【新米ライターは見た!】ペルーアマゾンの旅 最終回
ロッジに着いた後、木から落ちてきたという間抜けな小猿をしばらく弄んで、私たちは小型のカヌーでピラニア釣りに出発した。
セティコの湖を通り、初めてオニバスというものを見た。
テレビで子供がこの葉に乗る映像を何度か見た程度で、野生のものを見るのは初めてだった。
大きな葉はピンと張っていて、若葉はくしゃくしゃでまだ太陽の浴び方を学んでいる途中という感じ。葉は鬼デカイのに、花はそれほど大きくなく(それでも大きいが)、白くて可愛げがあった。
ガイドのミッチェルがカヌーを止めた。ポイントに着いたらしい。木の棒に釣り糸、釣り針のみという極めてシンプルな竿にミッチェルが鶏肉をつけてくれた。
釣り自体もシンプルで、水面を叩く、糸を垂らす、ヒットを逃さず揚げる、それだけ。
ピラニアが振動を感じ取り、獲物が落水したと思わせるために、釣竿で水面を叩く。バシャバシャ叩く。これがピラニア釣りの作法らしい。
連打のおかげか、驚くほどヒットがある。一つ一つのヒットが小さく、しばらくは、ただ鶏を食われるだけの撒き餌状態だったが、終いには2人で5尾ほど釣りあげた。
少し物足りなかったが、アマゾンツアーはあっという間に終わり、陸に戻ってきた。やはりアマゾンを味わうにはもっと奥地に入らなくてはいけないようだ。
しかしこの後は、ミッチェルいちおしの「アマゾナスガール」と会うことになっている。これは楽しみだ。
待ち合わせ時間まで土産屋を見歩き、琥珀のペンダントを買った。