ぺたんこ収納でパックにぴったり収まる
キャンドルランタンで知られる「UCO」から、思い切ったプロダクトが登場した。ぺたんこにたたんでバックパックの背面に差し込める『フラットパックポータブルグリル&ファイヤーピット』だ。
バックパックに入る焚き火台といえば、「ユニフレーム」の『ファイアスタンド』や、「モノラル」の『ワイヤーフレーム』、そして「バーゴ」の『ヘキサゴンウッドストーブ』などがあげられていた。
いずれもコンパクトで非常に軽量なのだが、『ファイアスタンド』と『ワイヤーフレーム』はグリル用の焼き網がついておらず、『ヘキサゴンウッドストーブ』はスタンドが短く、草地では使用しづらい。
UCOの『フラットパックポータブルグリル&ファイヤーピット』は、これらの不満点をうまく解消したタフで薄型収納を実現した焚き火台&グリルになっている。
UCO/フラットパックポータブルグリル&ファイヤーピット
5500円
36.2×25.4×26.0cmでソロから3人くらいの少人数キャンプで活躍する。V型の本体が、薪をしっかり受け止めるのが頼もしい。
■問い合わせ先 モチヅキ https://www.e-mot.co.jp
パタンとたたむだけ。重量は1.45kg。片手で持てるサイズで、35Lパックの背面とほぼ同じ幅。
長辺は36.2cm。長さ37cmの薪を斜めに入れられる。何も考えずに薪を置くだけで燃焼に必要なほどよい空間できるので、このサイズがちょうどいいのかも。
脚は広げてクロスさせる。薪や炭を置くと重くなるが、細い脚でもぐらつきはない。
両サイドの穴は空気孔として機能するだけでなく、ターボライターを差し込める。底にたき付けを入れ、その上に薪を置いた状態で楽々着火できるというわけ。
『フラットパックポータブルグリル&ファイヤーピット』(写真左)の収納サイズを、「ユニフレーム」の『ユニセラ』(写真右)の収納サイズと比べてみると、収納時の厚みは15.5cmの差があるが、長さは『ユニセラ』のほうがやや短い。
だから、『フラットパックポータブルグリル&ファイヤーピット』に、『ユニセラ』のロストル(鉄の格子)や底網を置けるのだ。
わずかな隙間からでも灰が落ちるのを防ぎたいなら(あるいは炭の量を抑え燃費をよくしたいなら)『ユニセラ』のロストル、底網を流用してもいい。
専用の金網&ハンドルが付属されているので、BBQができるほか、小さなケトルやクッカーを置いて焚き火料理ができるのもうれしい。
本体側面はハート型。キュートなデザインはやや気恥ずかしいが、サッと広げるだけでがんがん薪をくべて焚き火ができるし、BBQにも対応する。見た目に反してラフに扱っても問題なしだ。オートバイの荷台にくくりつけたり、パックに入れたりして、気軽に持っていけそうだ。
◎構成=大森弘恵