけてアルミフレームを配置。そこにマットを置いてベッド展開したり、軽キャンパーでは珍しい対面対座でのリビング展開もできるようになっています。
フレームの下部分は収納スペースとして活用できる設計で、荷室の左右にはキャビネットを搭載。キャビネット内にはオプションでDC冷凍冷蔵庫を装備することも可能。リアのクオーターウインドウは有孔ボードが標準で装着されており、小物を引っかけたりするのに便利。着替えや食器など入れにちょうどいい上部収納棚はオプションで用意。
注目は左右スライドドアに標準装備されるオリジナルのアクリル2重窓(オプション)。断熱性のアップに加え、シェードや網戸も備わり快適度がグンとアップします。軽キャンパーとしては珍しく、キャンピングカーとしてはもちろん移動中に後席の人も喜ぶ装備です。
ほかにも車中泊のスタイルに合わせた豊富なオプションを用意。サブバッテリーやインバーター、走行充電システムなどの電装系についても好みのサイズや容量のものを搭載できるようになっています。
愛らしいスタイルに清潔感あふれるインテリアなど、男女問わず気軽に車中泊旅ができるのが「ラクネル・リリイ」。価格は191万円〜と、200万円を切るリーズナブルさも嬉しいところ。気になる方は是非ともショーや展示場でチェックしてみてください。
問メティオ 048-791-2111