靴職人たちの熱気溢れる工房をレポート
壁には軽く100を超える木型、数種のレザーとソール、そして黙々と作業を続ける男といくつもの工具類……。ここは東京・王子にある『ゴロー』の工房。『ゴロー』とは、東京・巣鴨に店を構えるオーダーメイド登山靴の老舗で、多くの登山愛好家をとりこにしている店だ。まるで秘密基地のようなたたずまいを持ち、なんとも男心をくすぐるではないか!
修理を含めて1日に12~13足を手がけ、年間にして3000足超のシューズがここから生まれる。創業から数えれば、約10万足だ。
傍では若手職人が使い込まれた工具をキラリと光らせ、ひとときも手を休めない。修業に入る若者は多いが、挫折する者も珍しくない。ニッポンの靴づくりの伝統を支えるため、ぜひ頑張ってほしい!