今年のアウトドアシーズンはぜひ、それぞれの「絶景」をキャンプ場で満喫してほしい。
※掲載情報は取材時のもの。最新情報はキャンプ場のHPなどでご確認ください。
「グッドロケーション」なおすすめキャンプ場
静岡県の絶景が楽しめる人気施設を厳選して紹介。星空や富士山などの絶景おすすめキャップ場をチェック!
「グッドロケーション」なキャンプ場
【1】伊東市|天城スカイラインキャンプ場
住所:静岡県伊東市池895-81
営業:通年
予約:2か月前の1日より
テントサイト:43
その他の宿泊施設:なし
モデル料金:7,500円
日の出から星空まで空の移ろいが魅力
標高800mから相模湾を一望。湘南や初島、房総半島などが眼下に広がる。海から昇る朝日から夜の星空まで、一日中空の移ろいを堪能。開放的な空間が星までの距離を縮めてくれる。
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【2】賀茂郡|雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場
住所:静岡県賀茂郡松崎町雲見塩谷83-1
営業:通年
テントサイト:28
その他の宿泊施設:2棟
モデル料金:5,000円(サイトはソロ専用)
展望広場から眺める、海に沈む夕日は必見!
西伊豆にある眺望抜群のソロ専用キャンプ場。駿河湾はもちろん、はるか遠くに富士山の雄姿を拝める。駿河湾に沈む夕日はもちろん、夜は海に浮かぶ漁り火が美しい。無料の展望風呂からの眺望もおすすめ。
【3】賀茂郡|南伊豆夕日ヶ丘キャンプ場
少人数限定で過ごせるパノラマ空間
伊豆半島の南端の高台に位置し、目の前は太平洋を見渡せる大パノラマが広がる。プライベート感が高いサイトも魅力。家族以外は1グループ2名までの制限があるので、静かな環境でひとときを過ごせる。海に沈む夕日を、のんびりと眺めていられる。
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【4】富士宮市|朝霧ジャンボリー オートキャンプ場
広大な風景と富士山の圧倒的コラボレーション
標高800mの高原に、370㎢の広さを誇る広大なキャンプ場は、すべて区画なしのフリーサイトが魅力。開放感抜群のロケーションで、主役を張る富士山の眺めは一級品。一日中眺めていても飽きない。
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【5】富士宮市|FUJI CAMP VILLAGE
サイトから富士山が眺められる!
2022年4月にオープンした個人開拓のキャンプ場。第1サイトは水遊び向きの小川が流れる区画サイト、第2サイトはワイルド系の林間フリーサイトで、富士山を眺められる。お湯の出る炊事場(第1サイト)、水洗トイレなど、管理が行き届き、快適!
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オーナーのこだわりが満載!個人開業のキャンプ場
キャンプスタイルの多様化に伴い、急増中なのが自分で買った山や借りた土地、支援者から募った資金でのキャンプ場の開設。小規模ながら、オーナーの独創性が光る唯一無二の存在となっている。
個人開業のキャンプ場
【1】伊豆市|CAMP BEAN
営業:通年
予約:随時
テントサイト:約18
モデル料金(ソロ):2,000円
購入した山を1年半かけて開拓&大開放!野営できるキャンプ場
ここ本当にキャンプ場なの? 案内されたのは、伊豆半島の北端に位置する、ナラが生い茂る美しい山。ところどころ平坦な場所があるけど、区画割りの線はないし、電源や水道、炊事場などといった人工物は見渡す限り存在しない。いわゆるイマドキのキャンプ場にあるべきものがない。山の中でひたすら焚き火に向き合えそうな、そんな空間。
山を丸ごと購入して、自らの手でコツコツ開拓。2020年の2月にオープンさせた場所。もちろん、オーナーである斉藤さんも相当な焚き火マニア。ひたすら焚き火だけに特化したキャンプを15年以上続けているという。
「大昔、焚き火が嫌いで火のそばにいられなかった原始人は、野生動物に食べられたりしやすいから淘汰されたはず。だからいま生き残っている現代人は全員、焚き火好きがDNAに刻まれているのだ!」という、強烈な持論の持ち主でもある。そんな斉藤さんが作ったキャンプビーンには、類は友を呼ぶ状態で、焚き火やブッシュクラフトがDNAに刻まれたマニアックな常連たちが集まってくる。
「お客さんからの要望があれば、基本的になんでも対応しますよ」
というようにルールはヒジョーにユルい。
オーナーの手ほどきで『BE-PAL』本誌編集・早坂がブッシュクラフト体験
相談すれば、本来サイトじゃないところに泊まることもできるというし、ブッシュクラフト用の丸太なんかも自由に持ち出し可能。もちろん直火もOKだ。
リピーターが圧倒的多数で、サイト作りから手伝ってくれた長年の常連さんもいるし、なかには毎週来てコツコツとシェルターを作り、半分住んじゃってるような猛者もいるらしい。
「山に簡易トイレを置いただけですし、飲み水もクルマの人は持参してもらうのが基本。Wi-Fi?それって焚き火するのに必要でしたっけ?」という斉藤さんのスタンスだから、不便さを理解してくれる人限定だ。
ものの1時間で極上焚き火場完成!
本来のキャンプとはその不便さを楽しむものであったはずだ。いま失われつつあるそんな野営スタイルのキャンプがしたいなら、キャンプビーンに来るしかない。サイト間のスペースも儲けを度外視した広さだから、夜がふけると、まるで山奥にひとりきりになったような隔世感と静けさがある。そこには限りなくプリミティブで自由な焚き火世界が待っている――。
他のキャンパーの作品が点在
お客さん同士の交流の場
自分好みにこんなサイトまで作り上げられる!
このキャンプ場のこだわり3か条
- 焚き火で遊び尽くせるよう全サイト直火OKに!
- 区画間スペースが広いから孤独に酔いしれられる
- 常連さんになれば住んじゃうことも可能!
▼参考記事
【2】田方郡|negura campground
営業:通年(日・月曜休)
予約:2か月前より*予約はオンラインのみ
テントサイト:約30
モデル料金(ソロ):3,000円
クラファン支援の達成でスタートアップ!
坂道を登りきった先に広がる絶景に思わず感嘆の声が漏れる。富士山に沼津アルプス、駿河湾まで一望できる、絶好のロケーション。ここは、伊豆の入口に位置する函南町に、2021年12月にオープンした「negura campground」だ。
「1年かけてこの場所を探し当てました。毎日同じ場所に立ってみると、夕日の落ちる場所が日々変わることに気づく。都会で暮らしていたらこんな感動には出会えないんじゃないかな」
オーナーの渡部さんは、東京からここ函南町に移住したが、新幹線で都内に通いIT関係の仕事をしていた。
「もともと釣りやキャンプが好きで移住したんですけど、こっちで出会った友達は、デザインの仕事をやっていたり、木工で作品を作っていたりと自由業の人が多くて。自分も好きなことを仕事にしたい、と思いキャンプ場を作ることを決めました」
開拓中も含めたら、総面積は2.1ヘクタールと広大!
場所を探し当てたはいいが、当初の貯金は10万円。そこで、SNSを通してクラウドファンディングで資金を募ったところ、約1か月半で、1200万円の資金調達に成功(’21年9月)。しかも、集まったのはお金だけじゃなく、渡部さんの思いに共感した地域の人や技術者などの開拓仲間。すべての作業は極力DIYで、と公言していた渡部さんにとって、心強い味方だった。
「大学生から50代後半の人まで。職業も地元の園芸屋さんや大工さん、重機会社の人もいたりして。わからないことがあってTwitterで呟くと、みんなが答えてくれる。クラファンとTwitterがなければ、こんなに早く夢を実現できませんでしたね」
管理棟!? がキャンパーとの団欒場所
直火ピットを囲んで豪快な焚き火も
そんな夢のキャンプ場だが、完成度は40%。現在も週末になると有志が集い、開拓を続ける。
「僕はキャンプ場はロケーションが8割だと思っています。なので、ほぼすべてのサイトから富士山が見えるようにしたい。それでいて林間サイトには野趣を残し、トイレなどのインフラも高規格で快適に。今後は管理棟も建てたいですね」
キャンプでテントを立てることはいわば巣作り。その巣作りから連想される「寝ぐら」からこのキャンプ場の名は”negura campground”と名付けられた。
「neguraって、アウトドアの本質を表わす言葉のような気がして。これからも仲間と居心地の良いneguraを作っていきます」
どこでも直火OKの林間サイトもあり
施設&設備はみんなで手作り
このキャンプ場のこだわり3か条
- 自分だけでできると思わず迷わず周りに協力を仰ぐ
- 拡散力とシェア能力が強いTwitterがメインツール
- 景色、野趣、高規格のいいとこ取りがモットー
▼参考記事
【3】静岡市|magichour.camp
シーズンにはホタルが見られる。完全オフグリッドの循環型キャンプ場
地図には載らない秘密のキャンプ場。1区画10人までの5区画限定にしている。区画内ならテントは何張りでもOK。水は雨水を利用し、コンポストトイレ、明かりはソーラーライトと完全オフグリッドだ。希望者には10ℓの湧き水を用意。オーナーの打越文彦さんは就農し、自然から学びながら、その偉大さが伝わるキャンプ場を目指す。
敷地内には電線がなく、マジックアワーの美しさ、天然プラネタリウムが楽しめる。
富士山、駿河湾、伊豆半島が眺められる。
▼参考記事
得意分野でおもてなし!異業種参入型キャンプ場
アウトドアと親和性のある他業種の企業が、自ら開業したりプロデュースしたりと続々参入。独自のサービスや設備で、ひと味違うキャンプを提供している。
異業種参入型キャンプ場
【1】伊豆市|キャンプベアード
営業:通年(フリーサイト/火・水曜休、オートサイト/水・木曜休)
予約:2か月前より *予約はオンラインのみ
テントサイト:37
モデル料金:5,500円〜
クラフトビールをとことん飲める!お酒好き垂涎のキャンプ場
キャンプベアードは、クラフトビールのブルワリー、ベアードブルーイングが〝いかにクラフトビールを美味しく飲んでもらえるか〟をコンセプトに掲げ、2018年にオープン。
「’14年にキャンプ場の跡地に醸造所を建て、できたてを飲んでほしいと思い開業しました」
と、スタッフの神田航平さん。鮎釣りで有名な修善寺・狩野川のほとりに位置し、とにかく水がいいのが特徴。水道水は一滴も使わず、ビールの仕込みもすべて軟水の湧き水を使っている。原料となるホップの一部も敷地内で無農薬栽培され、夏には収穫体験もできる。まさに自然と一体のブルワリーだ。
チェックイン時にウエルカムビール!?
「アウトドア好きやビール好きが宿泊でき、時間を気にせず施設内の自然を楽しめる、そんなビールと自然の楽園を目指したキャンプ場です」
このキャンプ場の最大の魅力は、なんといってもできたての生クラフトビールをキャンプしながら楽しめること。今回は無類のお酒好き、編集・町田と、ラム酒専門バーに勤める高橋彩子さんが我こそは、と志願。
まずはブルワリーのタップルームで受け付けを済ませる。ひとり1杯無料のフリードリンクチケットが手渡される。
「早速、飲んじゃおっかな〜」
目を輝かせるふたり。常時約20種類のビールが並び、どれひとつとして同じ味のものはない。
「うちはビールを飲んでもらうことが前提なので、デイキャンプは受け付けてないんです。まずは味わってみてください!」
できたてのクラフトビールがサイトに直行
サイトは工場前に位置するフリーテントサイトとキャンピングカーサイト、少し離れた川沿いのオートサイト&キャビンサイトのエリアに分かれる。
「グラウラーのリース(500円)をしているので、サイトへ生ビールを持ち帰ることもできますよ。もちろん、マイボトルをご持参いただいてもOKです」
生ビールを1ℓ、瓶ビールも買い込み、川沿いのサイトに移動。テントの設営もそこそこに
「まずは、カンパーイ!」
「あ、売店で買った鹿のソーセージでも焼きましょうか」
「あぁ、この香りはヤバイ。ビールが進んでしまう〜〜!!」
川のせせらぎに身を委ね、否、ビールの川にドップリ漬かり、ご機嫌な一日が過ぎていく。
3か所のサイトから好みの場所をチョイス
このキャンプ場のこだわり3か条
- ビールをとことん楽しむためデイキャンプは禁止
- ビールの奥深さを知るブルワリーツアーを開催
- 20歳未満のキャンパーのみの利用はNGを徹底
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「犬連れ大歓迎」のキャンプ場
【1】富士宮市|グランパパキャンプ
広々! ドッグラン専用サイトも!
平日は横浜でラーメン店を営むオーナーが、2021年春にオープン。サイトバリエーションが豊富なのが特徴で、柵などで囲まれたドッグラン専用サイトをはじめ、富士山が眺められるビッグサイトやウッドデッキサイト、渓流沿いの区画サイト、ぼっち区画などもある。クルマはサイトへ乗り入れできないが、近くに駐車場が用意されている。
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