縁に置けば保温もできる!? ReKNOTの「円型焚き火台」が気になったので使ってみた
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    2023.08.05

    縁に置けば保温もできる!? ReKNOTの「円型焚き火台」が気になったので使ってみた

    足元を暖めているところ
    ソロからファミリーまで広く使えて、かつ金属のものなら保温ができる焚き火台。そんな素晴らしいギアがあることをご存知だろうか。今回こちらを買う機会があったので、フィールドでテストしてみた。

    重ね合わせてネジで留めるシンプル構造の焚き火台

    パーツを広げた引き写真

    パーツは本体プレート3枚と脚3本。

    今回紹介するReKNOT(リノット)の「炎卓」は、アウトドアセレクトショップのSORAと広島発のアウトドアブランド・野良道具製作所が共同開発した焚き火台で、3枚の鉄製プレートと3本の長い脚で構成されたアイテム。

    組み立て中の写真

    2枚のプレートを重ねて脚をねじ込む。

    最後の脚1本をねじ込む写真

    ゆるまないように、しっかりねじ込もう。

    組み立て方はとても簡単で、プレートを重ねて脚をねじ込むだけ。力をそこまで必要とせず、初めて組み立てた筆者でも所要時間は3分だった。

    炎卓の完成絵

    「炎卓」¥19,800

    こちらが完成形。脚の長さは23cmで、地面からの距離がしっかりとられている。天板部は円状になっており、ひと目見てこの焚き火台だとわかる個性的なデザインである。
    直径は40cmで、ソロならゆったり使えて、グループなら囲って焚き火を楽しめる。

    サイドパネルの寄り

    バッテンに抜かれた空気の取り込み口。

    本体の厚みは約7cmで、側面には空気を効率的に取り入れる切り込みが入っている。厚みがなく煙突効果はそこまで期待できないが、その分横から空気がスムーズに入るため燃焼効率は問題なさそうだ。
    また、同商品の一番の特徴は、縁に調理道具や金属製品を置くことで保温できること。縁は火床から素材がひと繋ぎになっており、鉄製のため熱伝導率も高い。ゆえに、五徳の上にものを置いて保温性せずとも、縁に置くだけで温められるのは斬新だ。

    ハンドル穴の寄り写真

    グローブをつけても持てるハンドルの広さ。

    プレートの3箇所には帯状の穴が開いており、シェラカップなどを吊るすのにいい。多くの焚き火台は燃焼効率やデザインを重視した形状をしており、ハンドルが付いているものは意外と珍しい。灰捨てしやすいのも魅力だ。

    収納袋の全体写真

    キャンバス生地の収納袋。

    別売りにはなるが、キャンバス生地の収納袋が販売されており、ポケットに入れてテープを巻いてすぐにまとめられる。ハンドルもあるので、持ち運びが楽になるのがポイントだ。

    実際に焚き火台に火をいれてみた

    薪に火を入れた写真

    耐熱シートがなかったためレンガの上に置き、地面から距離をおいた。

    ディテールを紹介したところで、実際に焚き火をしてみた。本体の厚みがあまりなく三角形という特異な形状のため、薪を入れるにはフレームに立てかけるようにする必要がある。
    しかし、立てかけるおかげで立体的に薪をくべられるのはメリットかもしれない。

    焚き火中の横から見た写真

    立体的に薪をくべられる。

    サイドパネルの空気の取り込み口から中の様子が見られ、夜になれば雰囲気も良し。また、火がついたあとは火吹き棒などで酸素を送る必要はなく、楽に火が上がった印象で初心者も安心できる。

    縁に飲み物を置いて保温性能はどうか。写真と撮るのを忘れたが、試しにお茶を淹れたシェラカップを置いて様子を見てみた。沸騰まではいかないまでも、たしかに中身は暖かい状態になり、寒い夜にはとてもありがたいと感じた。
    ただし、あくまで暖かい状態を維持するだけであって、縁で調理できるものではないため、焚き火調理をやりたい人は五徳などを用意したほうがいいだろう。

    使ってみて気になった3つのこと

    焚き火台から炎が上がる写真

    燃焼効率は高く、炎が安定して上がる。

    使っていて気になったのは2点。1点目は、プレートとプレートの間に隙間があり、そこから細かい灰や燃えカスが落ちることがあったこと。プレートを重ねて脚を固定するシンプルな構造なだけに、隙間なくびっしりと組んだ構造にはなっていない。
    そのため、芝生の上で焚き火をする際には耐熱シートなどを敷くと安心だろう。

    薪がある程度燃えてきた写真

    燃焼効率が高く、あっという間に燃えた。

    2点目は、縁が厚くなりやすく、子供を近づけられないこと。特に、薪をたくさんくべてガンガン炎を焚いている際は、プレート全体が熱くなっており、素手で触ると火傷をしてしまう。
    焚き火中は小さい子供を近づけないようにし、また素手で焚き火台に触れないように注意しよう。

    3点目は、収納の形状がいびつであること。きれいに円型や筒形などになればいいが、そうはいかず出っ張りが出てしまい、コンテナなどほかの道具と一緒に持ち運ぶ際にはちょっと入れにくいかもしれない。

    暖かいドリンクを飲みながら焚き火したい人に◎

    薪をくべて焚き火を楽しむ写真

    焚き火の楽しみ方は人それぞれだが、料理や飲み物を保温しながら焚き火を楽しめる炎卓は、特に冬キャンプで活躍すること間違いなし。ぜひ一度試してみてはいかがだろうか。

    商品概要

    リノット「炎卓」
    価格:¥19,800
    サイズ:40×40×30cm
    収納サイズ:34×20×8.5cm
    重量:約4.0kg

    商品ページはこちら

    私が書きました!
    『ロウホウ』代表
    小川迪裕
    アウトドア&ファッションメディアの編集者、ライター、コンテンツディレクター。雑誌、WEBメディアの編集と執筆に加え、ブランドのホームページやブックレットの製作も行う。日産・エクストレイルの上にルーフトップテントを載せて車上泊をするのがキャンプスタイル。愛犬のジャック・ラッセル・テリアと旅をするのが今の夢。https://www.michihiro-ogawa.com

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