雑誌「BE-PAL」ができるまで!印刷・製本の行程をのぞき見できるHPを発見
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    2023.07.07

    雑誌「BE-PAL」ができるまで!印刷・製本の行程をのぞき見できるHPを発見

    毎月発売日になると、各書店やコンビニなどに並ぶ『BE-PAL』。編集部で制作した1ページ1ページが、どのように1冊の雑誌になっていくのか……その行程を公開しているサイトがあるって知っていますか?

    『BE-PAL』を支える総合印刷会社DNP(大日本印刷)のサイト内で公開中の「Discover DNP」では、BE-PAL編集部が気合いを入れて製作した記事が編集部員の手を離れてから、1冊の本になるまでの行程を詳細に、わかりやすく説明しています。

    ここでは、その中から一部をご紹介。編集部員でもなかなか見ることのできない、『BE-PAL』が本になるまでのストーリーは必見。同サイトでは、『BE-PAL』ができるまでを動画でもチェックできます!

    どこかで見たことがある表紙!『BE-PAL』はどうやって雑誌になっている!?

    雑誌ができるまでの3ステップとは?

    『BE-PAL』ができるまでの工程は、大きく分けて3ステップ。「版をつくる」「印刷する」「製本する」といった3つに分かれます。

    それぞれどんな工程なのでしょうか?

    ステップ1:版をつくる

    「版」とは、文字・図版等をレイアウトした“ハンコ”のこと。これにインキ(※1)をつけ、紙やフィルム等に転写して複製をつくっていきます。

    ということで、まずは編集部が作成したページの“ハンコ”をつくることからスタート!

    (※1)インクのこと。印刷会社では、インクではなくインキと呼ぶことが多い。

     “ハンコ”を作る前に素材の確認・修正!

    記事がわかりやすくなるよう入れられた、編集部によるさまざまな赤字修正。まずは、赤字による指示を細かく確認することから始まります。

    正しい“ハンコ”を作るために重要となるのが、編集部から届いたレイアウトのデータや写真、イラストなどの素材を確認して、修正すること。

    写真に写った床の汚れを消したり、肌をきれいに整えたりといった色味の調整は、印刷所で専用のソフトを使って行われます。

    修正を反映したら、入念に検査!デジタル検査の他、ベテランスタッフによる肉眼チェック=あおり検査も行います。

    面付と刷版ってなんだ!?

    修正と念入りな確認が終わったら、面付(めんつけ)の作業へ。

    面付

    面付をしないと、ページがバラバラになって大変なことになるそう。

    聞き慣れない言葉ですが、面付とは印刷用にページを並べる大事な工程です。

    実は、雑誌の場合、大きな印刷機に合わせて片面8ページ分、表裏で16ページ分を一気に印刷します。大きな紙を折って裁断した際、ページが正しく並ぶように配置するのが面付です。

    刷版

    刷版(さっぱん)は、実際に印刷機で使用する“ハンコ”=「版」をつくる工程のこと。

    「版」となるアルミ板。私たちがイメージする“ハンコ”と全然違う!

    雑誌や書籍などに使われている一般的な印刷方式「オフセット印刷」では、大きなアルミの板に焼き付けた「版」を作成します。

    ステップ2:印刷する

    超巨大な用紙をセット!

    みなさんも会社や学校にあるコピー機などで印刷作業を行ったことがあると思いますが、印刷会社では大型のロール状の用紙を使って、一気に作業を行っていきます。

    準備が整ったら、いよいよ印刷スタート!

    『BE-PAL』が一気に印刷されていく様子。高速すぎて見えない!

    K(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の4色に分かれたユニットの真ん中を紙が通ることで印刷されていきます。

    5分から10分おきに印刷された紙を抜き取って確認!『BE-PAL』ができるまでには、たくさんの人の惜しまない労力があるのです。

    25~30個ほどある色調整ボタンを操作して微調整することも。こ、細かい……!

    印刷中は、印刷の生命線ともいえる色の再現性を担保するため、繰り返しチェックや微調整が行われます。

    印刷が完了したら、面付したページごとに折って、「折丁(おりちょう)」(※2)と呼ばれるパーツにします。この段階で品質が満たないものは使用せず、問題のない折丁が次の製本の現場へと進みます。

    (※2)折り加工や断裁をしていない刷本(すりほん)を、ページごとに折ったもの。

    ステップ3:製本する

    製本とは、印刷したページや表紙などを正しく重ねて、1冊の本に仕上げること。

    中綴で製本されている『BE-PAL』。一方、ページ数の多い書籍や辞典などは、糊で固定をする無線綴で製本されることが多い。

    『BE-PAL』の製本方法は「中綴(なかとじ)」といい、折り畳んだ印刷後の紙を開いた状態で重ね、真ん中を針金で固定することで1冊の本にします。

    よく見ると大きなホッチキスで綴じられていることがわかる!(BE-PAL編集部撮影)

    普段何気なく読んでいる『BE-PAL』をよく見ると、確かに2つの大きなホッチキスが!ちょうど真ん中でページを開けば、2つ折りにした紙を重ねて雑誌ができていることがわかります。

    裁断する機械。雑誌を高速でカットしていきます!

    真ん中を針金で綴じたら、綴じていない3つの辺はカット!「三方断裁」という作業です。ここで、やっと『BE-PAL』の完成です!!

    いよいよ『BE-PAL』がみなさんの元へ

    大量のBE-PALが運ばれていく~!

    付録がある場合は同封し、完成した本は数部ごとにバンドで結束されます。結束されたものは輸送用のパレットに積まれ、各地へ発送!

    こうして、読者のみなさんの元へと雑誌が届きます。本当の意味での『BE-PAL』の完成は、みなさんの手元に届くまでの工程を含めて、なのです。

    この模様の詳細は、こちらでジックリ見られるので、ぜひチェックしてみてください。

    ・DNP「“技術のDNP”を支えてきた原点とは? 印刷の現場を見に行こう! #1 『版を作る』編」
    https://www.dnp.co.jp/media/detail/20168683_1563.html

    ・DNP「“技術のDNP”を支えてきた原点とは? 印刷の現場を見に行こう! #2 『印刷する』編」
    https://www.dnp.co.jp/media/detail/20169183_1563.html

    ・DNP「“技術のDNP”を支えてきた原点とは? 印刷の現場を見に行こう! #3 『製本する』編」
    https://www.dnp.co.jp/media/detail/20169338_1563.html

    たくさんの人々が関わり、熱量を持ってつくりあげた『BE-PAL』を、これからも楽しく読んでもらえたら嬉しいです!

    写真/「Discover DNP」内動画コンテンツより引用(一部除く)、イラスト/三木謙次

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