出航して間もなく、遠くに鳥がたくさん群がる場所を見つける。鳥がいるということは、小魚がいる証拠。そして、その下には小魚を狙う大物がきっといるはず。早速チャンスか。急いで鳥山を目指す。
が、近づいてみるとなんだか人工物が見えてきた。なんとこれ、生簀らしい。沼野さんの情報によれば、近くの漁師がこの生簀でイワシを育てているらしい(成長したら収穫)。鳥たちはそのイワシに群がっているのだが、生簀の上には鳥よけのネットが貼ってあるので、獲物が目の前にあるのに捕れない悔しさから、ワーギャー騒いでいただけであることが判明。
生簀の網から逃げた個体を狙って大物がいるかもしれないと、テンヤを何度か落としてみるが、まったく反応がない。鳥たちがうるさいので、別のポイントに移動。次に狙うのは沖合2キロの水深35メートルほどの根まわり。
すると、魚探に小魚の群れが映る。これは絶好のチャンス! とばかりにテンヤを投入。確実に群れに届いているはずなのに、なんの反応もない。これだけの群れなら絶対周囲にフィッシュイーターがいるはずなのに、なぜだ。何度やっても何も起こらず。