ここ最近、なかなか新製品と呼べるものが登場していないバーナー類。もはやいき着くところまでいったのか……と思いきや、今年度は従来モデルより機能性を高めたギアが登場したので早速集めて検証してみた。
ツーバーナー編
火口径が21㎜拡大
新モデルはより広範囲に加熱ができるようになった!
右:OLD
SOTO/レギュレーター2バーナー GRID ST-526
¥27,500
●発熱量/2,500kcal/h
●サイズ/幅473×奥行き252×高さ145㎜
●重量/2250g
左:NEW
SOTO/レギュレーター2バーナー GRID ST-528
¥29,700(予価)
●発熱量/2,800kcal/h
●サイズ/幅473×奥行き252×高さ145㎜
●重量/2240g
問い合わせ先:新富士バーナー 0533(75)5000
低温時や連続使用時に火力の低下を防ぐマイクロレギュレーターを搭載した、ツーバーナーの後継機が登場。火口径が大きくなり火力がUP。広範囲かつ均等に加熱ができるようになり、より機能的に。炊飯時も満遍なく鍋に火が回る!
火口径が45㎜から66㎜に広がり、さらに家のガス台の形状に近づき、実用度も抜群。火力も300kcal/hもUP!
CHECK POINT
火口に近い側のゴトクがカットされたことで火口周りの掃除も楽々。風防は背面に折りたため、収納時は約15㎝の厚さというスマートさも◎。
先んじてシングルバーナーもヘッドを改良!
同社の名品レギュレーターストーブST-310(¥6,930)も、昨年大型ヘッドを搭載した兄弟機ST-340Range(¥9,020)が登場。ツーバーナー同様の火口径で直径11〜19㎝のクッカーと相性抜群。
CHECK POINT
点火アシストレバーが追加され、押し下げる構造になったので着火動作が楽。
「ロングセラーモデルが多いツーバーナーのなかでも、燃料の扱いやすさやパワー、スマートな見た目などから、SOTOのレギュレーター2バーナーGRIDが一線を画していました。しかも、今年6月に発売予定の後継機は、火口を見直して火の当たる範囲を広げ、手入れのしやすさも加わるなど、まさに最強ツーバーナーの誕生です!」
と、編集部オガワが鼻息荒く力説。 そこで、新旧モデルを並べて、火力をチェック。
「これならフライパンの中心から縁に置いたものまで、餃子も満遍なく焼けますな」
と、感心しきり。シングルバーナーも、バーナー界の二大巨頭プリムスからは、ブランド最軽量モデルがさらに使いやすくなって再登場。MSRからも安定性を向上させるためのオプションパーツが開発されたりと、ジワジワと進化の波が押し寄せてきている。
「ロゴスのアルコールストーブは、いくつかの既存品と組み合わせて使えるのがおもしろいですね。何と一緒に使えるか考えるだけでワクワクします!」
ツマミをワイヤー式に改良
操作性が向上した
羽の生えたシングルバーナー
プリムス/P-116 フェムストーブⅡ
¥8,800
燃料調節つまみがステンレスワイヤー製に変更。クッカーの下に手を入れて火力調整する必要がなくなって使いやすくなった。旧機より7g重くなったものの収納性の良さは◎!
●発熱量/2,100kcal/h
●収納サイズ/幅54×奥行き27×高さ74㎜
●重量/64g
問い合わせ先:イワタニ・プリムス 03(3555)5605
CHECK POINT
点火装置を兼ねたプラスチックのつまみが、ワイヤー製に。点火スイッチは単独で操作する一般的なタイプに。
安定感アップ!
オプションパーツが安心安全を叶える
MSR/ローダウン リモートストーブアダプター
¥8,800
ストーブとカートリッジの間に連結し、直結型のストーブを分離型に変身できる、ありそうでなかったパーツ。ゴトク位置を低くでき安定感が増す。点火時2か所のアジャスターを操作する必要がありやや面倒だが、手元で火力調節できて便利。
●サイズ/一辺13.5㎝
●重量/180g
問い合わせ先:モチヅキ 0256(32)0860
CHECK POINT
地面からの高さで使い勝手が広がる
ポケットロケット2やウィンドバーナーに連結可能。ソロ向きバーナーがグルキャンにも対応できるように。
ポケットストーブ2
ウィンドバーナー
組み合わせ次第でアルコールバーナーの使い道が広がる
ロゴス/アルコールバーナー
¥2,200
フタに取手がつき、消火時も躊躇なく本体に被せられる。型押しされたブランドロゴのメープルリーフも相まって、女性でも手に取りやすい。同社既存の別売りアイテムと組み合わせれば様々な調理が楽しめる。
●サイズ/約直径7.5×高さ5㎝
●重量/約110g
●容量/約110㎖
問い合わせ先:ロゴスコーポレーション・コンシューマー係 0120-654-219
写真のミニミニKAMADOやminiたき火コンロなどをゴトクとして組み合わせると、中型の鍋やメスティンを乗せての調理も可能。
※構成/大石裕美 撮影/山本 智
(BE-PAL 2023年5月号より)