石油ストーブ、ホーロー鍋などのキッチン用品、ウッドチェアー、もんぺなどの古着…etc.小道具好きの私には、心踊りまくって仕方がない! 同じく小道具好きのダイキさんが、長年コツコツ集めてきた品々なのだそう。「店用にディスプレイするモノと、販売するモノとが、その時の気分でコロコロ変わったりするんだよね」と、ダイキさん。思わず、石油ストーブと久留米絣のもんぺ(古着)と桐下駄(古着)を買ってしまった。「なんったって、一期一会! コレが商品なのは今日だけかもしれないし」と、自分に言い訳をしつつ。
ガタッ! 家(つまり宿)の裏から何か物音がした。と、同時に「ヒロシ! どうした! 」とダッシュで向かうダイキさん。あれ? お子さんが裏にいたのかな? 「ヒロシ」って、なかなか古風な名前だな~と、ぼやぼや思いながら、私もダイキさんの後を追う。
そこに居たのは、ヤギだった。「ヒロシ」という名の。元阪神タイガースの八木裕(ヒロシ)選手から付けた名前なんだとか。どうりで、渋い名前のはず。立派な角を持ち、豪快なエサの食べっぷり! 「大人な男(オス)だぜ! 」オーラを放つヒロシ。だが、彼は、自力で動けない。病気で腰の神経がやられ、半身不随状態なのだ。移動時はダイキさんが抱えるのである。親の介護ならぬヤギの介護。飼い主とペットという風ではなく、同じ動物同士の助け合いのように見えるダイキさんとヒロシ。この場所では、生き物すべての関係性はフラットなのかも。そんな風に感じた、スナフキンズでの昼下がりなのだった。
カフェだけではなく、宿内もあちこちアンティークづくし!
雑誌でよく目にするようなアンティークに囲まれて生活感がない感じではなく、日常の中にそれぞれの古道具が溶け込んでいて、なんとまぁ、コチラまで心地いい♪こんな部屋に住みたいと、何度叫んだコトか(笑)。