もう、テント設営で疲れない!簡単にテントを建ててキャンプを楽しもう
今年の夏は暑かった。毎月のようにキャンプに行っていたのに、30度を超える猛暑にあっさり負けて、すっかりキャンプから足が遠のいてしまった。8月末、娘の夏休みが終わりに近づく頃、「やっぱりキャンプに行こう!」と、夫が言い出した。
暑いなかで、テント建てるのがしんどそうだけど……。出不精で過ごした夏休みを取り戻したい気持ちもあり、重い腰を上げて1泊2日で福岡県西区にある唐泊VILLAGEキャンプ場に行くことにした。
(こちらの記事で紹介したキャンプ場です:「福岡市内から車で40分!糸島半島の絶景キャンプ場「唐泊ヴィレッジ」8つのおすすめポイント」)
月曜から新学期、夏休み最後の土日でキャンプへ行く。無理をしてバテるわけにはいかない。できるだけ手抜きをして、体力を温存しながらキャンプを楽しむことを目標にした。
ということで、今回は、わが家の手抜きキャンプをレポートします!
キャンプで一番大変なテント設営を簡単に
キャンプで一番大変なことは、なんといってもテント設営だ。キャンプ場に到着すると、まずはせっせとテントを建てるところからキャンプは始まる。大人がテントを建てる間、子どもは外で待っていなければならない。早くテントやタープを建てて、日陰を作ってあげたい。
夫と話し合いの末、今回は設営に時間のかかる大型テントは断念して、ポップアップテントで寝床だけを確保することにした。日除けはタープを張って、予備で手持ちのサンシェードを持参した。
テントを設営する
わが家のメインのポップアップテントは、Quechua(ケシュア)のキャップポップアップテント(3人用)だ。袋から出して固定具を外せば、2秒でテントが開く。本当にあっという間にテントができるから驚きだ。テントが開いたら、形を整えて、ペグでテントを固定する。久しぶりにキャンプにやって来たわが家は、ペグを持ってくるのを忘れてしまった。キャンプ場に借りることができたので助かった。
ペグはテントとセットで準備しよう!
ベッドルームは210×210cmあるので、大人2人、子ども1人は十分寝れる広さだと思う。テントの生地には、遮熱・遮光加工が施されているため、室内は思った以上に涼しい。
テントの奥もメッシュにできるので、日差しや熱を遮りながら風を取り込み、涼しく過ごすことができる。
コットを縦に置くこともできる。内側が黒色で遮光のため、窓を全て閉めると日中でも暗くなるが、メッシュ窓にしておけば日中は明るさも確保できる。
タープで日除けを作る
今回のポップアップテントは、大型テントのようにリビングルームがないので、タープで日陰を作る。ポップアップテントの設営もあっという間だったので、持参したサマー シェルターも組み立てた。ちなみに、久しぶりのキャンプということで、ローチェアも持っていくのも忘れてしまった。タープの下にレジャーシートを敷いて、リビングにして過ごすことにした。
よく見ると、今回のキャンプはQuechuaだらけだった。夫がポップアップテントを買う際に、タープとサマーシェルターもまとめて買ったようだ。テントをふたつ建てて、サマーシェルターのてっぺんにタープの紐を結びつけた。いつもはタープの片方の紐を木につないでいるが、今回は近くに木がなかった。
予備で持参していたサマーシェルターの骨組が木の代わりになってくれたことで、タープを張ることができた。見栄えはイマイチかもしれないけれど、大人ふたりで設営に取り組んで、テント2つとタープの設営を合わせて、15分くらいでサイトが完成した。いつものスノーピークのテント設営には、なにかと苦戦してしまい1時間くらいかかっているので、今回はだいぶ早くてラクチンだった。
海沿いのキャンプ場で、日差しは強いけど風がよく吹いていて、タープの下では心地よく過ごすことができた。
頑張らない「キャンプ飯」
キャンプ前日、スーパーで買い物をしながら、娘に「キャンプでなに食べたい?」と聞くと、「カレーライス!」と、安定の答えが返ってきた。手抜きキャンプではあるけれど、キャンプの醍醐味である「焚火」は譲れない。レトルトカレーとお米、焚火台で炭焼きする材料を準備した。お米は無洗米ではなかったので炊事場で洗ってきたけれど、テントと炊事場の往復を最小限にするために、他の材料は切ったり、炒めたりしなくてよいものを選んだ。
塊肉
薄い肉は焦げないように気を配る必要があるが、これぐらい大きな塊肉であれば、時々返しながら焼き上がりをじっくり待つことができる。好みの焼き加減のところでカットしていただく。わさびと醤油、わさびと塩など、味変を楽しむことができる。手間をかけずに作れる贅沢な一品だ。
イカの串焼き
冷凍の串焼きイカも、こんがりと焼きあがった。醤油をたらせば夜市のイカ焼きを彷彿とさせる香りが辺りに漂う。
焼き餅
夫はカレーライスではなく、「どうしても炭火で焼いた餅が食べたい!」と、丸餅を買ってきた。
香ばしく焼けた餅を炙った海苔で巻く。醤油をつけて食べると、思わず声がでる。
「うんまっ!」
餅は正月だけの食べ物ではない、キャンプに餅あり!米のように炊く手間も要らないし、タレやトッピングを工夫することで多様な味を楽しむことができる。丸餅であれば常温で保存も効くし、個包装なので、食べたい分だけ焼くことができる。
ゆっくりごはんを食べて、夜の時間を過ごす。
8月末、海沿いのキャンプ場の夜は思っていた以上に涼しかった。テントの全ての窓をメッシュにして寝たところ、暑苦しさを感じることもなく、みんなよく眠れた。布団は家で使っているタオルケットを持参した。娘は少し寒かったようで、朝起きるとタオルケットにくるまっていた。虫の声、月灯りに、秋の気配を感じた。
次回からのキャンプでは、夜は毛布が必要になりそうだ。
焼きトウモロコシ
朝から火を起こし、トウモロコシを焼く。いつものキャンプにくらべて随分と余裕がある。その理由は、テントの撤収がラクチンだからだ。朝ごはんの後にバタバタとテントを撤収しなくていい。朝もたっぷり寝て、ゆっくりと朝ごはんを食べることができた。
いつもはガスコンロでホットサンドを作っているが、今回はマンションでは味わうことができない、炭火焼きのトウモロコシを食べて、キャンプをしめくくることができた。
テントを撤収する
ポップアップテントの撤収はうまくいけば、5分ほどでできる。今回わが家は、久しぶりのテント撤収に手こずった。それでも全部合わせて20分くらいで撤収することができた。同じ色のバックル同士をカチッとはめ込みながら、テントを畳んでいく。
やっぱりキャンプは楽しい
暑さにかまけてキャンプをサボっていたけれど、久しぶりのキャンプはやっぱり最高に楽しかった。なにより今回のキャンプでは、自分たちにとって面倒なことを極力省くことで、余白時間をたっぷりつくることができた。海辺を散歩したり、焚火をボーッと眺める時間を贅沢に過ごした。キャンプを始めたばかりの頃は、大きなテントも建てたかったし、カレーも材料を切るところから作りたかった。設備を整えて、手間暇をかけるキャンプもまた、楽しい。
季節や自分たちのコンディションに合わせていけば、キャンプの楽しみ方は無限大だ。