たっぷりのオイルに下処理されたいわしが漬け込んである「オイルサーディン」。缶詰で販売されていることが多く、キャンプでの持ち運びにもぴったりです。
今回はそんなオイルサーディンと季節の野菜を使って作る、絶品カルボナーラレシピをご紹介します。
アウトドアや災害時の備えにも便利なオイルサーディン
オイルサーディンにはいわしのうま味がギュッと詰まっていて、パスタやアヒージョにぴったり。
栄養豊富で保存にも便利なので、アウトドアはもちろん、災害時の備えにもおすすめの食材です。
そんなオイルサーディンと合わせるのは「そら豆」。春から初夏にかけて旬を迎えるそら豆は、タンパク質やビタミンC、鉄分や亜鉛などのミネラルをたっぷり含んでいます。
今回は茹でて使用しますが、焼いて調理してもOK。さやごと焼くと、中の豆が蒸し焼きになり、ホクホクと甘みが増します。バーベキューの具材としてもおすすめですよ。
さっそくこれらの食材を使って、カルボナーラを作っていきましょう!
オイルサーディンとそら豆のカルボナーラのレシピ
材料(1人分)
・パスタ麺 80g
・水 1L
・塩 小さじ2
・オイルサーディン 60g
・卵 2個
・そら豆(さやつき) 2本(正味量30g)
・有塩バター 10g
・ピザ用チーズ 20g
★トッピング
・粉チーズ 適量
・粗挽き黒こしょう 適量
調味料は有塩バターとピザ用チーズのみ。生クリームや牛乳を使わずに、濃厚な口当たりに仕上げます。
なお、そら豆の「正味量」は、さやから出した時の豆の量を指しています。
オイルサーディンとそら豆のカルボナーラの作り方
まずはクッカーに水、塩を入れて湯を沸かし、パスタ麺を加えてパッケージ表記の時間よりも1分短く茹でましょう。
パスタ麺を茹でている間に、そら豆をさやから取り出します。さやから出したそら豆は鮮度が落ちていくので、できるだけ調理の直前に取り出すのがおすすめです。
また、薄皮をむいて食べることも多いですが、じつは薄皮には食物繊維が豊富。食品ロスを減らすことにもつながるので、今回はそのまま調理します。
続けて、2つの卵をそれぞれ黄身と白身に分けましょう。黄身の場合、1つはパスタ麺に混ぜ、もう1つはトッピングとして使用します。白身は別に利用するのでとっておきましょう。
パスタ麺の茹で上がり時間の2分ほど前になったら、クッカーにそら豆を加え、一緒に茹でます。
パスタ麺もそら豆も、茹でたら水気は切らず、茹で汁ごと置いておきましょう。
フライパンに有塩バターを熱したら……。
パスタ麺、そら豆、さらにオイルサーディンを加えて、なじむまで軽く混ぜ炒めましょう。
茹で汁を切らずに炒めることで、バターとオイルサーディンの油がパスタ麺に絡みやすくなります。
そして、茹で汁はこのあと使うので、捨ててしまわないように!
全体がなじんだら、一度火を止めてピザ用チーズを加えます。このままだとコテコテになって混ざりにくいですが……。
とっておいた茹で汁を加えます。茹で汁を加えることでピザ用チーズが混ぜやすく、滑らかな口当たりに仕上がります。
弱火で加熱し、様子を見ながら茹で汁を加え、チーズが溶けるまで混ぜ炒めましょう。
チーズが溶けたら火を止め、卵黄を加えます。卵黄は加熱し過ぎるとボロボロと固まってしまうので、必ず火を止めてから加えて、余熱で調理するようにしましょう。
卵黄がなじんだら、カルボナーラの調理は完了。
お皿にカルボナーラを盛り付けて卵黄を添え、粉チーズ、粗挽き黒こしょうを散らしたら完成!
オイルサーディンのうま味、そら豆のホクホク感、チーズと卵黄のコクで、濃厚な味わいに仕上がっています。
少ない調味料でも、季節の野菜とこってりした味わいを同時に楽しめる、贅沢な一皿を作ることができました。
ちなみに、余った白身は茹で汁に加えて、顆粒コンソメ、粗挽き黒こしょうと合わせてスープに。
さっぱりとした味わいですが、そら豆のうま味に粗挽き黒こしょうのパンチが効いており、キャンプ飯らしい1杯に仕上がりました。食品を無駄にしない工夫は、キャンプ飯を作る上で大切なポイントです。
オイルサーディンはキャンプ飯にぴったりの万能食材!
うま味たっぷりのオイルサーディンは、パスタのほかにサラダなどとも合わせやすく、缶詰で持ち運びがラクなため、キャンプ飯の万能食材といえます。
また、そら豆は鮮度が落ちやすいのが難点ですが、そのホクホクとした食感と甘みはやみつきになりますよ。
栄養豊富な食材を使った絶品カルボナーラ、ぜひ作ってみてください!