新潟県燕市の富田刃物から発売されている「山刀(ヤマカタナ)」という商品をご存じですか?
シャベルとナイフが一緒になったような、面白いかたちをしている刃物です。山での作業や、庭での作業のほか、キャンプにも大いに役立つという優れモノ。
今回はそんな便利でユニークな道具「山刀」をご紹介します。
富田刃物の「山刀」とは?
富田刃物は、50年以上に渡って刃物製品を製造し、長年磨いてきたたしかな技術力を誇る企業。
アウトドアの聖地である新潟県燕市に所在し、仁作というステンレス製の刃物ブランドが人気を集めています。
今回紹介する「ヤマカタナ」も、仁作より発売されているギア。材料から製造まで全て日本製で、信頼感のあるメイドインジャパンが魅力です。
シャベル型刀身で、庭作業から山菜採りキャンプなど、さまざまなシーンで活躍する同ギアの特徴を見ていきましょう。
(1)使い方いろいろ
ブレードはシャベルのようにゆるく湾曲しており、かつ、左右で異なる形状をしています。
片側は通常のナイフと同様にまっすぐな刃、もう片方は波刃になっています。
このため、シャベルのように握って地面を掘ったり、ナイフのように持って物をカットしたりと、あらゆる使い方ができるようになっています。
さらに表面には目盛りが彫られているので、地面をどれくらい掘ったのかが一目瞭然。ガーデニングで苗などを植える際の深さの目安になります。
また、ハンドルの付け根にはヒルトと呼ばれる滑り止めのための突起があります。
そのため、使用の際に手がブレードの方に滑っても、ケガを防ぎます。使い方がいろいろな上に、安心して使える工夫があるのは嬉しいポイントですよね。
(2)長めで頑丈なブレード
「山刀」のブレードは頑丈なステンレス製で、全長約33cm。その長さゆえ、少ない力で地面を掘ることができ、使い勝手は抜群です。
さらに刃厚は3mmあるため、非常に頑丈で鉈のように使うことができるのもポイントです。
加えて、鏡面研磨で、泥や土が付着しても錆びにくくなっています。
(3)安全面が考慮されたシース
シースとは、刃をおさめるさやの部分。山刀はプラスチック製のシースに入っているので、安全に持ち運ぶことができます。
ハンドル付近には、ナイフが外が飛び出さないように、スナップがついていて固定されています。
携帯時には、シース上部をベルトに通して使用することも可能。両手が空くので大変便利です。
山刀の活用方法
ここからは、シャベルとしてもナイフとしても使える山刀の活用方法を具体的に紹介していきます。
(1)キャンプでの作業
山刀は、キャンプにぜひ持参したいギア。様々な場面で活躍します。
例えば、キャンプ場でペグが抜けなくなってしまった時は山刀の出番。簡単にペグの周辺を掘り起こすことができます。
また、テントを張ろうとしている場所の地面がでこぼこしている時にも、山刀は活躍するでしょう。掘ったり埋めたりして地面を平らにならせば、寝転がるときの快適さがぐんとアップしますよ。
そのほか、直火OKのキャンプ場にて、ファイヤーピット作りに山刀を使うことも可能です。
地面を掘って火床を低くすれば、より安全に焚き火を楽しめます。焚き火の後に地面を元通りにする時にも活用できるので便利。
波刃の部分を使って、ロープなどを切断することもでき、キャンプなどのアウトドアでは一つあると何役もこなしてくれるので重宝します。
(2)野草の収穫
山刀は、野草の収穫をする際にもおすすめです。
野草を根っこから綺麗に収穫するには、根を傷つけないように注意しながら掘り出す必要があります。
通常のシャベルだと斜めの方向に掘ることになるので、野草の根っこを傷つけてしまいがち。山刀はその長さから地面に対して垂直に掘ることができ、根を傷つける心配が少ないでしょう。
筆者も先日ノビルの収穫をしましたが、無事に球根部分と根っこ部分を傷つけることなく収穫ができました。
(3)庭作業
植物の根や枝木も切れる山刀。ひとつあれば、庭作業の際にあれもこれもと道具をたくさん出さずに済みます。
庭の夏草も、山刀を使えば根こそぎ草取りをすることができます。
そのほか、畑に苗を植えたり、植物をプランターへ植え替えたりする時にも使えます。
深さも一目でわかる山刀は庭作業がスムーズになるので、手放せなくなるでしょう。
山刀で野外遊びがもっと楽しくなる!
キャンプでも庭作業でも使える山刀は、ひとつ持っておくと非常に便利な道具です。
アウトドアで地面を掘るための道具を探している人のほか、ちょっとした植物を庭で育てている人にも、山刀はおすすめ。
痒いところに手が届く“シャベル兼ナイフ”を、ぜひ楽しいアウトドアライフのお供として使ってみてください。