キャンプインストラクターという資格をご存知でしょうか?
キャンプ好きのみなさんなら「キャンプにまつわる資格」と聞けば、「どんな資格なのか?」「どうやって取るのか?」と興味が尽きないことと思います。
今回、私はキャンプインストラクターの養成講習会を受講し、その後資格取得のための試験に挑戦しました。
この記事では、その体験を基に「キャンプインストラクターとは何か?」や「申込み方法」について紹介します。
キャンプインストラクターとは?
キャンプインストラクターとは、キャンプの指導者としてのスキルを証明する資格です。日本キャンプ協会が主催する養成講習会を受講し、審査(試験)に合格することで取得できます。
キャンプの技能や安全に関する知識はもちろん、キャンパーへの指導力や楽しいキャンプを企画する能力といったところまで、幅広いスキルが求められます。
つまりは、「正しいキャンプの知識・技能と、キャンプを安全に楽しく遂行するためのマネジメントスキルを養う制度」となっています。
キャンプインストラクターの取得を目指した理由
キャンプインストラクターを目指す理由は人によって様々です。参考までに、私はこれらの理由から取得を志望しました。
理由1.今よりももっとキャンプを楽しむため
多くの人がそうだと思いますが、私たちは学校でキャンプの基礎を習うわけではありません。ほとんどの人が独学、見様見真似、自己流でキャンプを行なっていると思います。それは決して悪いことではありません。
ただ、私はキャンプ歴を重ねる中で、「信頼できる場所でキャンプのいろはを教われば、もっと楽しく、もっと安全にキャンプを行うことができるのではないか」といった思いを持つようになりました。この気持ちが取得を目指した最も大きな理由です。
理由2.正しい知識とスキルを多くの人に伝えるため
私はこれまで、アウトドアに関する記事の執筆や、初心者キャンプコンサルでのキャンプ指導を行ってきました。とはいえ、世に出回る膨大な情報の中から自力で正しい情報を取捨選択し、伝えていくことに限界を感じることもありました。
特に安全性に関しては、誤った情報を広めることのないよう、より慎重になる必要があります。ところが、慎重になったがゆえに踏み込んだ内容を執筆したり、指導したりすることができず、歯がゆい思いを抱いたことも。
私自身がきちんとキャンプの知識を習得すれば、多くのキャンパーに正しい情報を伝えられると思ったのが、取得に至った2つ目の理由です。
いざオンラインで開校式に参加
資格取得のための講習会への申込みは、キャンプ協会のHPから行えます。講習会は各都道府県のキャンプ協会が不定期に開催しています。タイミングによってはお住まいの都道府県での開催予定がない場合もあるので注意が必要です。
私は千葉県在住ですが、申込みを検討した時点で千葉での開催予定がなかったため、山梨県支部が主催する講習会に申込みました。対面での実技指導と試験(1泊2日)を受けに山梨まで行く必要がありますが、それ以外の課程はオンラインで完結するとのことで、不便さはほとんど感じませんでした。
むしろ、富士山の近くでキャンプインストラクターになれるのが嬉しくもありました。
開校式で講師や受講者と顔合わせ
※以降、申込み後の講習会の流れを紹介しますが、各都道府県ごとに異なる可能性があります。詳しくは受講する都道府県の詳細ページをご確認ください。
講習会はオンライン(ZOOM)での開校式から始まりました。
開校式の内容は、講師陣や受講者との顔合わせと、カリキュラムの詳しい説明などです。
自己紹介ではお気に入りのキャンプギアとキャンプ飯を話す場面も。キャンプの講習会ならではのテーマに皆が微笑み、場がすぐに和みました。
参加者は、キャンプ場の経営を始めようと思っている方やキャンプギア制作会社の方、会社員の方、野外教育専攻の学生の方など、バラエティ豊か。皆がキャンプについてもっと深く学びたいと志していることだけは共通しているように感じました。
資格取得までの流れ
なお、開校式で説明された資格取得までの流れは、以下のとおりです。
- 自宅でのオンデマンド講義
- レポート提出
- 小テスト
- 実技講習
- 試験
1~3は自宅(オンライン)で完結し、4および5は1泊2日の対面講義の中で行われます。
1~4の課程を修了し、5の最終試験をパスすれば、晴れてキャンプインストラクターの資格を取得できます。
キャンプ好きなら挑戦してみては?
今回は「キャンプインストラクターとは何か?」と「申込み方法」について解説しました。興味を持った方はキャンプ協会のHPをぜひチェックしてみてください。
資格を取得することで、きっとキャンプの新たな一面を発見できると思います。
取材協力:「日本キャンプ協会(https://camping.or.jp/)」「山梨県キャンプ協会」