歩くより速く、全身で風を切り、移り行く景色をたっぷりと楽しめる自転車。自宅周辺を散策したり、クルマに積んで旅先をサイクリングしたり。さらには、厳選した道具だけを積んで冒険心を満たせるキャンプツーリングに挑戦するのもありだ。
今回は、しっかりペダルを踏んで長距離を移動できるスポーツバイクのなかから、タイムや順位を競うためではなく、遊ぶためにデザインされた楽しい系の最新モデルを集めた。
トレンドとなっているタイヤ太めで乗り心地がいいクロスバイクを厳選したので、自分のスタイルに合った一台を探そう。
クロスバイクなら通勤もツーリングも楽しめる
ペダリングの軽さよりも、乗り心地の良さを重視した幅30㎜以上のチョイ太タイヤがトレンドに。制動力が高いため、雨の日でも安心のディスクブレーキ搭載車も増えている。
モンベル・オリジナルの人気モデル
シャイデック/TR-X
¥86,900
スピード域 ★★★★
拡張性 ★★★★
乗り心地 ★★★★
ビギナーや脚力に自信がない人のために、アップライトなポジションにしたり、ギア比を軽くしたり。初めてのスポーツバイクにぴったり。
問い合わせ先:モンベル・カスタマー・サービス 06(6536)5740
サドルは、お尻が当たる部分に柔らかいフォームを使い、嫌な痛みを軽減する。
グラベルライドも射程に
コナ/デュー
¥86,900
スピード域 ★★★
拡張性 ★★★★★
乗り心地 ★★★★★
タイヤサイズは、旅系グラベルバイクの定番=650B×47サイズ。フレームにはマウントが多く、積載性(拡張性)が高いので、キャンプツ―リングにも打ってつけ。
問い合わせ先:エイ アンド エフ 03(3209)7575
前輪は簡単にはずせるので輪行や車載にも便利。悪路でも安心のディスクブレーキ仕様。
太めのタイヤでのんびり行こう
ジャイアント/グラビエ ディスク
¥93,500
スピード域 ★★★
拡張性 ★★★★
乗り心地 ★★★★★
タイヤ太めが人気。
圧倒的な空気量を誇る27.5×1.75インチの太めのタイヤを装備し、快適な乗り心地を実現。ゆったりと乗りたい人、グラベルも走ってみたい人に向く。24段変速。
問い合わせ先:ジャイアント 044(738)2200
クロスバイク=都市専用という枠を超える太めのタイヤを装着。街でも旅でもともに◎。
都市もツーリングも軽やかに
スペシャライズド/シラス2.0
¥88,000
スピード域 ★★★★★
拡張性 ★★★★
乗り心地 ★★★★
フィットネスバイクとして、長年人気を誇る同社の洗練されたクロスバイク。こちらは、軽い操作感で安定した制動力が得られる油圧ディスクブレーキ仕様。
ディスクブレーキ仕様の万能バイクが新登場
サーリー/プリアンブル・フラットバー
¥168,300
スピード域 ★★★★
拡張性 ★★★★★
乗り心地 ★★★★★
ラックも付けられる。
搭載するパーツ次第で、ロードバイク、ツーリング車、グラベルバイクのように組み替えられる万能モデル。フレームは、乗り心地のよさを追求したスチール製。
問い合わせ先:モトクロスインターナショナル 052(773)0256
元輸入代理店勤務のライター山本が教えます
スポーツバイクを買うときに気をつけること
ゆる~い自転車好きのライター山本修二。元BMXレーサーで、スポーツバイク専門の輸入代理店で仕入れや広報を担当した職歴もある。「自転車は相棒だ!」。
スポーツバイクは、一般に7割程度組んだ状態の製品が店に届き、それを整備士が組み立てるため、店の技量やこだわりによって性能に差が出てしまう。また、スポーツバイクは、定期的なメンテナンスなしに快適に乗ることはできない。だから購入の際には、通える範囲で腕のいいショップを探したい。安さだけを求めてネット通販で購入すると、後々のメンテ代が高くつくことも。下記の5か条を参考に店を探してほしい。
失敗しない自転車選びの5か条
❶ ネットより、なるべく近所の専門店で
❷ 値段の安さだけで選ばない
❸ 体に合ったサイズの自転車を選ぶ
❹ どんな使い方をしたいかを明確に
❺ 用品一式の予算を考えておく
※構成/山本修二
(BE-PAL 2023年6月号より)