居酒屋の店先に「備長炭 Made in Laos(ラオス)」と書かれた段ボールが積まれているのを見た。備長炭は、元禄年間に紀州(和歌山県)田辺の炭問屋・備中屋長左衛門が広めたウバメガシの炭がはじまりとされている。
成長が遅くて堅いウバメガシを高温で焼くことで、火力が強く、火持ちがよく、灰の少ない上質な炭ができあがる。ラオスにもウバメガシがあるのだろうか…という疑問はともかくとして、ラオスの森林破壊につながっていなければいいなと思った。
でも、そもそも森林国ニッポンに外国から大量のガソリンを使って炭を運ぶ必要があるのだろうか…とも思った(われわれ消費者が少しでも安く居酒屋で飲み食いしたいと思うかぎり、炭の輸入はなくならないのかもしれないが…)。
BE-PALも大注目の樵木備長炭や樵木薪とは?
さて、「適正に管理された森林から作られた良質な薪や炭を使いたい」という人におすすめなのが、このと「樵木(こりき)備長炭」と「樵木薪」。
徳島県南部美波町(みなみちょう)で作られている。同町は、紀伊水道を挟んでちょうど田辺の対岸にあり、田辺と同様にウバメガシなどの照葉樹林に恵まれている。
炭や薪の生産で林を再生する取り組み
この地では古くからその照葉樹林を活用した、樵木林業が行なわれてきた。
照葉樹の幹が一定の太さに育ったら伐採して薪や炭に利用する。
伐採した根株からはまた芽が生えてくるので、林はつねに若返り、虫害や風害にあいにくい。同町に本拠を置く「四国の右下木の会社」は、炭や薪を生産することによって林を再生し、ひいては雇用の創出や地域の再生をめざしている。この取り組みを応援するためにも、ちょっと使ってみませんか。
詳しい取り組みは『BE-PAL』の連載をチェック
「四国の右下木の会社」の取り組みについては、『BE-PAL』の連載「四国の右下にぎやかそ革命」で紹介しているので、ぜひお読みください。
動画もご覧ください。
※この商品は[通販サイト]「小学館百貨店」から購入できます。
樵木薪・樵木備長炭/四国の右下木の会社
・樵木薪 照葉樹ミックス 10kg 3,300円(税込み)
・樵木備長炭 500g×2袋 3,300円(税込み)
https://www.pal-shop.jp/item/A55307003.html