さばいどる かほなんは、サバイバルするアイドルで「さばいどる」。無人島での自給自足生活を夢見て、日々、野外生活のスキルを磨く修行中。その様子を紹介する『さばいどるチャンネル』は登録者数47万人超。そんな彼女の「サバイバルチャレンジ2023」短期連載の第2回。(第1回はこちら。「さばいどる かほなんのサバイバルチャレンジ2023スタート!「10日間無人ビーチ」生活」)
使い慣れたアウトドアギアに防災用品を加えることで、今回は快適さが格段にアップした。孤立した無人ビーチでのチャレンジは、現地で食料、水を確保しながら平穏に進んでいった。
※この挑戦は、関係各所の許可を得て行なっています。
無人ビーチ生活の前半を振り返る
エメラルドグリーンの海が目の前に広がる小さな入り江。時折、ウグイスの声が響く。そんな穏やかな対馬の無人ビーチで、この日も淡々と行動するかほなん。序盤の5日間は、天候にも恵まれ、サバイバルチャレンジも無事に進んでいた。
「まだ日程の半分ですが、ここまでのサバイバル生活で役に立ったものを紹介します」
食料、水など、すべてを現地調達した昨年のチャレンジとは違い、今回は非常食や発電グッズなどの防災用品を持ち込んだ。孤立した無人ビーチを避難場所にたとえ、そこで、何が役に立つのかを検証するためだ。
「初日に水を発見できたので、持参した水は、まだほとんど使っていません。カップで水を汲み、それをポリタンクに移して運び、ソーヤーミニという浄水器でろ過して飯盒で煮沸します。そうやって、毎日、飲み水を作っています。飲み水を作る道具は役に立ちました」
ここまで、かほなんが使った水は500㎖のペットボトル3本だけ。それも水を飲むことが目的ではなく、容器のペットボトルが必要だったから。
検証:釣り道具
食料調達に大活躍しました
食料調達、水汲みも! 必要なエネルギーは炭水化物でチャージ
「今回は炭水化物が食べられたのも大きいです。前回は、たくさん食べていても炭水化物を摂れなかったから、いつもフラフラでした。でも今回はアルファ米を食べることで、それがエネルギーとなり、頭も体も動かせることを実感しました。防災食にお米を使った製品が多い意味がよくわかりました」
アルファ米、フキ、貝、釣った魚をバランス良く食べることで、空腹をしのぎ、活動するためのパワーとしてきたという。
「衛生面ではシャンプーシートが便利でした。髪を拭くだけで洗髪したみたいに爽やかになります。ボディーシートと併用すれば、お風呂に入れない環境でも、かなり快適に過ごせます」
検証:ポリタンクとカップ
水を汲んで持ち帰るための必須アイテムです
検証:浄水器
飲める水を作ります
避難先ではアウトドアギアも役立つ
「海辺で効率良く食料を得るためには、釣り具が必需品だって感じました。エサは磯にある貝などを使います。今回はカヤックもあったので、沖に出れば岸より、よく釣れました。釣りって、ほんと楽しいです」
釣った魚は自分でさばき、焼いたり、天日に干して保存食にしたり。ベラを中心にカサゴやオニカサゴも釣れた。
「ナイフは、魚をさばくことを前提に、アスラナイブスさんで作ってもらいました。サビにくい素材を使って、ちょっと小さめに。刃の後ろには、うろこ取り用のギザギザも付いてます」
薪を割るような作業では、使い慣れた少し大きめのナイフとハチェット(手斧)を併用していた。
「久しぶりにレインフライ付きのテントを使いましたが、暖かくて快適でした。避難生活のときに、これがあるだけでグンと快適になります」
チャレンジ6日目。それまで穏やかだったビーチが一変。雲が増え、風が強まり、急激に冷え込んできた。嫌な予感が……。(次回へ続く)
検証:発電グッズ
スマホの充電は発電した電気で
検証:市販の防災用品
これがあると快適性がアップ!
アルファ米
防災リュック
水のいらないシャンプー
携帯トイレ
アイラップ
使い慣れたアウトドアグッズが窮地を救う
検証:兵式飯盒
水も塩も料理も作れます
検証:ドーム型テント
快適な生活は囲われた空間から
検証:さばいどるナイフ
これなしにサバイバルはありえません
検証:ポリ袋
大きな袋は用途がいっぱい
ご安全に!
※構成/山本修二 撮影/花岡 凌 取材協力/対馬観光物産協会 https://www.tsushima-net.org/
(BE-PAL 2023年9月号より)