2023年版「日本一道迷いしやすい登山道」はどこだ!? 道迷い多発地点の傾向5つ
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    2023.06.26

    2023年版「日本一道迷いしやすい登山道」はどこだ!? 道迷い多発地点の傾向5つ

    登山地図GPSアプリ「YAMAP」を運営する株式会社ヤマップは、「日本一道迷いしやすい登山道2023年」を発表した。

    登山につきものの遭難の可能性。これから登山を楽しもうとしている人は、ぜひ参考にしてみてほしい。

    道迷い遭難ゼロに向けたヤマップの取り組み

    ヤマップがこの取り組みを始めたのは2021年から。毎年「日本一道迷いしやすい登山道」を発表し、自治体などと連携することで、道迷い遭難ゼロに向けた取り組みを推進している。

    昨年発表された登山道では、その後各地点で道標が設置されるように。その取り組みは着実に前進しているといえるだろう。

    「日本一道迷いしやすい登山道2023年」の結果発表

    「道迷いしやすい」とされる理由に共感の声が続出!

    「YAMAP」だからこそ実現した調査方法はこうだ。「YAMAP」アプリのルート上に投稿された「迷いやすい」タグ付きのコメントのうち、年間1年間で他のユーザーが「参考になった」と評価した数を地点の通行量で割り、割合の高かった順に算出。同時に累計約2300万件の登山活動日記から、登山者の道迷い軌跡データを合わせて分析することにより、道迷い多発地点を特定したという。

    では、さっそく2023年に発表された結果を見ていこう。実際に寄せられた投稿を見ると「確かに迷いやすい」と思ってしまう道ばかりだ。

    1.対馬見山(つしまみやま)243m/福岡県

    正しい登山ルートは黄色の矢印。確かにわかりにくい。

    正しいルートは黄色の矢印。「水落山から下って来た方。 対馬見山方面へは下りきって左手へ登っていきます。(黄色のラインです。)」とのコメントが。

    投稿:https://yamap.com/memos/254133

    道迷い地点の登山者が歩いた軌跡データ

    道を間違えると行ったり来たり。時間がかかるほか、不安も大きくなる。

    上の左側の地図は「正しいルート」。右側は道迷いした軌跡データ(枠内)。いったん右(東)に進み、行けないと分かって、左(西)に引き返しているのが分かる。

    2.千ノ時 1344m/奈良県

    左側のほうが正規のルートに見える人も多いはず。

    左の林道ではなく、右側の登っていく道が正しいルート。同じ場所で間違ってしまった人のコメント投稿が多数。

    投稿:https://yamap.com/memos/90304

    3.神明山(しんめいさん)294m/滋賀県

    ピンクテープに気づけるかが分かれ道になりそう。

    道幅が広い左の道に行きたくなるが、正しい登山ルートは右。登山ルートの印であるピンクテープがあるものの、気づかずに進んでしまう人が多いよう。

    投稿:https://yamap.com/memos/290191

    4.立岩(たついわ)1265m/群馬県

    踏み跡があちらこちらにあるのは、きっと他の人たちも迷っているからだろう。

    どこを歩けばいいかルートがはっきりしない場所。「踏み跡がいくつもあり迷いやすい」「右側に巻きますがわかりづらい 何度か迷って、上に行ったり、戻ったり」といったコメントが寄せられている。

    投稿:https://yamap.com/memos/302298

    5.城ヶ峰(じょうがみね) 330m/愛知県

    沢を渡るのが正しい登山ルートとのこと。

    こちらも正しいルートがはっきりしない場所。「ここで沢を渡ります。反対側に赤い印があるので見落とさないように!沢を渡らずに行っても道らしきものがあり、しばらく行くと道がなくなります。」とのコメントあり。

    投稿:https://yamap.com/memos/129361

    調査概要
    調査日:2023年5月19日(金)

    道迷い多発地点の傾向は?

    またヤマップは、2021年から分析を重ねてきたことで、次のような道迷い多発地点の傾向が分かってきたという。

    ・尾根づたいに歩く山道から、尾根を外れたルートへ入り込む地点
    ・林道など広い道から狭いルートに入り込む地点(本発表2、3)
    ・川と並行した山道で、川を渡ることに気づかず川沿いをそのまま歩く(本発表5)
    ・急峻な上りから、急に斜面を下る場合。見上げて歩き見落とす。上り下りが逆のケースも
    ・特に登山者が少ない場所で、木々が生い茂りルートや踏み跡が不明瞭な地点(本発表4)

    今回挙げられた箇所以外にも道迷い箇所は数多くある。地図やコンパスの持参はもちろん、下調べの徹底や登山計画書の提出などもしっかりと行おう。

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