登山用テントのおすすめ9選。登山ならではの選び方もチェックしよう
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • PR

    山・ハイキング・クライミング

    2023.09.30

    登山用テントのおすすめ9選。登山ならではの選び方もチェックしよう

    泊まりがけで登山をするにあたり、登山用のテントが必要か迷っている人は多いでしょう。登山用テントの選び方や、おすすめの登山用テントを9個紹介します。登山にはキャンプ用ではなく、専用のテントを持っていくのがおすすめです。

    登山用テントの選び方

    登山にはキャンプ用のテントを流用するのではなく、登山用のものを持っていった方がよいといえます。登山用テントを選ぶ五つのポイントを紹介します。

    ダブルウォールかシングルウォールかで選ぶ

    登山用テントには、ダブルウォールとシングルウォールの2種類があります。ダブルウォールはインナーテントとフライシートの2層構造になっているタイプです。

    悪天候に強く、2層になっていることで湿気がこもりにくく、結露しにくいのが特徴です。前室が作れるため、荷物置きなどのスペースとして活用できるのも優れています。

    一方、シングルウォールはシートが1層のみのタイプです。シートが1枚なので軽量で、設営・撤収・持ち運びがしやすいのがメリットです。ただし山ならではの大雨の時に雨が入ってきてしまう心配があります。ダブルウォールと比べると、通気性も劣り、結露しやすい点が難点といえます。

    ダブルウォールは2層になっている分やや重量があり、設営に手間がかかるというデメリットがありますが、近年は、シングルウォールに匹敵する軽量タイプも登場しています。

    自立式か非自立式かで選ぶ

    自立式とは一般的なテントに多いタイプで、ペグで固定しなくても自立するテントのことです。ペグがまったく不要というわけではありませんが、地面のコンディションに関係なく設営がしやすい点がメリットです。そのため、初心者をはじめとしてすべての登山者におすすめの汎用タイプといえます。

    非自立式は、四隅以上をペグで固定しないと自立しないタイプのテントです。正しい方向にしっかりとテンションをかける必要があるため、設営の難易度は高めといえます。冒頭の写真のように標高が高い山では、テント場の地面が硬く、ペグがまったく刺さらないことがよくありますが、そのような山には非自立式テントは向いていません。

    ただしその分、構造がシンプルで、軽量なのがメリットです。山のテント場の地面が土でやわらかいことがあらかじめわかっている場合や、標高の低い山で長期間のスルーハイクを試みる場合などにはおすすめです。

    耐久性はデニールとタフタをチェックする

    テントの生地はナイロンかポリエステルがほとんどです。生地の耐久性は、デニール(D)とタフタ(T)に注目しましょう。

    デニールとは糸の太さの単位であり、生地の厚さを表すものです。

    タフタは平織りの1平方インチあたりの繊維の密度のことで、主にナイロンやポリエステルについて表します。

    どちらも数字が大きいほど厚いことを意味します。数値が小さいほど軽くなりますが、耐久性が不足してしまいます。

    軽量性を重視したテントでは、デニールでいうと30〜40デニールが使われやすいでしょう。タフタでいうと、190〜210本タフタあたりが主流といえます。

    使う人数に合わせた大きさを選ぶ

    テントは、使う人数に適した大きさを選びましょう。テントのスペックには「2人用」「3人用」などと人数が記されていますが、じつはこの人数は「最大人数」で、ぎゅうぎゅう詰めで寝る想定で人数設定されることがほとんどです。ですので、慣れないうちは、実際に使う人数よりも少し大きめを選ぶとよいかもしれません。1人なら2人用の商品を選ぶのがおすすめです。

    グループで登山をするなら、大きいサイズを一つではなく、2~3人用を複数持っていくのがポイントです。大きいサイズはスペースを取るため、設営場所が制限されてしまいます。

    また重量も大きいため、持っていくのが負担になりやすいでしょう。2~3人用であれば、設置場所も見つけやすく、持ち運びもそこまで負担になりません。

    使う季節によってモデルを選ぶ

    登山用テントは、春〜秋の3シーズン用と、冬でも使える4シーズン(ウィンター)用の大きく2種類に分けられます。4シーズン用であれば全季節に対応していると思うかもしれません。しかし春~秋の比較的暖かい時期に使うなら、3シーズン用がおすすめです。

    4シーズン用は冬でも冷えないように、密閉性が高く、雪上でも設営できるように設計されています。そのため夏に標高が低い山で使うと蒸れて夜寝付かれないかもしれません。

    一方、3シーズン用は通気性と軽量性を重視しており、虫の侵入を防ぐような工夫もされています。

    冬にも登山をするのか否か、どのような山で使うのか、想定される温度や環境をイメージして選ぶとよいでしょう。

    登山におすすめのテント【1~2人用・軽量】

    ソロ登山や2人までの登山におすすめのテントを三つ紹介します。いずれも軽量性と機能性のバランスが優れているモデルばかりです。

    アライテント「トレックライズ」

    ダブルウォールながら、1人用の重量は約1.25kg(付属品除く)の軽量な自立式テントです。半月型の入り口には前室が作れ、荷物を置けます。大きなベンチレーターとメッシュ生地を搭載することで、夏でも熱がこもりにくく、快適なテント泊を実現してくれます。

    フレームスリーブには切れ目が入っておらず、素早い設営が可能です。本体は28デニールのリップストップナイロンを使っており、耐久性も申し分ありません。サイズは1人用から最大3人用まで展開されています。

    • 商品名:アライテント「トレックライズ」
    • 公式サイト:商品はこちら

    アライテント
    トレックライズ

    サイズ:設営時/間口210×奥行110×高さ105cm、前室張出45cm、収納時/本体30×φ14cm(42×φ14cmフレーム含む) 重量:1460g


    ニーモ「タニ オズモ 2P」

    アメリカ発祥のブランドであるニーモが、日本の山岳シーン用にデザインした自立式テントです。サイズは2人用ですが、1人で使うとさらにゆとりが出ておすすめです。重量はわずか約1.24kgで、携帯性も優れているでしょう。

    ベンチレーション機能など、従来モデルの利点はそのままに、OSMOファブリックを使うことで耐久性を高めています。OSMOファブリックは、はっ水性や難燃性に優れているだけでなく、濡れた状態での伸縮性を抑えた素材です。これにより、悪天候下でもしっかりとテントを張り続けられます。

    天候が不安定な登山でも活躍するテントです。

    ニーモ
    タニ オズモ 2P

    使用時サイズ:約220×130×104cm 室内高:104cm 前室面積:0.9m2 フロア面積:2.8m2 最小重量:1.24kg


    モンベル「ステラリッジ テント1」

    国産ブランドで、長年にわたり支持され続けている自立式テントです。フライシートは別売りになっており、組み合わせ次第でオールシーズンに対応するテントに仕上げられます。

    本体の素材は10デニールの薄手のポリエステルですが、保水をせずに通気性に優れている素材です。本体の重量はわずか約0.8kgと軽量で、フライシートやペグ、張り綱などを含めた総重量でも約1.34kgに収まります。

    独自の吊り下げ式構造により、強風時でもスムーズな設営が可能です。

    • 商品名:モンベル「ステラリッジ テント1」
    • 公式サイト:商品はこちら

    登山におすすめのテント【1~2人用・超軽量】

    登山用テントの中でも、特に軽量性を重視したモデルを二つ紹介します。どちらも重量1.0kgを下回っているので、とにかく荷物を減らしたい人はチェックしましょう。

    ノルディスク「Lofoten 2 ULW」

    本体の重量わずか0.5kgの2人用、非自立式テントです。軽さだけでなく、ポールを短くすることで、収納時のサイズを約11×22cmにまで抑えています。これは500mLペットボトルよりも少し大きい程度です。

    コンパクトさに加え、ノルディスクが独自に開発した素材を採用しており、耐久性も高めています。3層のシリコンコーティングにより、高いはっ水性と伸縮性を実現しており、悪天候下の使用でも安心です。

    ノルディスク
    Lofoten 2 ULW

    サイズ(幅×奥行×高さ):250×125×80cm・ポール:7.5mm・収納サイズ:11×22cm・重さ:490g


    MSR「ハバハバシールド1」

    従来モデルの素材や形状を分析し、適切な組み合わせを割り出すことで約0.4kgの軽量化に成功した自立式テントです。1人用の最小重量は約0.95kgです。

    飛行機でも使われる程度の強度を持ったポールの使用や、標準の約3倍長持ちするコーティングにより、耐久性も高めています。ポールの連結部分はハブ構造にすることで、素早い設営が可能です。

    出入り口や前室、居住空間にもゆとりがあり、快適なテント泊をサポートしてくれるでしょう。

    MSR
    ハバハバシールド1

    収納サイズ:46×11cm 重量:1470g


    登山におすすめのテント【3~4人用・軽量】

    グループでの登山におすすめの、3~4人用のテントを二つ紹介します。総重量3kg以下のものをピックアップしました。

    スノーピーク「ファル Pro.air 3」

    シンプルなデザインで、本体・フレームを合わせて重量約1.92kgという軽量さを誇る3人用自立式テントです。インナーテントとフライシートのダブルウォールで、インナーテントは吊り下げる形で連結します。

    そのためインナーテントは取り外しが可能で、重量を抑えたい場合にはシェルターとして使うことも可能です。開閉可能なベンチレーションやゆとりのある前室も搭載しており、居住性も高いでしょう。

    どの部分においても最低1,500mm以上の耐水圧を発揮する耐久性も魅力です。

    • 商品名:スノーピーク「ファル Pro.air 3」
    • 公式サイト:商品はこちら

    スノーピーク
    ファル Pro.air 3

    サイズ:W162×D275×H113cm (外寸)、W145×D205×H105cm(インナー内寸) 収納ケースサイズ:17×35cm(本体ケース)、11×51cm(フレームケース) 重量:1920g(本体・フレームのみ)


    ダンロップ「コンパクトアルパインテント VS-42A」

    前後から出入りが可能な自立式テントです。4人用でも総重量は約2.52kgの軽量さを誇ります。ツーリングから登山泊まで使えるような耐久性を重視しているのが特徴です。

    素材には紫外線に強いポリエステルを採用し、長期的な耐久度を担保しています。またファスナーは直線で作られており、度重なる開閉でも消耗しにくいなど、細かい点に長く使い続けるための配慮がなされているのがポイントです。

    • 商品名:ダンロップ「コンパクトアルパインテント VS-42A」
    • 公式サイト:商品はこちら

    ダンロップ
    コンパクトアルパインテント VS-42A

    サイズ:間口210×奥行180×高さ105cm 収納サイズ:本体/25×Φ18.5cm、ポール/44×11cm 重量:約2,300g(総重量約2,520g)


    登山におすすめのテント【3~4人用・超軽量】

    グループでの登山でも、軽量性を重視したい人におすすめのテントを二つ紹介します。いずれも総重量わずか2kg程度の超軽量モデルです。

    プロモンテ「超軽量アルパインテント」

    軽量性やコンパクトさに重きを置きながらも、しっかりとオールシーズン使える自立式テントです。冬場は別売りの外張を使うことで、雪山でも使用できます。

    3人用で総重量約1.67kgの軽量さが魅力です。フライシートには20デニールのポリエステルリップストップ、本体グランド部には30デニールの同素材が使われており、どちらも防水加工が施されています。

    自然によく溶け込むオリーブと、視認性が高く見つけやすいオレンジの2色が展開されています。

    • 商品名:プロモンテ「超軽量アルパインテント」
    • 公式サイト:商品はこちら

    プロモンテ
    超軽量アルパインテント

    サイズ:間口205×奥行90×高さ100cm 収納サイズ:本体25×ø14cm、ポール/43×9.5cm 重量:約1190g(総重量1340g)


    ファイントラック「カミナドーム」

    軽量性と機能性をうまく両立している自立式テントです。4人用で重量は約2.01kgと軽量です。さらに壁が高い角度で立ち上がり、テント内で背中を丸めなくても作業ができます。

    サイズや重量のわりに、広々と感じられるでしょう。一般的なテントと異なり、長辺側に前室を設けることにより、広いスペースを確保することにも成功しています。66ナイロンリップストップによる高い耐久性もポイントです。

    • 商品名:ファイントラック「カミナドーム」
    • 公式サイト:商品はこちら

    ファイントラック
    カミナドーム

    重量:2,010g  サイズ:間口210×奥行220×高さ120cm 収納時:本体9.5×18×33cm、ポール39cm


    まとめ

    登山では通常のキャンプと異なり、天候の変化が激しく、しばしば厳しいコンディションに見舞われるケースがあります。そんなときに登山用のテントがあれば、雨風をしっかりと防ぎつつ、安心して寝泊まりができるでしょう。

    登山用のテントを選ぶポイントはいくつかありますが、軽量性に長けている商品がそろっています。そのうえで、自分の求める機能を備えているかチェックするとよいでしょう。

    NEW ARTICLES

    『 山・ハイキング・クライミング 』新着編集部記事

    地元で広く親しまれている北区・十条「おふじさん」へ【プロハイカー斉藤正史のTOKYO山頂ガイド File.103】

    2024.11.23

    初日の出を山頂で迎える!おすすめスポット6選と注意点も紹介

    2024.11.22

    格調高い足立区・花畑記念庭園の池の畔に鎮座する「芝生の山」【プロハイカー斉藤正史のTOKYO山頂ガイド File.102】

    2024.11.20

    初日の出と富士山で縁起の良い新年を!おすすめの絶景スポット13選

    2024.11.19

    服装や燃料、水筒など。冬ハイキングを楽しむために追加したいアイテム6選

    2024.11.19

    花畑浅間神社の花又富士と途中で出合った富士塚【プロハイカー斉藤正史のTOKYO山頂ガイド File.101】

    2024.11.17

    足立区「保木間氷川神社」の富士は富士山以外の山がモチーフ…?【プロハイカー斉藤正史のTOKYO山頂ガイド File.100】

    2024.11.15

    足立区最古の伊興氷川神社、境内に残された富士山の溶岩【プロハイカー斉藤正史のTOKYO山頂ガイド File.99】

    2024.11.13