ホーボージュンが推す、最高のキャンプ飯を楽しむクッキングセット2選
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    2023.06.28

    ホーボージュンが推す、最高のキャンプ飯を楽しむクッキングセット2選

    キャンプの基本は火を熾(おこ)してメシを作ること。ソロキャンプや人力移動の旅にぴったりなコンパクトで実用的なクッキングセットを、アウトドアライターのホーボージュンが解説!

    for BUSH 焚き火を愛するロマン派に!

    パスファインダー/チタンカンティーン・クッキングセット

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    米軍の水筒からヒントを得ており、キャップをはずして直接火にかけられるのが特徴だ。カンティーンの口は水を入れやすく注ぎやすい広口タイプ。専用のカップとボウルと両方にぴったり合う蓋がセットになっている。ショルダーバッグにもなる専用収納バッグが付属。

    ¥20,680 
    問い合わせ先:UPI 072(728)2781

    ●サイズ
    ・カンティーン(1,100㎖)=19×12.5×8㎝
    ・カップ(750㎖)=9.5×14×8㎝
    ・ボウル(400㎖)=5×14×8.5㎝
    ・蓋=0.6×14×8㎝
    ●重量=約355g

    サープラステイストのフルチタン製セット

    はじめて使ったキャンプ道具が、林間学校用に買ったオリーブドラブの兵式飯ごうと水筒だったせいか、サープラス系ギアを見ると萌えてしまう。それがチタン製となればなおさらだ。
     
    このカンティーン(水筒)セットはそんな軍用品からヒントを得て作られたもの。腰に下げられるように緩やかに湾曲したフォルムは「いかにも」な雰囲気で、収納バッグもドン引きするぐらい本格的だ。
     
    素晴らしいのがスタッキングのスキのなさで、薄く延伸できるチタン素材の特徴を生かし、ぴたりと隙間なく重ねられる。さらに水筒の蓋までがチタンの中空構造になっていて、軽量化マニアにはたまらない。
     
    ちなみにチタンは熱伝導率が低くて焦げやすいため、直噴型の小型シングルストーブや熱源の安定しない直火調理にはそれなりの経験と腕前が問われる。でもまあこのセットを使いたがる人にとって「そんなものは望むところ」かもしれない。ぜひその難しさを楽しんで頂きたい。
     
    それから……。高品質にふさわしくお値段は高いです。奥さんやパートナーには「サープラス品だよ」とごまかして、早めに煤だらけにしちゃいましょう。

    ここがスゴい!

    チタンならではの完璧なスタッキング

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    極薄に延伸できるチタン素材の特徴を生かし、まったく隙間のないパーフェクトなスタッキングを達成。このぴったりした重なり具合がマニア心をグリグリとくすぐる。

    広口キャップまでチタンの中空構造

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    カンティーンのキャップにプラスチックや樹脂材を使わず、すべてチタンで仕上げているのが素晴らしい。チタンは腐食や変質をせず内容物の色移りやにおい移りも少ない。

    専用の収納バッグもミリタリーテイスト

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    デジタルカモ柄で作られた収納バッグは、ザックや腰のベルトに取り付けたりショルダーバッグとしても利用可。外ポケットには蓋やライター、着火剤などが入れられる。

    for TRAIL 旅を愛するリアリストに!

    パーゴワークス/トレイルポット S1200P

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    調理のしやすさと運搬時の収納性の高さにこだわった角形フォルムのソロクッカーセット。1㎜厚のアルミ材を採用し内面にはフッ素樹脂コーティングを施してある。丸みのある長方形は炊飯からレトルト製品の湯煎まで万能性を追求。むやみな軽量コンパクト化に走らず、旅先での実用性を徹底的に追求している。

    ¥8,030 
    問い合わせ先:パーゴワークス 042(312)2865

    ●容量=深なべ1,200㎖
    ●収納サイズ=13×18.5×8㎝
    ●素材=1㎜厚アルミ(アルマイト加工)
    ●内面加工=フッ素樹脂塗膜処理
    ●重量=440g

    ただひたすらに実用的。長方形のクッカーセット

    正月に実家に帰省したとき、工業デザイナーの弟から「じつはいまコッヘルを作ってんだよ」といわれた。試作中の写真を見せてもらうとなんだかメスティンぽかったので「フフン」と鼻で笑ってやった。僕はその手のおままごとには興味がないのだ。
     
    ところが実際にでき上がった製品を使ってみて僕は舌を巻いてしまった。めちゃくちゃよくできていたのだよ、これが。
     
    まずはサイズがいい。ちゃんとデカくて、ちゃんと使える。「コンビニメシをしっかり調理できること」にこだわったといってたが、サトウのごはんとレトルトカレーが「しっかり沈められる」のが魅力だ。
     
    大きなRがついた長方形もいい。弟は「クッカーはギアコンテナでもある」とナマイキをいっていたがそれはまさに真実で、スペースパフォーマンスを最大化させたい人力旅では、どれだけ実用的なキットを組めるかでQOLが大きく変わる。
     
    愛用の分離型ストーブがシンデレラフィットしたときには思わず「ブラボー!」と叫んでしまった。
     
    あまり褒めると身内びいきになるのでやめるが、僕が口を出すまでもなく売れると思うぞ。

    ここがスゴい!

    徹底的に考え抜かれたバランスとサイズ感

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    深なべは容量1.2ℓ(実用1ℓ)で2合の米が炊飯可能。フライパンはリブ加工がされている。バタフライ型のハンドルは約13㎝の長さがあり、手に熱が伝わりにくい。

    ギアコンテナとして秀逸な角形フォルム

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    収納性に徹底的にこだわり、あらゆる調理道具を想定して設計。110サイズのガス缶はもちろん、フライパンを蓋にすれば250缶も収納できる。超シンデレラフィットだ!

    サトウのごはんがしっかり沈められる

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    ひとり分のごはんパックとレトルトを同時に湯煎したり、袋麺やパスタを無理なく調理できるサイズ感にこだわった。こういった実戦的な設計思想がなによりも◎。

    私が解説しました! ホーボージュン

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    大海原から6000m峰まで世界中の大自然を旅する全天候型アウトドアライター。Twitterアカウントは「@hobojun」。

    ※撮影/中村文隆

    (BE-PAL 2023年6月号より)

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