ダッチオーブンは、キャンプ初心者にとって憧れのキャンプ道具のひとつ。焚き火で作るダッチオーブン料理には、普通の鍋では味わえない美味しさがあります。
ダッチオーブンで作ることができるメニューは数多くありますが、今回はそのなかでも「ダッチパン」のレシピをご紹介します。
ダッチオーブンで焼く“ダッチパン”とは?
ダッチパンとは、そのままの意味でダッチオーブンで焼き上げるパンのこと。
「ダッチオーブンを購入したら一度はパンを作ってみたい!」と思っている方も多いのではないでしょうか。難しいと思われがちなパンも、実は覚えてしまうと意外と簡単に作ることができるのです。キャンプの朝食で焼きたてパンを楽しむことも夢ではありません。
調理器具の汚れが気になる捏ね作業や、難しいと感じる発酵のポイントも詳しく紹介するので、ぜひダッチオーブンの定番レシピに加えてみてはいかがでしょうか。
それでは、さっそく作り方をお伝えします。
ダッチパンの作り方
今回は、ダッチオーブンを使って「焼きたてコーンパン」を作っていきます。
材料(1回分)
- 強力粉 200g
- 米粉 50g
- 豆乳 190g
- 砂糖 10g
- 塩 2g
- ドライイースト 小さじ1
- コーン缶 大さじ2
- ピザ用チーズ 大さじ2
- オリーブオイル 大さじ1
パン生地に米粉を入れることで、焼き上がりから時間が経っても固くならず、美味しく食べることができますよ。米粉がない場合は、強力粉に置き換えて作ることもできます。
焼きたてコーンパンのレシピ
強力粉、米粉、砂糖、塩、ドライイーストを保存袋に入れます。キャンプで作る場合には、この保存袋の状態で持って行くと、現地で計量する手間が省けます。
保存袋の口を閉めて、粉全体を簡単に混ぜたら、豆乳を入れます。
はじめは手でつまむようにして、水分を粉に入れていきます。この際は、袋の口を開けたまま作業したほうが、水分が馴染みやすいですよ。
そのあとは、水分が粉全体に行き渡るまで、揉むように混ぜましょう。
袋が破けてしまうとせっかくの中身が台無しになってしまうので、力を入れすぎたり、爪を立てたりしないようにしましょう。
水分が馴染んだら、袋の上から、手の平全体を使ってしっかりと捏ねます。
粉の塊がなくなるまで10分ほどしっかり捏ねます。生地が袋につかなくなったらOKです。
水切りをしたコーン、ピザ用チーズを入れてさらに捏ねます。コーンはしっかりと水気を切っておくことがポイントです。
袋の口を少し開けた状態で、30分ほど置いて一次発酵をさせます。
鍋にアルミホイルやクッキングシートを敷き、発酵が終わった生地を8等分して丸めて並べます。
生地を自由な形にしてもいいのですが、等分にして丸めた状態のほうが、火の入りが均一になって焼きムラを防ぐことができるでしょう。
ダッチオーブンがない場合は、フライパンを使用して焼いてもOKです。
網の上に鍋をのせます。生地の2次発酵も兼ねるため、まずはごく弱火で焼いていきましょう。
炭の芯が赤く燃えている状態になったら、それを蓋の上に置いて上部からも加熱します。
途中、焼け具合を確認しながら30分ほど焼きます。ふっくらと生地が膨らんで、串を刺して中まで焼けていたら完成です。
このまま、表面に焼き色がつかない白パンスタイルで楽しむこともできます。
表面にパリッとした焼き目をつけたい場合には、バーナーで炙って仕上げましょう。香ばしい仕上がりになりますよ。
クッキングシートを敷いている場合は、必ずアルミホイルに敷き変えてからバーナーを使うようにしてくださいね。
いい香りがサイトに漂う!ダッチパンをキャンプで味わおう!
ふかふかの食感と焼きたての香りが楽しめるのは、手作りの醍醐味です。
今回はより簡単に作れるよう、袋に入れた状態での捏ね方や発酵の仕方をご紹介しました。
中に入れる食材や粉の種類によって仕上がりを変えることができる手作りパン。お好みの材料でアレンジしてみても楽しそうです。
ダッチオーブンをもっとキャンプで活用したい!とお考えの方は、ぜひダッチパン作りに挑戦してみてください。