いよいよ渓流釣りの時期がやってきました。
初夏から真夏にかけての気温が高い季節に行う渓流釣りでは、涼しく過ごすことができるウェットウェーディングでの釣りがおすすめです。
そもそもウェットウェーディングとは何かを、みなさんは知っていますか?普段釣りをしない人は、聞きなじみのない言葉かもしれません。
今回は、そんなウェットウェーディングに必要な装備一式を詳しく紹介。これからはじめてみたい人や興味がある人は、ぜひチェックしてくださいね。
そもそもウェットウェーディングとは?
ウェットウェーディングとは、その名のとおり、濡れながら釣りをするスタイルのことです。
渓流釣りでは通常、ウェーダーと呼ばれる、防水性の胴付長靴を着用します。ウェーダーは身体が濡れない一方で、夏場の釣りでは熱気がこもってしまうのがデメリット。
しかしウェットウェーディングであれば、あえて濡れながら釣りをするため、涼しさを感じつつ、快適に釣りができますよ。
ウェットウェーディング用の装備には、多くの場合、クッション性と保温性にすぐれたクロロプレンが使用されています。これは、ダイビング用のウェットスーツにも用いられる素材です。
ウェットウェーディングに必要な装備は7つ
ウェットウェーディングに必要な装備は主に7つ。それぞれの装備について紹介します。
1.タイツ
タイツには、下半身全体を冷えやケガから守る役割があります。岩場などで足を滑らせた際、太ももを保護してくれます。
2.ソックス
ソックスは、足元を冷えから守るために着用します。
ほかの季節と比べて比較的水温が高い夏でも、長時間入っていると足先が冷えてくることがあります。
ソックスを履くことで、冷えを気にせず、快適に釣りができるようになりますよ。
3.ニーパッド
ニーパッドは、川幅が狭く、かがんだりしゃがんだりする必要がある場面で活躍します。
川底の鋭利な石などで、膝が傷つくのを防いでくれますよ。歩くスペースが限られがちな小渓流や、源流域で釣りをする人にはとくにおすすめの装備です。
4.ゲーター
ゲーターと呼ばれる、ふくらはぎ・すねを保護する装備も用意しましょう。
クッション性があるので、ケガを防ぐ役割をします。さらに、保温性もあるため、冷えも回避できるでしょう。
靴の上部に被せることで、川の中の砂や土が侵入することを防げるのもうれしいポイントです。
5.渓流専用の靴
靴は、ウェットウェーディング専用のものを選びましょう。
専用の靴は水抜き穴がついていて、排水性に優れているのが特徴です。水が抜けやすいため、ストレスなく山道も歩けますよ。
ソールは、にはいくつか種類があります。
一般的なのはフェルト製。ぬめりに強いため、滑りやすい丸い岩や、コケが多い場所におすすめです。
また、ゴム製のソールは、コケではやや滑る一方で、乾いた場所や凹凸のある岩場に向いていますよ。
よく釣りに行く場所の環境にあわせてソールを選ぶのがポイントです。
6.乾きやすいハーフパンツ
速乾性の高いハーフパンツであれば、水場からあがってすぐに乾くので、濡れたことによる不快感を気にせずに過ごすことができます。
多くの釣りメーカーが速乾性の高いハーフパンツを販売していますが、アウトドアメーカーのものでも問題なく使用できるでしょう。
すでにキャンプや登山をしていて、乾きやすいハーフパンツを持っている人は、そちらを活用してくださいね。
7.手袋
ウェットウェーディングに限らず、渓流釣りをする際には手袋を着用するのがよいでしょう。
渓流では、岩場を登ったり、生い茂る木々をかき分けたりしながら、道なき道を進む場面があります。手袋をしていないと、尖った岩や木のトゲなどでケガをする可能性があるでしょう。
指先を出せるタイプであれば、釣り糸を結んだり、ルアーを付け替えたりしやすいのでおすすめです。
ウェットウェーディングでこの夏の渓流を楽しみ尽くそう!
蒸し暑い夏でも、ウェットウェーディングであれば涼しく渓流釣りができます。
レベルが高い釣りのスタイルだと思われがちですが、渓流釣りをこれからはじめたい人でも簡単にできますよ。
また、これまで防水性のウェーダーで渓流釣りを楽しんできて、夏の暑さに苦労していた人にも、ぜひ試してほしいスタイルです。
貴重な渓流釣りの解禁期間を、後悔しないようめいっぱい楽しみましょう。