回遊魚の大群に囲まれる快感!梅雨の海って実はダイビング日和なんです
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    2023.06.14

    回遊魚の大群に囲まれる快感!梅雨の海って実はダイビング日和なんです

    今年も梅雨時期に入り、道端では鮮やかに彩る紫陽花が満開を迎えます。海中では水温が上がり生物たちが活発になる季節です。今回は鹿児島県南さつま市で撮影した回遊魚についてご紹介します。

    ※回遊魚とは広大な海を泳ぎ回り、餌や産卵場などを求めて移動し暮らしている魚のことです。

    梅雨時期の海

    雨上がりの青空に大きな白い雲が水面に反射します。

    梅雨時期の晴れ間、久しぶりの青空が気持ちよく感じます。沖へ船を走らせ外洋へ向かいます。

    梅雨時期は大雨の影響で雨水が海に溶け込み水面だけ濁ることがあります。

    雨水の濁りを潜っていくと、青く透き通る海中が広がっていました。

    回遊魚との出会い

    水面付近に群れるメジナ玉(メジナ全長40cm程、水深8m)。

    まず現れたのはメジナの群れです。

    大きな瀬の水面付近を回遊しプランクトンや藻などを食べています。

    群れでゆっくり回遊し、玉のように群れるので「メジナ玉」とも言われます。

    瀬の頂きにはフタエモク(海藻)が生い茂る(水深10m)。

    瀬の頂きに到着すると、海底から湧き出るようにキビナゴの大群が回遊してきました。

    ダイバーを気にせず勢い良く通り過ぎるキビナゴの群れ(キビナゴ全長10cm程、水深15m)。

    ダイバーが見えなくなりそうなぐらい圧倒させられる大群です。

    キビナゴの大群が通り過ぎると、追うようにしてイサキの群れが現れました。

    イサキの大群と小さく見えるダイバー(イサキ全長30cm程、水深25m)。

    イサキは物凄い大群で瀬を這うように回遊しています。

    深場をゆっくり泳ぐクエ(クエ全長1m程、水深25m)。

    深場には高級な食用魚として知られる大きなクエも見られました。

    キビナゴの大群と、キビナゴを狙うオオモンハタやイサキ(オオモンハタ全長50cm程、水深20m)。

    周りを見渡すとキビナゴを捕食しようとオオモンハタも捕食体勢です。

    捕食されないようキビナゴの大群は勢い良く群れの形を変えます。

    自然界の狩りを間近で見ると生命力に溢れ、力強く生きる魚たちに感動します。

    タンクの空気も減り、そろそろ船へ戻ろうとしたとき、ヒレナガカンパチの群れがやってきました。

    ヒレナガカンパチの群れ(ヒレナガカンパチ全長60cm程、水深8m)。

    お腹を空かせているのかな?

    ゆっくり泳いでいる様子でしたが、狩をしにやってきたのでしょう。

    まだ海中に居たい気持ちを置いて船へ上がりました。

     

    撮影協力: ダイビングショップSB 

    ~陸編~

    ピンク色に色付いた紫陽花とこちらを覗うカマキリの子供(カマキリの子供全長2cm程)。

    回遊魚が活発になる頃、陸上でも小さな生物たちが動き始めます。

    写真は、紫陽花を見ていたら小さなカマキリの子供に出会いました。

    雨上がり、外に出てみると可愛い生き物に出会えるかもしれません。

    私が書きました!

    自然・水中フォトグラファー
    射手園 芽 (イテゾノ メイ)

    鹿児島県南九州市知覧町出身。「ダイビングショップSB」の現スタッフ。 地元、鹿児島を拠点に海中の魅力を日々発信中。 休日は身近な自然写真の撮影活動。 南国鹿児島に住みながら夏はエアコン無し扇風機のみ、冬は暖炉とこたつで生活するアウトドア好き。Instagram

     

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