サーファーがクリエイトする空間とスパイスの話
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • キャンプ場

    2023.05.04

    サーファーがクリエイトする空間とスパイスの話

    シンガーソングライター東田トモヒロさんの連載エッセイ、今回は四国にあるキャンプ場と東田さんの仲間のみなさんが作るスパイスやソースが登場します。海に行きたくなる季節ですね〜。

    海を望むキャンプ場

    ウッドデッキで朝日を浴びながらヨガなんて最高です。

    サーフィンとキャンプをいっぺんに楽しむ

    年に何度か四国を旅するのですが、いつも最終の着地点は高知の四万十市と決まっています。と言いますのもね、ここには友人が運営するキャンプ場がありまして、それがまさに、いわゆる夢のビーチフロント、海の目の前なのです。

    海を望むテントサイト

    海を見渡せるテントスペースはワイルドそのもの。

    四万十川の河口近く、平野サーフビーチに隣接する「Laki Lani on the Beach」というそのキャンプ場は、日本で最もサーフポイントに近いキャンプ場だと思います、僕の知る限りにおいてですが。

    よって僕はここを最終目的地として四国のライブツアーを組み、一日か二日オーバーステイして波乗りをするというスタイルにしているのです、はい。

    時としてダイナミックなスウェルが届くこともありますが、基本的にはやさしい波がブレイクするポイントですのでね、波乗り初心者の方にはもってこいの場所ですよほんと。

    キャンプ場の全景。

    Laki Lani on the Beach 全景。

    これからの季節、サーフィンとキャンプをいっぺんに楽しむにはこの上ないロケーションではないでしょうか。スタッフによるサーフガイド、サーフレッスンなどのワークショップも可能なので、事前予約をお勧めします。

    水場のある可愛らしい母屋は、かつては馬小屋として使われていたそうです。もちろん自炊もできますし、焚き火台やファイヤーピットなどの持ち込みもOK。屋根付きのミニバンガローも一棟あったりしていい雰囲気です。

    朝起きたら、ステージみたいなデッキで、太陽の光を浴びつつヨガやストレッチ。ひとしきり波乗りを楽しんだら、薪拾いを兼ねてビーチクリーンに参加して、体ばかりでなく心も清める。集めた薪で焚き火をこしらえて、ダッジオーブンなんかでスープを作るなんていう本格的なバラ色のサーフキャンプが楽しめます。

    「メスカル」を知ってますか?

    「Laki Lani on the Beach」を運営する藤澤マナブくんもやはりサーファーです。各地の大波を乗りこなしてきたビッグウェーバーですが、とても気さくで愉快な人柄です。

    バーカウンター

    オーナーのマナブくんのテキーラバー。

    イベントやライブの時に、彼はなんとも珍しいテキーラバーを出店します。このテキーラやメスカルがまた美味いし楽しい。

    ここでメスカルうんちくを一つ。

    メスカルとは、アガベ(多肉植物)を主原料とするメキシコ特産の蒸留酒の総称だったそう。
    テキーラももともとはメキシコのテキーラ地区で作られていたメスカルのことで、そのテキーラ地区にある有名な会社がメスカルをテキーラとして海外にヒットさせたことから世界的に知られるようになったとか。

    しかもテキーラがアガベ・アスール(ブルーアガベ)という1種類のアガベのみから造られるのに対して、メスカルの場合はアガベ・アスールを含め52種類のアガベの使用が認められています。そこが大きく違うところです。なんだか似たような逸話ありますよね、ネーミングって。シャンパンとスパークリングワイン、パドボとSUPとかね。

    それはさておき、見たことも聞いたこともないようなテキーラやメスカル瓶が居並ぶ Laki Lani のかっこいいバーカウンター。海辺でそんなやつをショットグラスで飲んでいると、だんだんと日本にいる気がしなくなってくる。

    ワンショットずつ、店主がそのメスカルのエピソードや味についてコメントを放り込んでくるのです。それを聞いて、なるほど〜などと知った風な顔をしてチビチビと飲む。夕暮れ時からそんなことしてるとね、どっかメキシコの片田舎の漁村にある怪しげな酒場にでも紛れ込んだような、気持ちのいい錯覚に陥りますよ、マジで。

    自然が生み出した地形が保存されている、人工物がほとんど見当たらない平野サーフビーチは、まさしく四国のパラダイスです。みなさんいつか Laki laniで会いましょう。

    Laki Lani on the Beach
    https://lakilanionthebeach.com/

    僕が夢中の「くるみの素」

    有元くるみさん

    有元くるみさんの出展ブース。

    これまでにもこの Laki Lani で何度かライブをやらせてもらったのですが、その際には毎回のように飲食などの出店をしてくれる友達らがいます。その中の一人、料理家の有元くるみさんは、高知に魅了されて10年近く前に神奈川から移り住んだ人です。

    彼女はもちろんサーファーでね、いい波があるときは必ずやどこかの海に入っているというほど達者な人です。湘南に暮らしていらした頃から知っていますが、高知に移り住んで以降の彼女とすっかり仲良くなりました。

    同い年なので何と無く空気感が分かり合えるところもあってね、お互い自由に生きている者同士だし、そこにいてくれるだけで安心感あります。

    調味料瓶

    有元くるみさんの名作 アリッサ。

    そんな彼女はオリジナルのスパイスを作っています。モロッコの伝統的なスパイスの有元バージョンともいうべき、HARISSA(アリッサ)。これがまた流石のクオリティーなんです。

    彼女の場合は、本鷹唐辛子(香川県産)、にんにく(高知県産)、エキストラバージンオリーブオイル、海塩、コリアンダーシード、フェンネルシード、キャラウェイシード、ミント、シナモンなどがブレンドされています、絶妙な感じでね。

    何に混ぜても添えても、その料理に深みと華やかさを与えてくれるのですよほんと。僕のような料理の素人でさえ、この「くるみの素」(アリッサのことを僕はそう呼んでいる)を絡めると、いきなり本職の凄みが出せちゃいますからヤバい。彼女の出店のタイミングはもちろん、彼女に縁のあるお店やそのネットショップでも購入できますからね、一度お試しください。

    45épices
    https://45epices.thebase.in

    ケンちゃんソース、新発売!?

    お皿とソース瓶

    どんな料理とも相性の良いケンちゃんソース。

    それから今回の四国の旅では、人生やサーフィン、そしてスノーボードについて熱く語り合える一人の友人を伴ってツアーしました。東京は新宿で様々な事業を展開しているサーファー、ケンタロウくんがその人。彼は今でこそ会社経営者ですが、もともとは生粋の旅人なのです。聞けば10代前半から世界中バックパッカーとして旅していたと言うではありませんか。

    ソースをもったケンタロウさん

    ケンタロウさんと、いまサーファーの間で静かなブームとなりつつあるケンちゃんソース。

    そんな彼が数年前に旅のアイテムとしてクリエイトしたのが、「ケンちゃんソース」。世界中を旅した彼が辿り着いたテーマは、日本人の味覚にこだわった上で世界に誇れる辛味ソースだそうで、そうして出来上がったのがこの「ケンちゃんソース」なのです。

    ケンちゃんラーメンのことを思い出しつつね、最初これを見たときはふざけてるのかな〜と思いましたが、味わってみてその素晴らしさが良くわかりました。さすが旅人、経験の豊富さが生み出すものに出ちゃってますもの。

    醤油ベースですが唐辛子と昆布が程よい辛さと深みを醸しだしていて、割とパンチが効いていてね。餃子や豆腐、サラダやチャーハンなど、幅広く活躍してくれるのですよこれまた。無添加なので安心感ありますし、ボトルのセンスもいけてる。僕は気に入りすぎて、自分のライブ会場でアルバムと一緒に販売までしています。

    なんかこのソースの持つ雰囲気が、僕の旅にビタビタハマって来るんですよね、不思議と。ぜひ一度僕のライブ会場に遊びにきてください。ケンちゃんソースも買えますのでね。

    ケンちゃんソース
    https://kenchansauce.com/

    そんな感じで熱い四国の旅のお話をお届けしましたけれど、いかがだったでしょうか。サーファーってほんと面白い空間や物を作る人種だなと、しみじみ思いました。

    さてさて感心してばかりいないで、僕も新しいアルバム作らなければ。

    今回のおすすめアウトドアミュージック
    ドノヴァン・フランケンレーター「Butterfly」
    ドノバンも言わずと知れたサーファーですが、個人的にはこの曲が一番好きです。

    東田トモヒロNEWS
    【2023.5.25(Thu) 東田トモヒロ 20周年「Rough Morning」リリースツアー 屋久島編】

    ■日時:2023.5.25(Thu)
    ■会場 : panorama
    鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦60-1
    0997-42-0400
    ■出演:東田トモヒロ and Nao
    opening act Fuzz LAB
    ■時間:OPEN 18:00 / START 20:00
    ■料金: 2500yen
    ■問い合わせ : HONU(かたやん)
           tel.0997-49-3145

    【2023.5.27(Sat) 東田トモヒロ 20周年「Rough Morning」リリースツアー 種子島編】
    ■日時:2023.5.27(Sat)
    ■会場 : BAMBOO FOREST
    ■出演:東田トモヒロ
    opening act Fuzz LAB
    ■時間:OPEN 19:30 / START 20:00
    ■料金: 2500yen
    ■問い合わせ : BambooForest
         tel.0997-27-0500
     http://bamboo-forest.net

    【2023.5.28(Sun) 東田トモヒロ 20周年「Rough Morning」リリースツアー 鹿児島編】

    ■日時:2023.5.28(Sun)
    ■会場 : DOLPHIN INDUSTRY
    鹿児島市東千石町14-15 浜田ビル3F
    ■出演:東田トモヒロ and Nao
    Opening Act:鳴海敦(STOKED)
    ■時間:OPEN 18:00 / START 18:30
    ■料金: 2500yen
    ■問い合わせ : DOLPHIN INDUSTRY
    tel.099-2954600

    サブスクリプションコミュニティTSC(Tomo Surf Club)
    シンガーソングライター東田トモヒロとつくる、持続可能な音楽のコミュニティです。
    月額制のサブスクリプションで、独自の配信ライブや、インターネットラジオ配信等いくつかのオリジナルコンテンツを用意して、みなさんとコミュニケーションを図っています。ぜひご参加ください。
    https://community.camp-fire.jp/projects/view/338326

    私が書きました!
    シンガーソングライター
    東田トモヒロ
    1972年生まれ熊本市在住。ニューヨークでのレコーディングを経て2003年にメジャーデビュー。旅とサーフィン、スノーボーディングをこよなく愛し、そのオーガニックなサウンドを通して「LOVE&FREEDOM」を発信し続けるシンガーソングライター。

    NEW ARTICLES

    『 キャンプ場 』新着編集部記事

    温泉が楽しめるキャンプ場25選!寒い季節もぽっかぽかなアウトドアNo1雑誌のおすすめは?

    2024.11.08

    オートサイトのキャンプは何がいいの?メリットからオートサイトの選び方まで紹介!

    2024.10.21

    関東でグランピングを満喫!カップルにおすすめのスポット15選

    2024.10.20

    焚き火が楽しめるキャンプ場5選!ゆらぐ炎を見ながらゆっくり過ごしたい人に

    2024.10.16

    キャンピングカーOK。温泉も魚釣りもできる日光の「まなかの森 キャンプ&リゾート」に親子で感動!

    2024.10.06

    ヨットで世界を旅する家族、日本寄港中に人気の貸し切り専門『奥ノ田ヒルズ キャンプ場』へ!

    2024.09.30

    ピストン西沢、サーキットとキャンプが一体になった富士スピードウェイの新スポットへ行く!

    2024.09.25

    宿泊者の9割が外国人!那須のキャンプ場「ムースファミリーキャンプリゾート」人気の秘密

    2024.09.20