幅広い世代に指示されている三菱の新型車、デリカミニ。BE-PALではいち早く取材し、すでに記事もいくつか配信済み。今回は5月9日発売の本誌に掲載した取材記事からお届けしよう。レポートするのは、本誌クルマ記事担当記者の櫻井と編集の早坂だ。
外遊びを楽しむなら4WDと運転支援機能はマスト
三菱/デリカミニ T Premium(4WD)
¥2,238,500
問い合わせ先:三菱自動車 0120-324-860
https://www.mitsubishi-motors.co.jp/
便利なトールワゴンに力強さをプラス
早:タフなテイストを取り入れたeKクロス スペースと入れ替わる形で登場したのが、デリカミニ。愛嬌のあるヘッドライトやグリル周りの造形、大径タイヤなどによって、かわいくて頼もしいキャラクターに仕上がってますね。
櫻:うん。近年のデリカシリーズでは、コンパクトワゴンのデリカD:2、そしてすでに販売が終了したミニバンのデリカD:3もあった。もっとも、この2車種は他社から供給を受けて販売するOEM車種。それらに比べると、デリカミニには三菱らしいこだわりが強く感じられるね。
積むにも休むにも便利な室内空間
早:4WD車にはアウトドアにも便利な機能がふたつ付いています。急な下り坂でクルマが滑り落ちないように電子制御で車速を制御するヒルディセントコントロールと、滑りやすい路面での発進をサポートするグリップコントロールです。
櫻:特にグリップコントロールは大雨に見舞われたキャンプ場やその周辺で助かる装備。片側の駆動輪がぬかるみなどで空転したときにブレーキ制御して、確実に前へ進めるんだ。
早:しかも4WD車は足回りに専用チューニングを施していて、砂利道などでの安定性を保ちながら、車内に振動を伝えにくい設計。
快適・安全装備も抜かりなし
櫻:荷物を積んで高速道路や山道を走ることを考えたら、テスト車両の「T Premium」がおすすめ。エンジンパワーのあるターボ付きの4WD車で、両側電動スライドドアやステアリングヒーターなどの実用装備に加え、運転支援機能「マイパイロット」も標準装備されているよ。
早:テスト車両とノンターボで装備充実の「G Premium」4WD車との価格差は8万9100円。最も安いノンターボ「G」の2WD車は180万4000円で価格差は43万4500円と大きいですが、外遊びを楽しむなら4WDと運転支援機能はマストです。
個性を高めるアクセサリーが豊富にそろう
櫻:うん。デリカミニはボディーカラーが多彩で、実用装備や加飾パーツなどのアクセサリーも豊富に用意されている。デリカD:5の忠実なミニ版ではなく、三菱が提案するアクティブライフの新しいカタチとして考えれば、とてもお得感のあるクルマだと思う。
早:僕も一目でわくわくしました。遊び用に欲しい!
SPECIFICATIONS
【駆動方式】 4WD
【ボディー寸法】
全長 3,395㎜
全幅 1,475㎜
全高 1,830㎜
最低地上高 160㎜
最小回転半径 4.9m
ホイールベース 2,495㎜
トレッド 前1,300㎜/後1,290㎜
タイヤサイズ 165/60R15
車両重量 1,060㎏
乗車定員 4名
【エンジン】
排気量・種類 659cc直列3気筒ターボエンジン最高出力
47kW(64PS)/5,600rpm
最大トルク 100N・m/2,400~4,000rpm
燃料タンク容量 27ℓ
燃料種類 無鉛レギュラーガソリン
燃費(WLTCモード) 17.5㎞/ℓ
【トランスミッション】 CVT
※構成/櫻井 香 撮影/小倉雄一郎
(BE-PAL 2023年6月号より)