世界遺産を歩いてみよう!
首都圏にお住まいの方ならご存じだと思いますが土日の中央道の渋滞、かなりエグいですよね…。先日の日曜日、河口湖畔で目覚めた朝のこと。11時半には河口湖を出発しないと大渋滞に巻き込まれます。でも、天気もいいことだし、帰る前にひとつアクティビティを混ぜ込みたいなと。で、たどり着いたのが、河口浅間神社から登る「天空の鳥居」と「母の白滝」でした。駐車場から往復2時間ほどのちょうどいいトレッキングルートです。
初詣には毎年大変混雑するそうですが、この時間の参拝客はまだまばらで静かで落ち着いた雰囲気でした。
河口浅間神社
- 所在地:山梨県南都留郡富士河口湖町河口1
- 社務所営業時間:9時~16時
- ホームページ:https://asamajinja.or.jp
- 駐車場:無料
よくトレッキングする私たち。山岳信仰により日本の山には神社があることが多く、二礼二拍手一礼。子どもたちも慣れた様子でひょいっとキャップを脱ぎ、手を合わせています。最近のキャッシュレス化でお財布のなかには小銭が乏しく、4人で100円分お参りさせていただきました。
「ゾウガメのように行動がスロウな長男が物事をサッサと進められますように。暴れん坊な次男が私をぶったり蹴ったり『ババア』と言わなくなりますように。豊がいつまでも健康でかわいくいられますように。あ…、夫の髪の毛がこれ以上減りませんように…(笑)」
100円じゃ効かないくらいのお願い事をして、いざ天空の鳥居を目指しましょう。
本当は大杉に沿ってちょいちょい進めば天空の鳥居に繋がる山道だったようですが、よくわからなくて一旦神社の外に出て車道を歩きました。
天空の鳥居への看板が見つけられなくて、この道でいいのかなーと悩みながら連なった鳥居をくぐって山道を進みました。結果的に合っていましたがドキドキしますね。山での迷子だけは避けたい。
なんとなく今回、アクティビティに山を歩くことを選びましたが、そういえば暑い時期にトレッキング、なかなかしないよな~、ということにふと気づきました。だいたいいつもこの時期は海とかプールとか水辺を旅しているので。ヤマビルや蚊や蜂、大丈夫かな~、と一瞬心配になりましたが(虫が大の苦手)、まぁ問題はなさそうでした。久しぶりのトレッキングで山道の歩き方を忘れていたせいか、けっこうバテました(長男と私)。
鳥居の向こうに富士山ドン! SNSでも話題の「天空の鳥居」に到着
威風堂々とした日本一の山容。そして鳥居。「日本」が凝縮されたコラボに胸がキュンとしてきます。さすがの絶景に歩き疲れも吹っ飛びました。そうそう、下の駐車場からずいぶん長いこと登った気がしましたが時計を見るとたったの20分(笑)。鳥居近くの駐車スペースに停めているクルマやバイクもありましたが、やはり下界から歩くのが気持ちよかった。その際はぜひ水分補給できるものを持参してくださいね。
私たちが着いたときは観光客が7組ほど。外国人が半分くらい。皆さん列を作り順番に撮影しています。後ろのヒトのために長居はできなさそうな雰囲気です。風景写真を撮るなら鳥居に寄って。家族写真の場合は少し引いた方がいい写真が撮れる気がしました。いかがでしょうか!?
天空の鳥居、このように大変「映える」ポイントではありますが、こちらはもともと遠く離れた場所から神仏などを拝む「遙拝所」です。節度とモラルを持って訪れてくださいね。
天空の鳥居遙拝所
- 所在地:山梨県南都留郡富士河口湖町河口1119-2
- 参拝時間:9時~16時
- 運営協力金:100円
- その他:三脚の使用は禁止
さらに山奥へ進み「母の白滝」へ
途中、開けた場所にグランピングリゾートもありました。さらに歩いていくと、下りの山道になります。あちこちから湧き水が道に流れこんでいました。湿り気のあるいい風がスーッと吹いて気持ちよかったです。
昨夜降った大雨のせいか水量は十分。絶壁を流れ落ちる美しい滝の姿が見られました。
この母の白滝、平安のころより富士山を目指す巡礼者が身を清めて禊(みそぎ)を済ませる霊場だったそうです。初夏は新緑が、秋には紅葉、そして真冬には氷の芸術が楽しめる「氷瀑」が見られるそうです。
往復約2時間の大満足の散歩
滝でしばし涼ませていただき、帰り道は行きに歩いた山道を通らず車道をのんびり下りました。40分ほどでキャンピングカーを停めてある駐車場に戻ってきました。
久しぶりのトレッキングはちょうどいい運動となりました。時計を見ると11時40分。ちょっと急ぎ気味で東京に戻りましょう。欲張ってランチなど食べず(吉田のうどんとか、ほうとうとか、だいぶ後ろ髪引かれましたがまた次回!)、このタイミングで出発したからこそ渋滞知らずで帰ることができたのでした。