「ワラビ」は、日本全国で古くから食べられてきた春の山菜の代表選手! 食べるにはアク抜き処理が必要だが、群生するので見つけやすく、間違いやすい毒草もないので、山菜ビギナーにオススメだ。
ワラビの特徴とは?
ワラビ科。多年性シダ植物で、平地から山地まで、日当たりのよい草地や土手、林縁、伐採地などに生える。
日本全土に分布している。高速道路ののり面などにも生える。木々を伐採して日当たりがよくなった場所に、最初に進出する植物といわれる。
食べるのは若茎と、こぶし状の若芽で、葉が開く前が採りごろ。若茎を下から上へと指でしごいて、自然にちぎれる部分から上がおいしい部分。
生長すると高さ1.5mほどになる。成葉は「2~3回羽状複葉」と呼ばれる複雑な構造で、全体の形は卵状の三角形。根茎は良質のでんぷんを含み、ワラビ粉としてワラビ餅などに利用される。
平地でも山地でも日当たりのよい場所を探そう。茎は小指の太さくらいがベスト。翌年も芽が出てくるよう、根は掘り採らないこと。
タラノキの若芽がタラノメ。春先、直立した幹の先端に若芽がつく。
採れる時期
4~6月。例えば、海が近く温暖な気候の神奈川県鎌倉市では通常、4月中旬ごろから採れはじめる。比較的、長期間楽しめる山菜なので、低地で採り終えたら、山地に移動してチェックしてみよう。雪の多い地方では気温が低いためゆっくり成熟するので、茎の長いワラビが見受けられる。