フキノトウとは、フキの花茎。春の訪れをいち早く告げる山菜として知られ、雪国では雪解けとともに顔をのぞかせる。フキノトウを見つけたら、春はすぐそこまでやってきているしるしだ。
特徴
キク科の多年草。平地から山地までの荒れ地、野原、土手、川辺、路傍などの、比較的湿り気の多い場所で見られ、群生することが多い。
本州、四国、九州、沖縄に分布。フキノトウは球形で、薄いうろこ状の葉に包まれている。花を咲かせたあとに茎が伸び、高さ30~40㎝になる。その後、地中に埋まっている地下茎の葉芽が芽を出し、1mほどに伸びる(これがフキの葉)。本州北部と北海道には高さ2mにもなる大型の「アキタブキ」があり、同様に利用できる。