山菜の王様ともいわれるタラノメ。トゲだらけのタラノキの若芽で、採集にはこつが必要だが、天然ものは栽培ものとはひと味もふた味もちがう味わい。新鮮な野の味を楽しもう!
タラノメの特徴とは?
ウコギ科の落葉低木。日当たりのよい荒れ地や林縁、ヤブぎわなどに生え、伐採地の斜面などにいち早く進入する。
北海道、本州、四国、九州に分布。幹はあまり枝分かれせずに直立し、垂平に伸びるトゲが多数、ついている。
大きなものでは幹の径が12㎝ほど、高さ約4mにもなる。葉は「2回羽状複葉」という構造。小葉は5~12㎝ほどの卵型で、ふちはギザギザしている。8~9月、幹の先に白い花をびっしりとつけ、秋には黒い実がなる。タラノキよりも大型で、トゲがあまりないものは「メダラ」と呼ばれ、同様に利用できる。