キャンプで食材を保管する際、保冷剤を利用する人も多いかと思います。
保冷材は、食品や飲料を冷たい状態に保つのに便利なアイテムで、さまざまな場面で活用されています。活用の幅は、食べ物を冷やすだけではありません。
今回は保冷材の効果的な活用方法や、食べ物を冷やす以外の使い方について紹介します。また、活用する上での注意点も合わせてお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。
保冷剤を効果的に使うコツは?
食材を冷やすため、キャンプには欠かせない保冷剤。使い方によっては、保冷効果に違いが出てきます。
まずは、より効果的に冷やすためのコツから押さえていきましょう。
- クーラーボックスは日陰に置く
- あらかじめクーラーボックスを冷やしておく
- クーラーボックス内に隙間を作らない
- 保冷剤は食材の上部に置く
筆者がキャンプへ出かけるときは、ロゴスの「ハイパー氷点下クーラー」に「倍速凍結・氷点下パック」×2個を入れて使っています。氷点下パックはしばらく触っていると手が痛くなってくるほど、冷たい保冷剤です。
これらのおかげで、夏場でも夜まで食材がひんやり保てました。これから購入するのであれば、保冷効果の高いクーラーボックスや保冷剤を選ぶことをおすすめします。
こんな使い方も!保冷剤の活用法2選
保冷剤は食材を冷やす以外の使い方もあります。知っておけば、アウトドアシーンで役立つかもしれません。
(1)暑さ対策
暑い季節の場合、体温上昇を防ぐために体を冷やすアイテムとして利用できます。
冷やしておいた保冷剤を、血液が多く流れる部位に当てて使いましょう。首筋や脇の下、大腿の付け根などに当てると効果的です。
体温調節が難しい夏のキャンプ場で重宝するでしょう。
保冷剤をじかに当てると冷たくなりすぎたり、皮膚への刺激が強すぎたりすることもあります。暑さ対策として利用する際は、タオルやガーゼ、手ぬぐいなどで保冷剤を包んでから使用するのがおすすめです。
保冷剤は外出時や室内での暑さ対策として役立ちますが、過信せず、水分や塩分補給も忘れず行うようにしてください。
(2)保温剤
保冷剤は、温めて使用することで保温剤の代わりとして利用できます。
温める方法は、およそ50〜60℃のお湯に数分間つけておくだけです。このとき、保冷剤の袋に記載された耐熱温度を超えないよう注意してください。
湯せんをすることで、ほんのりと温かい状態がキープできます。季節によって異なりますが、保温効果が続くのは30分程度です。カイロのように熱くなるわけではないので、長時間の保温には向きません。
筆者はパソコン作業のあと、肌触りのいい布に巻いた保温剤を、1分ほど目の上に乗せています。気持ちがいいですよ。
ただし保冷剤の種類によっては「保冷」しかできないものもあるので、温めて使う場合は保温できるかどうかを必ず確認してください。
また、温める際は熱湯を使用しないよう注意しましょう。
保冷剤を使用する際の注意点
さまざまな使い道のある保冷剤ですが、使用時の注意点がいくつかあります。必ずチェックしておきましょう。
(1)電子レンジを使って温めない
保冷剤を電子レンジで直接温めないようにしましょう。
電子レンジで温めると、中身が爆発するおそれが。また加熱ムラがあると、一部分だけ温度が上昇してしまい、ヤケドする可能性もあります。
ただし、電子レンジは保冷剤を温めるための水の温度調節に有効です。保冷剤が入る大きさの器に水を入れて、60℃になるよう設定すればOK。温まったら保冷剤を中に入れて、数分間待つだけです。
(2)捨てるときは自治体のHPをチェック
一般的には可燃ごみとして捨てられますが、自治体によってごみの種類は異なるので注意が必要です。いくつかの自治体の例を見てみましょう。
- 渋谷区:可燃ごみ
- 江東区:可燃ごみ
- 松戸市:その他のプラスチックなどのごみ
- 柏市:可燃ごみ(ただしハードタイプは不燃ごみ)
保冷剤の捨て方は「保冷剤 自治体名」で検索してみてください。各自治体がごみの種類を紹介しています。
なお保冷剤には高吸水性ポリマーが含まれているため、シンクやトイレなどには流さないようにしましょう。中身を流すと、排水管が詰まってしまうおそれがあります。
冷凍庫に眠っている保冷剤を有効活用!
保冷剤の活用方法について紹介しました。
冷凍庫の奥のほうで眠っていることの多い保冷剤。捨てる前に、今回紹介した活用法をぜひ試してみてくださいね。