キャンプや登山でテントやタープが破れてしまった時、みなさんはどのようにしていますか?
とにかくすぐに補修しなければ、アウトドアどころではありませんよね。特に登山では、テントや靴の破損は命にかかわることでもあるため、事前に不測の事態を想定して対策を考えておく必要があります。
そこで今回ご紹介するのが、アウトドアでいざという時に役立つ、ゴリラテープ。強力な粘着力や防水性があるテープです。
本記事では
- ゴリラテープの特徴
- ゴリラテープでアウトドア用品を補修する方法
を紹介しながら、その魅力をお伝えします。
ゴリラテープとは?
ゴリラテープは、アメリカのオハイオ州シンシナティに本社を持つ「The Gorilla Glue Company」が発売している強力補修テープ。
粘着力や耐久性が、とにかくスゴすぎると話題の製品です。
屋外に対応しているため、アウトドア用品の補修や補強の用途で使っている人も多いでしょう。
ゴリラテープの特徴
ゴリラテープは全3種類あります(両面テープタイプを除く)。
その種類は、通常のゴリラテープ、ゴリラテープ クリスタルクリア、そしてゴリラテープ エクストリーム ウォータープルーフです。それぞれのテープに、以下のような3つの特徴があります。
(1)耐水性にすぐれている
ゴリラテープは、水に非常に強い仕様になっています。種類ごとにうたわれている防水レベルは以下のとおりです。
- ゴリラテープ……すぐれた耐水性
- ゴリラテープ クリスタルクリア……強力防水
- ゴリラテープ エクストリーム ウォータープルーフ……超強力防水
筆者は通常のゴリラテープでテントの破れを補修したことがありますが、その部分を一日中雨ざらしにしても、内側に水がしみ込むことはありませんでした。
特に、クリスタルクリアとエクストリーム ウォータープルーフには、より強力な防水性があります。これら2種類のゴリラテープは濡れた面に貼りつけることができ、水中でも使用可能。奇跡のような耐水性を誇るテープになっています。
(2)すさまじい接着力
ゴリラテープの接着力は、超強力!
なかでも通常のゴリラテープとエクストリーム ウォータープルーフは粘着層が厚いため、平滑面だけでなくコンクリートやレンガなどの荒面、凸凹面にも貼ることができます。
(3)全天候型
3種類のゴリラテープはいずれも耐寒・耐熱性が高く、紫外線にも強いことから、雨天や晴天、寒い日や暑い日など、さまざまな天候での使用がOK。
こうした点から、屋外で使用するアウトドア用品の補修に最適なテープと言えるのです。
アイテム別!ゴリラテープでアウトドア用品を補修する方法
実際にゴリラテープでアウトドア用品を補修する様子を、アイテム別に紹介します。
テント破れの補修
ゴリラテープはテントの裂け目を補修するのにぴったりのテープです。特にゴリラテープ クリスタルクリアは透明なので補修痕が目立たず、綺麗に補修ができるのでおすすめです。
詳しい補修の手順は以下のとおりになります。
1.破れた部分を綺麗にする
破れた部分の周り(表面と裏面両方)を、濡れ雑巾で拭いて汚れを落としましょう。
2.ゴリラテープの端を丸くカットする
粘着力にすぐれたゴリラテープですが、角の部分からはがれることがあります。ロールからゴリラテープを少しだけ引き出し、はさみで2つの角を丸くカットするといいでしょう。
角を丸くすることで、よりはがれにくくなりますよ。
3.ゴリラテープをカットする
補修箇所よりも余裕を持った長さにゴリラテープをカットし、反対側の2つの角もはさみで丸くカットしておきます。
4.裂け目の部分にゴリラテープを貼る
裂け目の部分に沿って、テントの表面にカットしたゴリラテープを貼っていきます。
5.圧着する
貼ったテープを、中心から端側にかけて手のひらを使って押さえつけ、全体をしっかりと圧着させましょう。
6.裏側にもゴリラテープを貼る
同じ手順でテントの裏側にもゴリラテープを貼りましょう。両面から貼ることでより耐久性が高まります。
靴のソールはがれの補修
山登りの最中に靴のソールがはがれてしまった経験があるのは、私だけではないはず。
ソールがはがれてしまうと歩きにくくなり、行動に支障をきたします。加えて、転倒や転落などの重大な事故につながる可能性もあり、大変危険です。
そんな場合は、ゴリラテープを活用してソールを補修しましょう。
補修の仕方は簡単です。かかと部分のソールがはがれてしまった場合は、靴の側面から靴の底を通し、反対側の側面までゴリラテープを貼って固定しましょう。
つま先部分のソールがはがれてしまった場合には、つま先部分にぐるぐると2~3周ゴリラテープを巻いて貼ることで固定ができます。
あくまで応急処置なので、歩いている途中にはがれていないかこまめに確認するといいでしょう。
マットの補修
エアマットやインフレーターマットなど、空気を入れて使用するマットは穴が天敵。穴が開いてしまうと空気が抜けてしまい、その性能を発揮できません。
万が一穴が開いてしまった場合は、穴の上からゴリラテープを貼りましょう。ソールはがれと同様に応急的な補修ではありますが、空気の抜けを防ぐことができます。
万が一の時もゴリラテープがあれば安心!
ゴリラテープは防水性・粘着性・耐久性が非常に高いテープです。
アウトドアに持って行けば、道具が壊れた際などあらゆるシーンで活用できますよ。ぜひエマージェンシーセットの中に加えてみてくださいね。