桜×デジタルアートの融合!サスティナブルな夜桜イベント「NAKED桜の新宿御苑2023」全貌紹介
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    2023.04.03

    桜×デジタルアートの融合!サスティナブルな夜桜イベント「NAKED桜の新宿御苑2023」全貌紹介

    株式会社ネイキッドが2023年3月31日(金)~4月23日(日)の期間、東京都新宿区の新宿御苑にて、夜桜イベント「NAKED桜の新宿御苑2023」を開催。

    一部の演出には、トヨタ自動車株式会社が開発した水素を使って走る燃料電池自動車「MIRAI」や、燃料電池バスと大小バッテリーをセットにした移動式発電・給電システム「Moving e」による給電を期間限定で活用するなど、環境に配慮しながらの実施となっています。

    今回は、自然の桜とデジタルアートの融合をどう実現したのか、その全貌を取材しました。

    夜の新宿御苑を、エリアを区切ってライトアップ中。こちらはプロジェクションマッピングでライトアップされた桜。

    夜の新宿御苑を楽しむお花見イベントを実現

    春の新宿御苑といえば、桜の名所。桜そのものが持つ美しさを、ライトアップによってどう演出するのかに注目が集まっていました。

    実際に訪れてみると、今回はネイキッドが得意とするデジタルアートによるライトアップや演出は控えめ。夜の新宿御苑という元々ライトがない場所で、純粋に「お花見」を楽しむための繊細な演出を施したという印象。

    ちなみに、イベント期間中にライトアップされる桜は、開花状況に合わせて変更。

    スタート時の3月31日(金)はソメイヨシノが中心ですが、会期末に向けて徐々にライトアップされる桜が変わり、自然の変化に合わせた見え方を楽しむ工夫がされています。

    「夜桜ライトアップエリア」では、新宿門から三角花壇までの道のりに咲く桜をライトアップと音楽で演出。

    新宿御苑と桜の歴史って?

    新宿御苑の歴史をひも解くと、元々は皇室の庭園。戦後昭和24年に一般公開され、その後環境省所管の国民公園となりました。

    環境省自然環境局新宿御苑管理事務所長 曽宮和夫さんによると、全国から献上された桜の品種が集まっていたこと、さらにそこで品種改良が重ねられたことにより多種多様の桜が生育。時期としては10月に咲く品種もあるなど、今では約70種類900本もの桜が咲く名所となっています。

    また、ネイキッド代表 村松亮太郎さんは「コロナ禍を経て、たくさんの方に集まっていただけるイベントが久しぶりに開催できることを一番うれしく思っています。やっとできるお花見をいかに演出できるかを考えたときに、普段解放されていない夜の新宿御苑が見られるという環境を大切にしながら、新しい形のお花見を楽しんでもらうことをまず考えました。今回だけに限らず、今後も長く楽しんでいただけるイベントとなることを願っています」とコメント。

    オープニングセレモニーに登壇したトヨタ自動車株式会社 水素製品開発部 水素事業計画室 主査・担当部長 折橋信行さん(写真左)、ネイキッド代表 村松亮太郎さん(写真中央)、環境省自然環境局新宿御苑管理事務所長 曽宮和夫さん(写真右)。

    一部のライトアップや演出の電力をエコカーで給電

    自然や環境に最大限配慮したサスティナブルなお花見の提供を目指している本イベント。

    ライトアップやプロジェクションマッピングの一部には、トヨタ自動車の協力のもと、燃料電池自動車「MIRAI」や移動式発電・給電システム「Moving e」による給電を期間限定で活用しています。

    化石燃料を使用する発電機を使わないことで、新宿御苑を始めとする周辺環境に負荷をかけない方法を選択しているのだそう。

    給電の仕組みがわかるように、展示された燃料電池自動車「MIRAI」から引かれた給電ケーブルをLEDライトでデコレーション。

    会場内にはトヨタの小型モビリティ「C+walk」シリーズに乗って光の移り変わりを体験するアクティビティ「桜の通い路」も。

    運転免許なしで乗車できますが、飲酒している人は乗れないなど諸条件あり。また、雨天時は中止となります。

    立って乗るタイプと座って乗るタイプの2種類。

    左右のハンドル下のレバーでアクセル、赤いボタンでブレーキが作動する。

    エコな食器で提供するヴィーガンお花見メニュー

    今回はお花見実施の際に起きてしまうゴミ問題にも取り組むべく、園内で提供する容器も環境に配慮したものを使用。容器やストローには、バイオプラスチックや木、紙などの素材が使われています。

    園内で提供されるお花見メニューを開発したのは、ネイキッドが運営する代々木公園前のレストラン「TREEbyNAKED」。海外からの観光客の来訪も多い新宿御苑という場所を意識し、様々な文化を持つ人が美味しく食べられるヴィーガンメニューが提供されます。

    まるでチキンのような弾力ある食感と美味しさの「ヴィーガンナゲット」、ベーコンの代わりにみりん粕を使った「ヴィーガンチャウダースープ」などを販売。

    また、お花見の気分を盛り上げるオリジナルドリンクにも力を入れており、酒類の持ち込みが禁止されている新宿御苑にぴったりのノンアルコールカクテルが用意されています。ラインナップは、「ピンクモクテル」や「さくらティーソーダ」「ホットさくらレモネード」など見た目も華やか。

    写真後左から、さくらティーソーダ800円、ピンクモクテル800円、いちごミルク800円、手前はさくら餅風スコーン500円(いずれも税込)。

    ヴィーガンナゲット600円、プラントベースアメリカンドッグ600円、ヴィーガンクラムチャウダースープ600円(いずれも税込)。

    ホットさくらレモネード600円(税込)。

    写真奥は抹茶パウンドケーキ400円(税込)。

    演出でソーシャルディスタンスを守る試み

    残念ながらまだ完全にコロナ禍が終了していない中、安心・安全を楽しく守るべく、屋外で人との適切な距離を保つための策が、演出になっていることにも注目を。

    参加型アートでソーシャルディスタンスを保つ提灯

    まずおすすめしたいのが、会場に入ってすぐ受け取れる「NAKEDディスタンス提灯(R)」。アンケートに答えると、診断に基づく「あなたの桜」が提灯の絵柄のモチーフに!

    足元にはスタンプのように桜の形が照らし出されます。自分が歩く場所に桜が映し出されるアートを楽しみながら、光の輪によるソーシャルディスタンスを確保していく仕組みです。

    「NAKEDディスタンス提灯(R)」を受け取るポイント。

    提灯の明かりが服に反射する様も美しいので、せっかくならば明るいカラーの服を選んで参加するのがおすすめ。

    1人用のスペースをキープする「サクラレジャーシート」

    また、セットチケットとしても販売されている「サクラレジャーシート」700円(税込)は、芝生の上でゆっくりくつろげる1人用のシート。

    このシートを敷いてお花見している様は、まるで桜の妖精のように見えるかも。これにより1人のスペースをキープできるので、ソーシャルディスタンスを保てるアイテムです。

    桜レジャーシートの表面には光沢があるため、少し光を反射するのも美しい。

    他にも様々な夜桜演出が用意されているので、新しいお花見体験に訪れてみてはいかがでしょうか。会期中は雨天でも実施されますが、荒天時は中止の可能性もあります。詳しくは公式サイトをチェックしてみて。

    NAKED桜の新宿御苑2023

    • 会場:新宿御苑(〒160-0014 東京都新宿区内藤町11)
      ※入退門は新宿門のみ
      ※ライトアップ実施区域(新宿門~風景式庭園一部エリア)以外に立ち入ることはできません。
    • 開催期間:2023年3月31日(金)~4月23日(日)
      ※会期中無休(雨天決行、荒天時は中止の可能性あり)
    • 開催時間:19:00~21:00(閉門22:00)
      ※18:00閉園後に新宿門を再開門
    • チケット料金(税込):
      【前売券】
      <通常チケット>
      月~木は一般1,600円、学生(高校生以上)・65歳以上1,400円、小人(中学生以下)1,000円
      金土日祝は一般1,800円、学生(高校生以上)・65歳以上1,600円、小人(中学生以下)1,200円
      <サクラレジャーシート付きセットチケット>
      通常チケット+600円
      ※サクラレジャーシートは現地販売価格より100円割引
      ※セットチケットは前売券のみ、数量限定での販売となります
      【当日券】
      ※当日会場販売分のみ
      月~木 は一般 1,800 円、学生(高校生以上)・65 歳以上 1,600 円、小人(中学生 以下)1,200 円
      金土日祝は一般 2,200 円、学生(高校生以上)・65 歳以上 2,000 円、小人(中学生 以下)1,600 円
      ※前売券は各種プレイガイド(チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス、セブンチケット、楽天チケット、アソビュー、KKdayと全国のセブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップで販売中)

    取材・文/北本祐子

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