
金沢を象徴する「鼓門」。米国の旅行雑誌による「世界の美しい駅」のひとつに金沢駅がランクインしたそう。
「旅アルアル」中途半端な滞在時間をどう過ごす?
先日のこと。仕事で北陸に行ってきました(その話はまた今度書こうと思っていますが)。クルマやオートバイや観光バスがバンバン砂浜を走る「千里浜」。そこからの帰り道、JR羽咋(はくい)駅から、約1時間電車に揺られ、金沢に着いたのが13時過ぎのこと。東京行きの15時57分発の新幹線まで3時間弱あります。正直、いろんな意味で「中途半端」です。
こういうシチュエーション、けっこうあると思うんです。大自然でたっぷり遊んでトランジットで大きな街に立ち寄った。でも、何をしていいかわからず、そのへんにあったどこにでもあるようなレストランやカフェで時間潰して終わっちゃったー、みたいな。せっかく立ち寄ったなら、その土地らしいモノ、食べたり見たりしたかったなーと「モヤモヤ」した経験、ありませんか?
私はこうした!

新幹線乗り場の隣にある商業施設「あんと」。
金沢弁で「ありがとう」の意味である「あんやと」にちなんで付けられたこの商業施設は、地元の老舗や人気店がずらりと並んでいます。お土産はなんでも揃うし、乗り継ぎの電車で食べるお弁当を買うのにもめちゃ便利ですよ!
重たい荷物は、あんと入り口手前の「コインロッカー」に預けまししょう。500円(現金)でした。続いてランチをいただきます。どんな美味しいモノを食べたかはのちほど紹介しますが、お昼を食べ終わったのが14時半過ぎでした。
さて、あと1時間半弱どうしよう
バスに乗って遠出とかはもちろんできない時間です。駅の周りをウロウロするくらいが関の山。スマホで検索すると必ず出てくる「金沢の見どころ」と言えば…
- 四季折々の美しさ日本三名園のひとつ「兼六園」
- 新鮮な食材が溢れる「近江町市場」
- 美しい庭園のある日本百名城「金沢城公園」
- 武家屋敷が並びタイムスリップできる「長町武家屋敷跡」
- 鼓がモチーフの美しい「金沢駅」
- 風情溢れる街並み「ひがし茶屋街」
- 現代アートに触れる「金沢21世紀美術館」
このあたりは「テッパン」ですよね。行かれたことある方も多いと思います。

迫力ある「鼓門」を下から見上げる。
じつをいうと、私の夫の実家は金沢。ありがたいことに結婚して11年半の間、お義理母さんは上記のすべてのスポットに私を連れて行ってくれたのです。そのほかにも能登金剛、輪島、山中温泉、県をまたいで福井の恐竜博物館、東尋坊、飛騨高山、白川郷、氷見、etc…。
なので、金沢で駅近な行ったことのないスポットは今さらなくて悩みました。もしあと1時間多くあれば卯辰山(うたつやま)という見晴らしのいい場所までトレッキングがてら行くことができたなーとか思ったり…。いやいやそれより、今は目先のことを考えよう!
とりあえず「浅野川沿い」へGO!

「鼓門」からちょっと歩いたところにあるモニュメント。親切な「アーケード」はここが雨や雪が多い土地だからでしょうか。
金沢はクルマ社会です。そういえばちゃんと歩いたことないなと思い(私は自分の足で歩くのが好きなんですよね)、金沢らしい風景が広がる「浅野川」までランチでふくれた腹をこなしに散歩することにしました。
もちろんそこにもお義理母さんの案内でクルマでは行ったことあるのですが、今回はビルが建ち並ぶ賑やかな中心街をテクテクと抜けて、学校帰りの学生さんたちがそぞろ歩く「日常の金沢」を眺めながら歩きました。

旅先の、なんてことのない風景がステキです。
浅野川沿いには細い路地と千本格子が情緒溢れる「主計町(かずえまち)」。その対岸にはお洒落な町家カフェや伝統工芸品を扱うセレクトショップが立ち並ぶ「ひがし茶屋街」があります。どこを切り取っても金沢らしいフォトジェニックな趣で、外国人観光客に混ざって心ときめかせながら写真や動画を撮りまくりました。

気ままにシャッターを押していきます。

通りがかりの立派な神社。久保市乙剣宮は「くぼいちおとつるぎぐう」と読むそうです。難解すぎ(笑)。

「佃の佃煮」本店。ここの「くるみ煮」大好きなんです。

城下町の雰囲気を感じる店が建ち並びます。

金沢では常に水の気配を感じました。

この日は重たい曇りでしたが、日中も日が当たらない坂道なので「暗がり坂」という名前が付いたそう。
かつての旦那衆が人目を避けて、ここ主計町に通ったそうですよ。いまにも三味線の音色が聴こえてきそうな雰囲気でした。

ただあてもなく歩くのが気持ちいい小径。

「浅野川」は、すぐそこです。
浅野川に出るとポツッと雨が降ってきました。さすが金沢、「弁当忘れても傘忘れるなだなー」なんて思いながら、ひがし茶屋街にはたどり着けませんでしたが、川沿いを足早に駅を目指したのでした。

金沢を代表する観光名所のひとつ、「浅野川大橋」。アーチ型の橋が美しい。

振り向くと、とてものどかな風景です。こっちの雰囲気も好き。

小雨降る川沿いを駅に向かって歩きます。
いろんなサイトに載っているような「映えスポット」に行かなかったし、スイーツも食べなかったし(そもそも食べる習慣はありませんが)。けれどしっとりした金沢本来の姿をかいま見れた、1時間半弱のリフレッシュな散歩となったのでした。
もし金沢駅で中途半端に時間が空いてしまったというアナタ、ぜひ浅野川沿いを駅から「ALL徒歩」で散策してみてはいかがですか。眠っていた日本人心がくすぐられまくりです(笑)。
ランチは駅ナカでおいしいお鮨
さて、時間のない金沢滞在でいただたお楽しみランチ。

「鮨 歴々」は「あんと」内のずらり立ち並ぶ土産物屋をずんずん突き進んだ端っこの方にあります。
浅野川散歩に出掛ける前、こちらのお鮨屋さんで舌鼓を打ちました。金沢の東山にあるミシュラン星獲得店、「鮨 みつ川」のセカンドブランドだそう。マチナカの鮨店はすでにオーダーストップの時間に入っていたので、駅ナカならどうだろう…と行ってみたら大当たりでした!
私は「おまかせコース」を。おつまみ3品、刺身盛り合わせ、焼き物、にぎり10貫、味噌汁、のどぐろ手巻きがついて7,700円。

のどぐろは、「北陸が生んだスーパースター」。
駅の構内で、なによりこのレベルのお鮨がこのお値段でいただけちゃうとは。大満足した時間を過ごせたのでした。そういえば電車の都合で「30分以内で食べたい!」という大急ぎなお客さんも何組かいらっしゃいました。そういう方々にも慣れた感じでスピードサーブしていました。さすが駅ナカのお店ですね。「金沢来たけど、時間がない!」 というあなたに、ぜひオススメしたいお鮨屋さんです。
鮨 歴々
- 所在地:石川県金沢市木ノ新保町1-1 金沢百番街あんと
- 電話:076-254-5539
- 営業時間:11時~21時
- 定休日:金沢百番街に準ずる
- ホームページ:https://sushi-rekireki.jp
