夜はダイキさんと、近くに住むゆっこちゃん(元スナフキンズの常連さんで、以前は、スナフキンズのカフェをシェアしていたカレー屋さん)と私の3人でシェア鍋をするコトに(この日は1人500円づつ)。
もともと、ダイキさんは海外旅行派。旅先では、ゲストハウスを利用するコトが多く、日本にもドミトリー文化が根付けば最高だと、ゲストハウスをはじめたのだそう。「海外はあちこち行ったけど、日本国内はあんまり行ってなくて。でも、今のトコロ、行きたいって気に、まだ、ならないんだよね~」ダイキさんのその言葉が気になりつつも、夜は更けていくのだった。
ガッ、ガッ、ガッ・・・。翌朝、宿前の田んぼの持ち主がトラクターで土を耕す音で目が覚めた。「天気がいいから、外で朝ごはん食べようか~」ダイキさんのひと言で、朝ごはんのもろもろを、外のウッドデッキのテーブル(タイキさん作! )へと運ぶゆっこちゃんと私。そして「メェ~」と鳴くコメの声。どこまでも、のどかだ。前に広がる田んぼと、奥に見える山々と小さな集落を眺めながら、ウッドデッキの上で、ほかほかのおじや(昨夜の鍋のアレンジ)をいただく朝の時間。満員電車やせかせか歩く大勢の人が行き交う都会の朝とはほど遠い世界。毎日こんな景色で朝ごはんを食べていたら、毎日が旅気分だ。そりゃ、ダイキさんが旅に出たいって思えないのもわかる気がする(笑)
あなたも「THE スナフキンズ」のウッドデッキで朝の時間を過ごしてみては? イライラもくよくよも悶々も・・・いろんな感情がスッとフラットになるかも!
※以上は、松鳥むうが泊まった時の情報です。諸事情により変更になっている場合があります。
※その後、ヒロシは亡くなり、コメは婿としてもらわれていったそうで、残念ながら今はヤギはいないのです。でも、今は、ダイキさん夫妻にかわいい男の子が誕生していますよ♪
THE スナフキンズ
住所:熊本県玉名郡和水町中十町459
TEL: 0968-34-3955
携帯:080-2784-5817
料金:3,000円/泊(素泊まり)
アクセス:熊本交通センターから植木方面の路線バス乗車、山鹿交通センター下車(約1時間20分)。南関上町行きのバスに乗り換え、三加和総合支所バス停下車(約20分)。そこから徒歩約35分。
URL: http://www.geocities.jp/thesnufkinz/
◎イラスト・文・写真/松鳥むう(まつとり・むう)
イラストエッセイスト
離島とゲストハウスをめぐる旅がライフワーク。今までに訪れたゲストハウスは100軒以上、訪れた日本の島は76島。その土地の日常のくらしに、ちょこっとお邪魔させてもらうコトが好き。著書に『島旅ひとりっぷ』(小学館)、『ちょこ旅沖縄+離島』『ちょこ旅小笠原&伊豆諸島』『ちょこ旅瀬戸内』(いずれも、アスペクト)などがある。http://muu-m.com/