焚き火だと失敗しがちな難しいホットサンドメーカー&メスティン。プロ直伝の簡単激旨レシピを紹介しつつ、編集部の料理ベタ(!?)ふたりが体当たりクッキングする企画を全4回にわたってご紹介。第2回はホットサンドメーカーとメスティンを使った肉料理対決だ!
【ホットサンドメーカー初級】
鴨がネギ背負ってやってきた!?
鴨肉の生姜焼き
皮パリッ、中ジューシーの理想の焼き上がりは、挟み焼きの賜物!
とろけるようなネギも絶妙なお味。
材料
鴨モモ肉…400g
長ネギ…1/3本
ショウガ…10g
塩…適量
醤油…大さじ1
砂糖…小さじ1/2
作り方
1 鴨肉に塩をふり、長ネギを半分に切ってショウガをスライスする。
2 ホットサンドメーカーに鴨肉を入れ、長ネギを上下に、ショウガを脇に入れる。
3 中火で皮側から3分焼き、ひっくり返して醤油をかけ3分焼き、再度ひっくり返し、身側に砂糖をふりかけ、仕上げに強火で1、2分焼く。
4 鴨肉と長ネギを切り分けてお皿に盛る。
厚めの肉とネギを隙間なく詰め込むことで、食材の水分でほど良い蒸し焼きができる。
肉の中心まで包丁を刺し、下唇で先端の温度を測る。温まっていたら、火が通っている。
【メスティン初級】
ふっくら蒸してカリッと仕上げる
メキシカンチキンスティック
メスティンで厚い肉を調理するときは、1回蒸してから焼く、
という2段階調理がコツ。ふっくら仕上がります!
材料
鶏手羽元…4本
タコスシーズニング…大さじ3
パクチー…2本
作り方
■1メスティンの中で鶏肉にシーズニングをふりかけ揉み込み、十分なじませたら、メスティンに底上げの網を入れ、鶏肉を並べ水50ml(分量外)を加える。
■2フタをして弱火で蒸し焼きし、水分が飛んだら中火で約5分焼き、裏返して同じように焼く。
■3焼き上がった鶏肉に刻んだパクチーをふる。
メスティン専用の網を敷いて、底に水を張る。蒸し焼きにすれば中まできちんと火が通る。
水分が飛んだところで火を強める。表面がパリッとなるまで焼き上げるのがポイント。
【ホットサンドメーカー中級】
ブラックペッパーはたっぷりと
ローストポーク
ギューっと旨みを閉じ込めるので、塊肉との相性抜群。ハーブでサンドすることで香りづけ&焦げ防止にも。
材料
豚ヒレ肉…200g
ニンニク…ひとかけ
ローズマリー…8本
赤ワイン…50㎖
グラニュー糖…大さじ1
オリーブオイル…大さじ1
醤油…20㎖
塩…適量
ブラックペッパー…適量
作り方
1 ホットサンドメーカーの片側に赤ワインを入れ中火で煮詰め、もう片側にグラニュー糖を入れて焦がし、醤油を加えたら、赤ワインと合わせて小さい器に入れ、お湯20㎖(分量外)を加えソースを作る。
2 肉に塩をふり、ニンニクをスライスする。ホットサンドメーカーをいったん洗う。
3 スライスしたニンニクの半分、ローズマリー4本を並べたホットサンドメーカーの上に肉をのせ、残りのニンニクとローズマリーをのせオリーブオイルをかける。
4 中火で両面をじっくり各5分焼き、切り分けてから仕上げにブラックペッパーをふり、ソースをかける。
ソースは先に作り置きする。セパレートタイプは同時に2面を使えるため、時短にもなる。
肉が厚いので、ハーブ類を多めに両面に敷いて、じっくり焼くことで焦げ防止にもなる。
オーシタ’s TRY!肉厚ジューシーステーキに挑戦!のはずが…
塩こしょうをふった肉を挟み、火にかける。「夕方スーパーに行ったら、厚い肉がなくて……(汗)」。
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不吉なジュワジュワ音にフタを開けてみると、肉汁がダダ漏れ。しかも焼き目がまったくついてない!?
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「美味しい焼き目を〜!!」と強火にするもあとの祭り。パサパサで少し焦げ付いたステーキが完成。
「アァァ、ソロキャンで極上和牛を頬張る目論見が……」。ただ焼くだけだからと油断したオーシタ。
小雀’s CHECK!
焼き目を付けたい場合は、まず強火で蓄熱させてから、両面を短時間で焼かないと旨みが逃げてしまうんだな。
【メスティン中級】
ゴロゴロ感が食べ応え抜群!
豚バラナスの麻辣醤和え
大きめに切った素材はボリューム満点。和える調味料によって和風、洋風などいろいろ味変できるのも◎!
材料
豚バラ塊肉…150g
ナス…2本
麻辣醤…小さじ1
豆板醤…小さじ1
山椒…小さじ1
長ネギ…少々
作り方
■1豚バラをひと口大に切り分け、メスティンに脂身側を下にして並べ中火で熱し、脂を抽出しながら全面焼く。
■2ナスをひと口大に切って塩少々(分量外)と和え、豚バラの上に並べ、豚バラにほど良く火が入ったらフタをする。
■3メスティンごとひっくり返し、そのまま中火でじっくり2分ほど焼き、元に戻してフタを開け、全体を混ぜる。
■4小さいボウルに麻辣醤、豆板醤、水50ml(分量外)を入れて混ぜ、■3に加えて全体を和える。仕上げに山椒をふり、刻んだ長ネギを添える。
脂身側から焼いて脂を抽出しカリッと焼き上げ、その旨みをナスに吸わせる。
上側にのせたナスに脂と旨みを吸わせるため、フタをしてひっくり返し、じっくり焼く。
ハラボー’s TRY!煮込んで美味しさ倍増!? スウェーデン風ミートボール
肉団子を先に焼いたら、フタにのせて保温。その間に生クリームとコンソメでスープを作る。
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スープと肉団子を合体! 彩りが足りないことに気がつき、慌ててニンジンを加えて煮込む。
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スウェーデン風にブルーベリージャムを添えて完成。塩っぱさと甘さが相まった、絶妙な味わい。
小雀’s CHECK!
煮込むときの火加減が強かったから、ちょっと煮詰まり、結果塩っぱくなった。ニンジンは最初から入れようね。
※構成/大石裕美 撮影/三浦孝明
(BE-PAL 2023年3月号より)