アウトドア好きに愛されてきたSUBARUから、魅力的なSUVが登場した。その名もクロストレック。コンパクトなボディに先進の安全技術と優れた機能を満載し、普段使いから週末の外遊びまで幅広く対応する。今回はアウトドアへの好奇心でいっぱいのビギナーの背中を後押しするキャンプ民泊「NONIWA」のオーナー夫妻に、クロストレックの可能性を体感してもらった。また、記事中では自動車ジャーナリストの佐藤篤司氏による解説コーナーも掲載。クロストレックの特徴を余すことなく理解できるはずだ。
クロストレックで外遊びに出かけたのはこのふたり!
青木達也・江梨子夫妻
クロストレックの特徴を解説するのはこの人!
佐藤篤司さん
クロストレックで「ツーリングアシスト」を体験
クロスオーバーSUVとトレッキングを組み合わせた車名をもつクロストレック。「安全・安心」「Fun」を旗印に、SUBARUの運転支援システムであるアイサイト史上最高の安全性能、オンロードから悪路まで対応するシンメトリカルAWD、そしてアウトドアライフを存分に楽しむための高い実用性などを凝縮した。
「思いついたら、すぐに行動したい!」
そんな好奇心旺盛なアウトドアズマンの気持ちに寄り添う、軽快なコンパクトSUVだ。
「普段は荷物運搬用の軽トラックと大きなバンに乗っているので、スポーティで走りが楽しめそうなクルマは久しぶり。かなり楽しみにしていました!」
目を輝かせながら、青木夫妻はキャンプ道具と低山ハイク用の装備をクロストレックの荷室に積んで、片道3車線の高速道路へ。
SUBARUの運転支援システム、アイサイトを構成する機能のひとつが、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作をアシストし、運転負荷を軽減する「ツーリングアシスト」。運転する達也さんは、高速道路でさっそくこの機能を体験した。
「ステアリング操作だけで前を走るクルマと一定の車間距離を保ちながら走るんですね。走行する車線からはみ出さないように、ステアリングを元の位置へ修正する機能も付いています。見守られているような、安心感があります」
助手席の江梨子さんが続ける。
「ギクシャクした感じが全然なくて、すごく自然に走ってくれるので安心。これなら遠出も苦にならないし、ノロノロと流れる渋滞路でストレスを感じることも少なくなりそう」
Sato’s commentary~ロングドライブをサポートする先進技術
キャンプサイトや外遊びに向かうロングドライブで「安心・安全」をサポートしてくれるのが、SUBARU独自の運転支援技術である「アイサイト」。高速道路や自動車専用道では、0km/h~約120km/hという幅広い車速域でアクセル、ブレーキ、ステアリング操作をアシストする「ツーリングアシスト」と、前のクルマに追従して走り、渋滞や高速巡航を快適にこなせる「全車速追従機能付クルーズコントロール」がドライバーをサポートします。
一般路でも頼れるアイサイトの先進技術
クロストレックに搭載されるアイサイトは、従来からのステレオカメラの中央に広角単眼カメラを追加。より広範囲に渡って周囲の状況を認識する。
高速道路での安心感の高いドライブを終えた青木夫妻はそのまま一般道をひた走り、キャンプフィールドに向かう。
「キャンプ場に向かうとき、食材の買い忘れはないかとか、仲間との待ち合わせ時間に遅れそうだとか、気持ちを焦らせるようなシーンでは、ヒヤッとすることが結構あるんですよね」(江梨子さん)
「それに、慌ててはいけないとわかってはいるんですけど、外遊びなどで疲れていると、集中力が切れることも……」(達也さん)
そんな心の隙間に入り込んでくるアクシデント。人間のうっかりミスを可能な限り低減してくれるのが、3つのカメラを持った新世代アイサイトだ。従来からのステレオカメラに、広角の単眼カメラを追加。3つのカメラになったことで、視野角が従来の約2倍に。死角が大幅に減り、これまで以上に幅広いシーンで安全運転をサポートする。
クロストレックが十字路にさしかかったところで、江梨子さんが口を開いた。
「普段から交差点では特に気をつけていますが、それでもヒヤッとすることは少なくないですね」
そんな状況で、ドライバーのヒヤりを減らして交差点での衝突回避をサポートしてくれるのが、アイサイトの機能のひとつ「プリクラッシュブレーキ」。3つのカメラと前後4つのレーダーを確実に機能させることで360度センシングを実現。日常の様々なシーンで、安全運転をサポートする。
「ちょうどいま左折するところで左を歩く人の存在を検知しました(編集部注:警報音とメーターパネル内の警告表示で注意喚起します)。左折では斜め後ろの状況がつかみにくく、右折のときを含めて歩行者や直進するクルマやバイクに注意が必要ですよね。確認することが多いなかで、アイサイトのサポートは大きな力になってくれます」(達也さん)
Sato’s commentary~二重、三重に張り巡らされた「ぶつからない」ためのサポート
衝突被害軽減ブレーキによる衝突回避を目指した機能が「プリクラッシュブレーキ」。
幅広い作動領域により、交差点の右左折時にも対応します。そして見通しの悪い交差点や店舗の駐車場から出庫する際に頼りになるのが「前側方プリクラッシュブレーキ」。前側方に装備されたレーダーによって、前側方から接近する車両を検知。衝突の危険があるとシステムが判断した場合、警報音や警告表示で注意を喚起。回避操作がない場合はブレーキ制御を行い、衝突回避をサポートします。
また、ブレーキ制御だけでは衝突回避が難しいとシステムが判断した場合、ステアリングも制御してクルマの進行方向を変え、衝突回避をサポートする「緊急時プリクラッシュステアリング」機能も。もちろん周囲に回避スペースがあることを判断した上でステアリング制御が行われます。
さらに、後退時の衝突回避をサポートする「後退時ブレーキアシスト」も。これは駐車時などで後退する際、衝突の可能性がある場合には、段階的に警報音と警告表示で注意を喚起して、回避操作がない場合はブレーキ制御を行って衝突回避をサポート。
そして駐車時などで気をつけなければいけないのが、誤操作による急な飛び出し。クロストレックは、万が一の事故を防ぐための「AT誤発進抑制制御」&「AT誤後進抑制制御」を装備。駐車スペースから出るときなどの、シフトレバーの入れ間違いやペダルの踏み間違いによる急な飛び出しを抑制します。しかも発進だけでなく、後進への対応も実現。さらに後退時の制限速度を設定できる「後退速度リミッター」も備え、安心度を高めています。
こうした幾重にも及ぶ、「ぶつからない」ためのサポートが、クロストレックの機動性をより高め、外遊びを支えてくれます。
オンロードからオフロードへ。スムーズで快適な移動を楽しむ
道幅が狭く、ラフにアクセルペダルを踏むとタイヤが空転するようなところでも、クロストレックは高性能なトレッキングシューズのように確かな足取りで進む。
「スノーボード好きの知人から、スバルのAWDは雪道やオフロードで走破性が凄いと聞きました。実際にこうして不整地を走ってみると、あっけないほど普通で快適ですね」(達也さん)
実はそのさりげなさこそが重要。さまざまな道で安定した走りを提供するSUBARU独自の「シンメトリカルAWD」は高精度な4輪制御技術によって突然の挙動変化を抑え、ドライバーや乗員に安心感をもたらす。ナチュラルなフィーリングで走れるクロストレックなら不整地走行のプレッシャーからも解放され、目的地でのアクティビティに集中できること請け合いだ。
「SUVとしての機能が高いレベルにあり、アウトドアでの対応力はいうことなし。あと一歩を可能にしてくれるので、外遊びの行動範囲を確実に広げてくれますよ」(達也さん)
Sato’s commentary~未舗装路でも頼もしいシンメトリカルAWD
「シンメトリカルAWD」は、水平対向エンジンと左右対称(SYMMETRY)のパワートレーンで構成されたSUBARU独自のAWDシステム。低重心かつ重量バランスに優れたその構造は、さまざまな道で安定した走りを提供します。その上、クロストレックは状況に応じて前・後輪に最適にトルク配分する「アクティブトルクスプリットAWD」を採用して、より安心感のある走りと操舵の気持ちよさを両立しています。
この優れた走行性能をオフロードでも輝かせるために、最低地上高はSUVとしてトップクラスの200㎜を確保。オフロードでの“あと一歩”をサポートします。
キャンプフィールドでは狭い道を通ることがあり、周囲の障害物に気がつかないことも多い。そんなときにぜひ活用したいのが、「デジタルマルチビューモニター」。フロントグリル、左右のドアミラー、そしてリヤゲートに備えた4つのカメラの映像を車内の11.6インチセンターインフォメーションディスプレイに表示する。
「様々なアングルの映像をボタン操作で選べるんですね。試しに車両を真上から見たような映像と左右の側面前方の映像を映しだしてみました。クリアな映像で距離感もつかみやすいですね!」
「NONIWAに来る途中にも細い道があるんです。車両感覚をつかむのが苦手な人にとって、死角を確認できるこの機能があると、とっても助かります」(江梨子さん)
Sato’s commentary~高画質映像でクルマ周辺の死角を減らす
フロントグリル、左右のドアミラー、そしてリヤゲートに備えた4つのカメラの映像によって、運転席から直接見えにくい車両周囲の状況を確認できるのが、「デジタルマルチビューモニター」。道路端への幅寄せ、駐車時、そして見通しの悪い交差点への浸入時にも、死角となるエリアを画像で確認できます。
「サイドビュー]の映像では自車の側面前方の様子が確認できるため、狭い道への進入やすれ違い、道路端への幅寄せ駐車などで役立ちます。
また「トップビュー」はシフトポジションがN/D/Rのとき、4つのカメラの画像を合成して自車を上から見たような映像を表示。発進時や駐車時などの車両周囲の状況確認をサポートします。フィールドではテントやタープと自車の距離感が把握できるので、とても便利です。またトップビュー画面と同時に、フロント/サイド/リヤビュー画面や後退時ブレーキアシストの検知状況の画面も表示できます。
シフトポジションがPのときに作動するのが、「3Dビュー」。自車を斜め上から見たような映像をディスプレイに表示します。スイッチ操作で8つの視点に切り替えが可能で、出発時や降車前に様々な角度から周囲の状況を確認することができます。キャンプ場内で移動する直前・直後など、目視で周囲の人や荷物の存在を確認する作業と併せて安全を高めます。
そしてプリクラッシュブレーキと連動するように、見通しの悪い交差点などで役立つのが「前側方警戒アシスト」。これはシフトポジションがDで、「フロントビュー」を表示させている場合、前側方レーダーによって横断車両の存在を検知すると、映像内にインジケーターで通知し、道路進入時のサポートを行います。自然豊かな場所へ近づくと、信号がなく、木々が多くて見通しの悪い道が少なくありません。そんな状況で道路に進入する際は慎重な安全確認に加え、「前側方警戒アシスト」が安全を高めます。
こうした映像による「視界拡張」機能のサポートで、外遊びの行動範囲は確実に広がっていくことでしょう。
新しい挑戦のきっかけを作るデザイン
キャンプフィールドに到着し、改めてクロストレックを見つめる達也さん。緑豊かな景色の中で、個性あふれるスタイリングに愛着が湧いた様子。
「僕は大学時代、自動車部に所属していたほどのクルマ好き。当時は運転だけでなく、クルマの映像を撮るのも好きでした。クロストレックの力強くて迫力のある姿を眺めていると、当時のことを思い出します」(達也さん)
クロストレックの力強さを演出するひとつに、前後バンパーと左右のフェンダーに装備された黒い樹脂製のガードがある。
「フィールドでは木の枝などに接触することがよくあります。細かいことを気にしていたら外遊びなんてできませんが、大切な愛車をきれいなまま維持したい気持ちは当然ありますよね。樹脂製のガードは見た目の力強さだけでなく、ボディを傷から守ってくれるので、気分的にもラク。アウトドアではこういう装備が気持ちを後押ししてくれるんです」
自由に積める室内空間
アウトドアでは、“積めるクルマ”で行くことが大前提。達也さんはクロストレックの積載能力に十分満足している様子。
「コンパクトな外観ですけど、驚くほど積み込めました。後席の片側をたたんでいますが、まだ積めるだけの余裕を残しています。これなら無理なく3人分のキャンプ道具を積めそうです」
達也さんと一緒に積み下ろしした江梨子さんもクロストレックの使いやすさに太鼓判を押す。
「荷室の床が低くて平らだし、壁側の出っ張りも小さいので、デッドスペースが減って効率よく積めます。これは積み下ろしのしやすさにもつながり、作業時間と効率という点でも大きなメリットですね」
Sato’s commentary~広い荷室を使いこなそう
荷室の奥行きは5人乗車時で814㎜、荷室容量は315L(VDA法)、分割可倒式の後席をすべて前方に倒したときの奥行きは1591㎜で、荷室容量は926Lへと拡大します。また、江梨子さんのコメントにあるように、荷室左右のホイールハウス(タイヤとサスペンションを収める空間)の距離は1090㎜と広く、出っ張り=ホイールハウスのせいで荷物が積みにくく感じることは少ないのではないでしょうか。
※荷室の測定値はメーカー発表の数値です。また、VDA法はドイツ自動車工業会(VDA)が定めた荷室容量の測定法です。
Sato’s commentary~開発者の自然への思いを感じ
クロストレックの担当デザイナーは釣り、エンジニアの責任者はノルディックウォーキングをこなすアウトドア好き。前述のポイントは、彼らのこだわりが発揮されたものといえるでしょう。
クロストレックで低山ハイクへ!
晴天の下、キャンプサイトでのんんびりと過ごした2人は、クロストレックのサポートのおかげでドライブの疲労をほとんど感じていない様子。今度は低山ハイクのベースポイントへと走り出した。
山道をグイグイ登っていくクロストレック。
「普段乗っているバンとは桁違いに軽快。エンジンの音も静かで、大声を出さなくても会話ができるなんて、私たちにとっては感動モノです!」(江梨子さん)
「路面に吸い付くようにコーナーを曲がっていく感覚がとっても気持ちがいい。それに体を包み込むようにフィットするシートのおかげで、きついカーブでも上半身が左右に揺れたりしないんです」(達也さん)
Sato’s commentary~もっともっと走りたくなる、気持ちよく力強い走り
クロストレックは、低重心の水平対向4気筒エンジンにモーターを組み合わせた「e-BOXER」仕様となっています。エンジンで駆動し、必要なときにモーターを最適に制御してエンジンをアシストすることで、低速から高速まで気持ちいい加速が味わえます。シンメトリカルAWDによる、路面をガッチリと掴んだような頼りになる力強さは、どこまでも走って行きたくなるほど。
Sato’s commentary~頭部の揺れを抑える設計で快適な乗り心地を実現
前席は大学の医学部との共同研究で、人体構造にまで踏み込んだ医学的アプローチで設計。追求したのは、乗り心地を不快に感じる原因のひとつ、頭部の揺れを抑えること。そのために上半身の動きの土台となる骨盤をしっかりと支える構造を採用。これにより、ロングドライブでも疲れを感じにくい上質な乗り心地を実現しています。
低山とはいえ、コースの坂は思いのほか急で、ビギナーは息遣いも荒くなるほど。
「標高が500m以下の低山でも、張り切りすぎは禁物です。コース状況にもよりますが麓からだと1時間以上かかるので、最初は無理せずゆったりと、を心掛けるのがコツです」(達也さん)
NONIWAでは、宿泊者を低山ハイクに案内することも。歩きながら町の産業と森の関係について解説したり、自然を五感で感じる体験をサポートしているそう。
鳥のさえずりと温もりを増してきた爽やかな風の中を、軽快に駆け抜けていくクロストレック。走行中に仕事や友人、趣味のことなど、とにかくよく話す青木夫妻。やがて話題はクルマへと続いていく。
「これまで500組以上のキャンプデビューをお手伝してきたけど、クルマについては積載のことくらいしかアドバイスしてこなかったね」(達也さん)
「外遊びが楽しいものになるかどうかは、安全に帰宅できるかがやっぱり重要だよねー。今日、クロストレックに乗ってみてそれがよく分かった気がする」(江梨子さん)
クルマは外遊びに欠かせないバックパックにしてトレッキングシューズのような存在。クロストレックなら、外遊び好きの頼れる相棒になってくれるに違いない。そんな確信を得た一日だった。
「クロストレックでもっと遠くへ行きたい。あらゆるフィールドを自分たちの“庭=NIWA”のように感じられたら、きっと楽しいですよね」
達也さんの確信に満ちた言葉と共に、クロストレックは山を下りる。これからのNONIWAの活動に弾みがつくことを予感させるような、印象深い思い出を2人の心に宿して。
【スバル クロストレック Limited AWD】
- 全長×全幅×全高:4,480×1,800×1,575㎜
- 最低地上高:200㎜
- 車両重量:1,610kg
- 最小回転半径:5.4m
- エンジン:水平対向4気筒DOHC+モーター(e-BOXER)
- 排気量:1,995cc
- 最高出力:107kW(145PS)/6,000rpm
- 最大トルク:188Nm/4,000rpm
- モーター最高出力:10kW(13.6PS)
- モーター最大トルク:65Nm
- 駆動方式:AWD
- トランスミッション:リニアトロニック(マニュアルモード付き)
- 燃料:無鉛レギュラーガソリン
- 燃料消費率:15.8 km/L(WLTCモード)
- 車両本体価格:¥3,289,000(税込み)
※撮影で使用した車両は下記オプション装着車です。※アイサイトの各機能は天候や道路状況では適切に機能しないことがあります。
【メーカーオプション】
- ステアリングヒーター
- フロントシートヒーター
- 本革シート[ブラック/グレー(シルバーステッチ)]
- ナビゲーション機能
- サンルーフ(電動チルト&スライド式)
- ルーフレール(ダークグレー塗装)
問い合わせ先
SUBARUお客様センター:TEL 0120-052215
SUBARUオフィシャルサイト https://www.subaru.jp/