登山をしたいけれど、小さな子どもをどのように連れていけばよいか、悩んでいませんか。登山用のベビーキャリアを使えば、小さな子どもがいる家庭でも安全に登山ができます。登山用ベビーキャリアの特徴や、おすすめのベビーキャリアを紹介します。
登山用のベビーキャリアの特徴は?
登山用のベビーキャリアは、一般的なベビーキャリアに比べて、登山に便利な機能を備えています。詳しい特徴を見ていきましょう。
登山ブランドならではの快適な背負い心地
登山メーカーが開発したベビーキャリアは、登山メーカーならではの使い勝手のよさが特徴です。具体的には、子どもが落下しないようしっかりとホールドできる機能はもちろん、バックパックと同じような柔らかい背負い心地や通気性のよさを備えています。
中には、サンシェードやレインカバーを装着できるモデルもあります。コンパクトなモデルであれば、普段使いもできるでしょう。
登山用ベビーキャリアの使用期間は、生後6カ月~3歳が目安です。9~18kgの体重に対応しているモデルが多くなっています。
リュックと一体型で荷物の収納もできる
登山用のベビーキャリアには、リュックと一体型になっているものが数多くあります。そのため荷物のパッキングもでき、一石二鳥のアイテムです。容量はおおむね10~26Lのものが主流で、子ども用の荷物を収納するのには十分といえます。
多くの収納があるベビーキャリアなら、夫婦どちらかのリュックに2人分の荷物を詰め込む必要がなく、負担を軽減できます。スタンド付きで自立するタイプなら、上げ下ろしも楽にできて使い勝手がよいでしょう。
登山用のベビーキャリアの選び方
登山用のベビーキャリアの選び方を解説します。自分にぴったりのモデルを選ぶには、安全性と機能性のどちらにも注目するのがポイントです。
固定力をチェック
ベビーキャリアにおいて最も重要なのが固定力です。子どもをしっかりと固定するには、首周りのピローやハーネスがあるかをチェックしましょう。
子どもが登山中に寝た場合に、ピローがあれば首を守ってくれます。またハーネスは硬すぎず、かつしっかりと固定できるかという点を確認しましょう。
子どもの成長も考慮して、体格に合わせて調整しやすいかも確認しておいた方がよいポイントです。また、不整地で下ろす場合も考え、自立できるモデルならより安心でしょう。
付属品や背負い心地などの機能性をチェック
固定力だけでなく、登山中に快適に過ごすための機能面にも注目しましょう。具体的には、サンシェードやレインカバーが付いているものが望ましいといえます。
山は天候が不安定なため、急な悪天候にも対応できる必要があります。サンシェードやレインカバーは標準装備のケースと、オプションのケースがあるので、どの付属品があるかも確認しましょう。
また背面がメッシュ素材でできており、通気性がよいなど、背負う人の負担を軽減する仕様になっているかという点もチェックポイントです。
お世話グッズを入れる収納性もチェック
子ども連れの登山では、子ども用の荷物も携行しなければなりません。子ども用の荷物をベビーキャリアに収納できれば、ほかのリュックを圧迫する可能性を低減できます。
側面にポケットやファスナーが付いているモデルなら、背負ったまま荷物の取り出しができて便利です。容量の大きさとベビーキャリアのサイズは比例する傾向にあるので、持っていく荷物に合ったサイズを選びましょう。
ベビーキャリア自体のサイズを小さくしたいなら、あえて収納力の低いモデルを選ぶのも一つの手段です。
おすすめの登山用ベビーキャリア
登山におすすめのベビーキャリアを五つ紹介します。容量や付属品、機能性に注目しながら見ていきましょう。
モンベル「ベビーキャリア」
9カ月~3歳の子どもを乗せられるベビーキャリアです。重量は約2.35kgの軽量設計で、自立式なので上げ下ろしの負担を軽減できます。さらに座面はフルオープン仕様で、子どもの上げ下ろしもしやすいでしょう。
ハーネスやパッドによって子どもをしっかりと固定しながら、3Dメッシュやスポンジをいたるところに配し、座り心地も両立しています。背面長は調節が可能になっており、親の体格を問わずしっかりと背負えるでしょう。
容量は26Lあり、子どもの荷物だけでなく両親の荷物も収納できる余裕があります。別売りのトレールウォーターパックを装着でき、歩行しながらの水分補給も可能です。
- 商品名:モンベル「ベビーキャリア」
- 公式サイト:商品はこちら
ドイター「KID COMFORT」
ドイツの有名アウトドアブランド・ドイターのベビーキャリアです。安全性と通気性を両立し、バランスのよい商品といえます。背面は『エアコンフォートシステム』と呼ばれる、メッシュをふんだんに使った仕様になっており、通気性は抜群です。
サンルーフが標準で装備されており、日差し対策も万全です。収納の容量は14Lで、子ども用の荷物は問題なく収納できるでしょう。背面長は無段階で調節でき、体格によらず誰でも背負えます。
スタンドを広げれば自立可能で、ハイドレーション(別売り)を収納できるスペースもあります。高い機能性を求める人におすすめです。
- 商品名:ドイター「KID COMFORT」
- 公式サイト:商品はこちら
オスプレー「ポコプラス」
背負い心地を重視したベビーキャリアです。サイズは少々大きめに作られており、体重11~22kgの子どもに対応しています。
軽量なアルミを使用しているため、重量は約3.58kgとサイズの割りに軽量です。26Lの収納スペースが設けられているので、キャパシティは抜群です。
側面にはメッシュポケット、ウエストハーネスには小物入れが搭載されており、歩行中も荷物の取り出しができます。サンシェード付属のため、子どもを日差しから守るのに有効でしょう。
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- 商品名:オスプレー「ポコプラス」
- 公式サイト:商品はこちら
マックパック「ポッサム」
自立式のベビーキャリアです。デザインは自立させることを前提に設計されており、子どもにとってストレスのない体勢で上げ下ろしができます。
チャイルドハーネスとヘッドパッドは取り外して洗濯も可能なため、手入れもしやすいでしょう。容量は13Lで、最低限の荷物を収納することが可能です。
ジッパーポケットは大きく開くので、荷物の出し入れがしやすいでしょう。ウエストハーネスには小物入れもあり、歩行中の荷物の取り出しにも便利です。ネックピローとサンシェード、レインカバーは別売りです。
- 商品名:マックパック「ポッサム」
- 公式サイト:商品はこちら
ザ・ノース・フェイス「ベビーコンパクトキャリアー」
軽量でコンパクトな抱っこひもです。ベビーキャリアほどのホールド力はありませんが、日常の買い物や散歩、保育園への送り迎えに使えます。首がすわった生後4か月程度の赤ちゃんから3歳まで使用可能で、散歩時はもちろん、抱っこやおんぶでキャンプ・低山登山などのアウトドアに連れ出すときにも活躍してくれます。
最低限の機能で、人間工学に基づいた快適な背負い心地やクッション性を実現しています。収納はありませんが、そのぶん体の自由を利かせやすく、フェスで軽く踊るといったこともできるでしょう。スタッフサックが付属するので、使わないときはコンパクトに収納できます。
UVカット加工を施した日よけも搭載しています。おんぶ・抱っこで使える2way仕様で、普段使いにもおすすめです。子どものアウトドアデビューに最適でしょう。
- 商品名:ザ・ノース・フェイス「ベビーコンパクトキャリアー」
- 公式サイト:商品はこちら
ザ・ノース・フェイス
ベビーコンパクトキャリアー
重量: 約370g+30g(本体+スタッフバッグ) ショルダーベルト:50-100cm、ウエストベルト:62-125cm
まとめ
小さな子どもがいるうちは、登山はできないとあきらめていないでしょうか。登山用のベビーキャリアがあれば、子どもをしっかりと守りながらアウトドアを楽しめます。
収納スペースを備えたモデルも数多く販売されているため、荷物の持ち運びにも困りません。登山用のベビーキャリアを選ぶときは、固定力などの基本的な項目をはじめ、背負いやすさや付属品などの有無を確認するのがポイントです。
自分にぴったりのベビーキャリアを見つけて、家族全員でアウトドアを楽しみましょう。
●参考記事:「子供と山歩きに行きたい!生後9か月の子供と楽しむコツとは?」