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    2023.04.15

    バトニングとは?薪割りはナイフでも手軽にできるんです

    薪割りに憧れを持つ人は多いはず。斧を勢いよく振り下ろして薪がスパーンと割れたら、とても気持ちがよさそうですよね。

    アウトドアに関心がある人にとって、一度はやってみたいアクティビティのひとつだと思います。

    とはいえ、斧は価格が高いため、初心者は手を出しにくいアイテム。「扱いが大変そう」「一歩間違えるとケガをしそう」といったイメージがあり、挑戦をためらってしまうことも。

    斧と薪

    斧で薪割りはカッコいいですね。でも初心者にとっては挑戦のハードルが高い!

    それでもやっぱり、「キャンプ場で薪をスパーンと気持ちよく割ってみたい!」そう思っている人には、ナイフを使った薪割り、すなわちバトニングがおすすめ。

    今回は、筆者が日頃行っているバトニングのやり方を解説します。

    バトニングとは?主なメリット

    バトニングとは、ナイフで薪を割ること。ナイフのスパイン(=背の部分)を薪などで叩くようにして割っていく方法です。

    これを覚えれば、斧よりも手軽に薪割りを体験できます。

    具体的なメリットは

    • 大きな力を必要としない
    • 斧を使った薪割りよりも難易度が低い
    • ナイフの扱い方に注意すれば、怪我のリスクは低い

    など。

    筆者は主に、焚き付け(最初の火を起こすために使用する小さな薪)を作るときに、このバトニングをやっています。

    バトニングに必要なもの

    薪とナイフと手袋

    これだけでOKです。

    用意するものは、以下の3点です。たったこれだけの準備をするだけで、すぐに挑戦できます!

    • ナイフ
    • 手袋
    • 薪2つ

    バトニングに適したナイフの選び方

    ナイフは、ネットで3,000円程度で売っている安価なものでも、以下の特徴を満たせば十分バトニングに使えます。

    • 素材がステンレススチールであること
    • 刃渡りが10~15cm、全長が20~30cm程度であること
    • 刃厚が3.5mm以上、なるべく厚みがあること

    加えて、怪我防止のために、さやが付いているナイフを選ぶとよりよいでしょう。

    手袋や薪のポイント

    また、手を保護するために手袋を装着します。できるだけ生地が厚いものを選びましょう。アウトドア用品店で売っている焚き火用の手袋も、頑丈なのでおすすめです。

    薪は、ホームセンターやネットなどで購入することができます。なお、薪2つのうちの片方は、薪を割るための道具として使います。

    バトニングのやり方

    それでは実際に、バトニングの手順を説明していきます。

    工程1:薪を立てる

    手で薪を立てる

    重心を探しましょう。

    まずは、割りたい薪を地面に立てます。斧ではないので薪を直接地面に突き立ててもいいのですが、可能であれば切り株などを台として使いましょう。高さが出て、やりやすくなります。

    工程2:ナイフを当てる

    薪にナイフを突き立てる

    中心に行けば行くほど割りにくくなります。

    薪を立てた状態で、割りたい箇所にナイフを当てます。このとき、薪を中心から真っ二つに割ろうとするのではなく、薪の端から少しずつ割っていきます。

    工程3:反対の手でもうひとつの薪を持つ

    叩く木を持つ

    硬い薪だと叩きやすいでしょう。

    ナイフで薪を押さえつけたまま、反対の手で用意していたもうひとつの薪を持ちます。

    工程4:ナイフの先を叩く

    木でナイフを叩く

    薪で手を叩かないように気をつけましょう。

    手に持った薪を、上からナイフの先端に叩きつけます。最初はコンコンと優しく叩き、ナイフが薪に食い込み始めたら強く叩いていきます。

    工程5:ひたすら叩く

    薪にヒビが入る

    ヒビが入りました。

    あとは、薪が割れるまでナイフの先端をひたすら叩いていきます。

    薪にナイフが刺さる

    かなり割れてきました。

    薪の3分の1のあたりまでヒビが入れば、あとは力を入れずに軽く叩くだけで割れていきます。

    薪が割れる

    半分までヒビが入れば、あとは簡単に割れます。

    無事に薪を割ることができました。初めて割れた瞬間は、きっと感動するはずです。

    割って細くなった薪であれば、ナイフに軽く力を込めるだけでスーッと割ることができます。

    バトニングを使った応用とは?

    バトニングのコツさえつかめば、薪以外の素材を割ることも可能です。ちょっとした時間で作業ができ、きれいに割れればアウトドア気分も高まるでしょう。

    (1)端材を割ってみる

    木の端材

    薄いものがおすすめです。

    端材を割ってみます。慣れるまでは、薄い素材を選ぶようにしましょう。

    ホームセンターで無料、もしくは数十円で手に入るような板材が、バトニングでスパッと気持ちよく割れます。

    (2)太い枝を割ってみる

    拾った枝

    多少太さがある枝を使用しましょう。

    写真のように、太さがある枝を割ることもできます。

    バトニングに挑戦しよう!

    木の上に置かれたナイフ

    ナイフは、ケガに気をつけて正しく使いましょう。

    斧での薪割りは、実際に用意したり作業場所を探したりすることを考えるとハードルが高いですが、バトニングであればナイフ一本で簡単に行うことができます。自宅の庭やベランダのちょっとしたスペースで、気軽に薪割り体験を楽しむことも可能です。

    庭やベランダでバトニングを練習し、お休みの日にはキャンプ場に行って、ナイフで割った薪を使って焚き火をする。こんなことができれば、キャンプがより一層楽しくなるはずです!

    私が書きました!
    自然大好きライター
    さんしょうまる
    仲間たちと川原でテントサウナをして遊ぶのが大好き。大都市から山奥の地方に移住して4年になります。バーベキューの火起こしすらできませんでした。今では、高校生に環境教育の授業をしたり、小学生のキャンプ体験を企画したり、海でライフセーバーしたり、山・川・海を満喫しています。初心者目線で気軽にできる外遊びを発信します。

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