アウトドアに便利なポップアップテントですが、デイリー使いできる簡易的なものから、泊まりのキャンプで利用できるものまでさまざまな種類があります。おすすめポップアップテントを紹介するので、自分が求めるポップアップテントはどのようなものか、選び方を参考に比較検討しましょう。
CONTENTS
ポップアップテントの選び方は?
どのようなタイプのポップアップテントが欲しいのか、実際の使用シーンを大まかにイメージしておきましょう。主にポップアップテントを選ぶ際にチェックしておきたいのは「サイズ」「強度」「機能」の3点です。それぞれ詳しく紹介します。
人数に合わせてテントのサイズを選ぶ
テントを何人で使用するのかによって、選ぶべきサイズが異なります。ポップアップテントは一般的に2~3人用が多く、大型でも5人用までのものがほとんどです。
しかし、製品スペックに記載されている使用人数は、ぎゅうぎゅう詰めで最大何人入るのかという目安に過ぎません。人数分の荷物を置くスペースを考慮すると、使用人数+1が目安といえます。
例えば、大人4人で使用するなら、5人用テントがちょうどよいサイズです。もしそれ以上の人数で使用するのであれば、複数個のテントを用意した方が快適に過ごせるでしょう。
利用する目的別に選ぶ
ポップアップテントを使用する目的によって、必要となる強度や作りが大きく異なります。簡易的な日よけとして利用するなら、エントランスに仕切りのないオープンタイプで十分です。
昼寝をしたり、着替えをしたりするのであれば、前面を閉じられるフルクローズタイプが使いやすいでしょう。外からの視線を遮り、プライベート空間を作れます。
キャンプの宿泊場所として利用するなら、フルクローズタイプの中でも、居住性や強度にこだわったものを選ぶのが賢明です。
機能面もしっかりチェック
ポップアップテントには、設営・撤収の簡単さだけではなく、高い機能性を持ち合わせているものがたくさんあります。中でも注目したいのは、遮光性・通気性・防水性です。
遮光性のある生地は、熱や光を遮ってくれるため、テント内を快適に保ってくれます。夏場など暑い季節に使用するのであれば、UVカット率も重視しましょう。
エントランス以外にも、メッシュ窓やベンチレーションシステムがあると、通気性を確保できます。アウトドアでは急に天候が悪化することも少なくありません。そのため、日帰りであったとしても防水性があるテントだと安心できます。
「レジャー向け」おすすめオープン型ポップアップテント
暖かい季節になると、あちらこちらで見かけるようになるのが、オープン型のポップアップテントです。どこでも気軽に使えるオールラウンダーなポップアップテントを2点紹介します。
CAPTAIN STAG「アプリールポップアップテントDUO」
約145×160×110cm、約1.4畳分のスペースがある2人用サイズのポップアップテントです。内側にシルバーコーティングが施されていて、紫外線の影響を軽減します。
背面はメッシュ素材になっているため、テント内の熱気を逃がせます。風が強い日は付属のペグを使用し、テントをしっかり固定しておきましょう。
側面には小物を入れておけるポケットがあります。水筒やペットボトルなどを入れておけば、プールや河原のようなペグを打ち込めない場所での重り代わりにもなります。
- 商品名:CAPTAIN STAG「アプリールポップアップテントDUO」
- CAPTAIN STAG公式サイト:商品はこちら
TARAS BOULBA「ポップアップサンシェード」
ムーミンとコラボレーションした、キュートなポップアップテントです。のどかな自然の風景と親和性の高い、ベージュ・カーキの2色があります。
サイズは約200×200×130cmで、2~3人程度での使用に適しているでしょう。ペグが打てない場所でも飛んでいかないよう、砂・ペットボトルを入れられる小袋が付属しています。
同シリーズには、テーブルセットやバスケットなど、アウトドアで活躍するアイテムもあります。一式そろえてサイトを作ったら、ムーミン好きにはたまらない仕上がりになるでしょう。
- 商品名:TARAS BOULBA「ポップアップサンシェード」
- TARAS BOULBA公式オンラインストア:商品はこちら
「レジャー向け」おすすめクローズ型ポップアップテント
荷物を人目に付かないようにしたり、中で着替えを行ったりする場合は、エントランス部分が閉じられるクローズ型が便利です。フルクローズタイプから、おすすめのポップアップテントを厳選しました。
Coleman「クイックアップIGシェード」
「徹底して虫対策をしたい」という人におすすめなのが、コールマンのポップアップテントです。メッシュ部分に防虫素材を使用しているため、虫の侵入防止効果に期待できます。
虫が嫌がる成分が、常に生地の表面にしみ出す仕様になっているそうです。使用環境によって異なりますが、基本的にメンテナンスは不要で使い続けられます。肌が弱い人や小さな子どもがメッシュに触れてしまった場合は、せっけんなどで洗い流すことを推奨されています。
屋根のベンチレーション部分は、ロープで固定できるようになっており、風でバタつくこともありません。また、フロントパネルを閉じても通気性をしっかり確保できます。テントのサイズは約200×150×125cmで、2~3人用です。
-
- 商品名:Coleman「クイックアップIGシェード」
- Coleman公式オンラインストア:商品はこちら
コールマン
クイックアップIGシェード
使用サイズ:約200×150×125(高さ)cm 収納サイズ:約59×59×8cm 重量:約2.7kg 定員:約2~3名
CHUMS「ポップアップサンシェード3人用」
オープンスタイルから、フルクローズに切り替えられるポップアップテントです。フロントパネルをトグルボタンで留めることで、手軽にプライベート空間を確保できます。
UVカット効果も期待できる仕様なので、紫外線が気になる季節にも活躍するでしょう。サイズは約198×147×127cmの3人用で、テント固定用のペグも付属しています。
フロントの大きなロゴと、側面のブービーバードが存在感を放ちます。テントが立ち並ぶ中でも目を引くため、拠点を探してウロウロする必要もなくなるでしょう。
- 商品名:CHUMS「ポップアップサンシェード3人用」
- CHUMS公式オンラインストア:商品はこちら
スモア「Colline」
おしゃれで機能的なポップアップテントが欲しいなら、スモアのコリーヌがおすすめです。UVカット率はUPF30+となっており、強い日差しから肌をしっかり守ってくれます。
足を伸ばしてくつろぎたいときに便利な、レジャーシートも付属しています。寝転んでも余裕があるくらいの広さがあり、ファスナーで着脱可能です。
4面全てにメッシュ窓があるので、虫に悩まされることなく爽やかな風を感じられます。天井に吊り下げフックがあり、ランタンなどの置き場にも困りません。
サイズは約200×175×140cmで、耐水圧2,000mmの透湿防水性能もあります。
- 商品名:スモア「Colline」
- スモア公式サイト:商品はこちら
CAPTAIN STAG「CSシャルマン ポップアップテントフルクローズ」
ブラウン×ミントブルーの、チョコミントを思わせる配色が個性的なポップアップテントです。あまり見ない組み合わせなので、遠くからでもひと目で自分のテントだと認識できます。
サイズは約200×220×130cmで、グランドシートはエントランスの外側まで広げられます。フロントパネルは中央のファスナーを開いて、カーテンのように両開きするタイプです。
背面には中が見えないよう、開閉可能なメッシュ窓があります。フロントパネルを閉じてしまえば完全に視線を遮った状態になります。ロッカールームのないビーチでも、着替えの場所に困りません。
- 商品名:CAPTAIN STAG「CSシャルマン ポップアップテントフルクローズ」
- CAPTAIN STAG公式サイト:商品はこちら
フィールドア「フルクローズサンシェードテント」
テントを探していると「カラーは気に入ったけどサイズがない」といった悩みも少なくありません。フィールドアのポップアップテントは、サイズ・カラー・バリエーションが豊富です。
また、UPF50+の生地を採用しており、しっかりと紫外線から肌を守ってくれます。裏面は遮熱性シルバーコーティングが施されており、暑さ対策も十分です。遮熱性試験では、コーティングなしの生地と比較して、内部の温度の上昇を約5度抑えられたとのことです。
背面のメッシュパネルは大きく開口でき、前後どちらも開けると開放感が増します。熱さを抑えつつ風通しもよいため、真夏のアウトドアでの熱中症予防に役立つでしょう。
- 商品名:フィールドア「フルクローズサンシェードテント」
- フィールドア公式オンラインストア:商品はこちら
フィールドア
フルクローズサンシェードテント
サイズ (約)幅200cm×奥行180cm×高さ135cm 収納時 : (約)直径63cm×厚さ11cm 重量 (約)2.5kg
キャンプにおすすめのポップアップテント
「1人でテントの設営は大変…」と感じているキャンプ初心者なら、テント泊にも使えるポップアップテントがおすすめです。ソロキャンプにちょうどよいサイズ感のテントを2点紹介します。
LOGOS「ソーラーブロック ポップフルシェルター」
サイズは約235×113×90cmと、コンパクトなポップアップテントです。高さがないので、比較的風の影響を受けにくく、安定感があります。フルクローズできるので、テント泊はもちろん、レジャーの着替え場所としても活躍するでしょう。
ソーラーブロック加工が施されており、UVカット率は99.9%を誇ります。
遮光性は100%なので締め切ったときはもちろん、換気した状態でもテント内はかなり暗くなります。明るいと眠れない人でも、ゆっくり昼寝を楽しめるでしょう。
-
- 商品名:LOGOS「ソーラーブロック ポップフルシェルター」
- LOGOS公式オンラインストア:商品はこちら
ロゴス
ソーラーブロック ポップフルシェルター
重量:(約)2.0kg サイズ:(約)幅235×奥行113×高さ90cm、収納サイズ:(約)直径70×高さ4cm
フィールドア「ポップアップシェルターテント」
サイズは約230×70×70cmで、ソロキャンプにぴったりのポップアップテントです。シェルターとしてもちょうどよいサイズ感で、大型テントやタープと組み合わせたカンガルースタイルにもおすすめです。
コットを使用すれば寝心地もよくなり、地面からの冷えを回避できるでしょう。コットとの接続には、テントの下部にある固定用バンドを利用します。
側面が大きく開き座りやすいですが、高さが約70cmなので、頭上まではカバーできません。日中の日よけには、別途タープを用意するとよいでしょう。
- 商品名:フィールドア「ポップアップシェルターテント」
- フィールドア公式サイト:商品はこちら
フィールドア
ポップアップシェルターテント
サイズ 使用時 : (約)230cm×70cm×70cm 収納時 : (約)φ70cm×4cm 重量 (約)1kg
前室付きのおすすめポップアップテント
複数人で泊まるなら、寝室とは別に荷物が置けるスペースの確保が必須です。テント内の居心地のよさがアップする、前室付きのポップアップテントを2点紹介します。
QUECHUA「キャンプ ポップアップテント」
サイズは約280×220×115cm、幅約70cmのマットを3枚並べられるポップアップテントです。やや大きめですが、手順を覚えてしまえば1人でも簡単に設営・撤収できます。
熱帯降雨にも耐えうるウォータープルーフ仕様になっているので、突然の大雨に見舞われても、荷物が水浸しになる事態は避けられます。
遮熱効性の高いシートがあるので、真夏でも快適に過ごしやすく、寝苦しさも軽減してくれるでしょう。遮光性も高く、日中の昼寝時にも活躍してくれます。
UVカット率はUPF50+となっており、紫外線によるダメージを抑えられます。
- 商品名:QUECHUA「キャンプ ポップアップテント」
- QUECHUA公式オンラインストア:商品はこちら
Ayamaya「ポップアップテント」
サイズは約380×260×130cmのドーム型で、およそ6人で使用できるポップアップテントです。前室も広々としているため、ファミリーキャンプやグループキャンプにぴったりです。
耐水圧は約3,000mmとなっており、高い防水性を実現しています。縫い目にヒートシール処理を施し、激しい雨に降られてもテント内への水の侵入を防いでくれます。
高い位置にメッシュ付きの窓があるので、夜は満天の星を眺めながら眠りにつけるでしょう。
-
- 商品名:Ayamaya「ポップアップテント」
- Ayamaya公式オンラインストア:商品はこちら
Ayamaya
ポップアップテント
サイズ:260cm(縦) x 380cm(横) x 130cm(高さ) ▶︎収納時サイズ:直径88cm×厚さ5cm・重量5.5kg
ポップアップテントの折りたたみ方のコツ
ポップアップテントの使用が初めてでも、設営は比較的簡単にできます。しかし、撤収に苦戦する人は少なくありません。本番で使用する前に、上手に折りたたむコツを押さえておきましょう。
ワイヤーがねじれないよう折りたたむ
よくある失敗が、間違った方向に力任せに折りたたもうとすることです。ポップアップテントは、生地を通じてワイヤーが全てつながっているため、一定方向にしか折りたためません。
折りたたむ際に、ワイヤーがねじれていたり、曲がっていたりすると、途中で止まってしまいます。何度挑戦しても折りたためないときは、ねじれが起こっている可能性が高いでしょう。
ワイヤーの向きがおかしいと気付いたら、一度開いて元の位置に戻します。説明書の手順を確認し、力を入れなくても曲がる方向へ巻き込むようにしながら折りたたみましょう。
事前に練習しておくと安心
説明書を読んでいても、実際にやってみると思った通りに折りたためないこともあります。そのまま持ち帰れるサイズではないため、現地で収納できないと、かなり焦ってしまうでしょう。
スムーズに撤収作業を行うには、本番前に自宅で一度開いて折りたたむ練習しておくのがおすすめです。ワイヤーを巻き込む方向を理解してしまえば、さほど難しくはありません。
コツを覚えてしまえば、ものの数分で収納までできるようになるでしょう。
まとめ
ポップアップテントは何といっても設営が簡単です。ポールを組み合わせたり、ロープを張ったりすることもなく、袋から出すだけでポンとテントが設営できます。
海やBBQで気軽に使えるほか「キャンプ泊をしてみたいけど、テントの設営は面倒…」という人にもおすすめです。オープン・フルクローズなど、異なるタイプがあるため、目的に合った形状・サイズであるかの確認も欠かせません。
簡易テントというくくりではありますが、中には高機能なポップアップテントもあります。使用人数や、レジャータイプを考慮し、自分が求めるポップアップテントを選びましょう。