瀬戸内海に浮かぶ島をつなぐ「しまなみ海道」人情旅
愛媛県今治市から広島県尾道まで延びる「しまなみ海道」。瀬戸内海に浮かぶ6つの島を橋でつな ぐ約80㎞の道のりを前に、初の自転車長旅の私は、ピリッと鼻の穴 をふくらましてにやけていた。
ゆっくりペダルを踏み込む。大きく広がる瀬戸内の海に、 ぼこぼこと浮かぶ島々が見えた。その上にすうっとのびる世界初の三連吊橋、来島海峡大橋を、風を切って走り出す。天気予報は曇り のち晴れ。太陽の筋が海を照らす。
と、すぐに最初の目的地、大橋の真下にある馬島の入り口に到着 した。自転車ごとエレベーターで下りると、プォンと合図がし扉が 開いて馬島に着いた。不思議な気 分で自転車にまたがり、下り坂をすべるように行く。防波堤で釣りをしているおじちゃんは、空気が音を吸い込むような静けさの中、 たまに思い出したように竿を振る。
昼食は地元の人から教えてもらった、大島の喜多寿司で!http://www.oideya.gr.jp/gourmet/area_shimanami/wa/kitazushi.htm
橋の上の車の往来とのギャップに、タイムスリップした気分になった。
その後も橋、島、橋、島と続く道を走り抜けながら、ひとつひと つの島の歴史や暮らしぶりを見て 周るとあっという間に陽が傾き始めた。しまなみ海道海域には、か つて「水軍(海賊)」が多く往来していたため、各島には、海城や甲冑などの歴史的遺産も数多く残っている。
民宿カリブ(愛媛県今治市上浦町井口5732番地)で魚づくしの晩ご飯。
http://www.e-karibu.com/