ピストン西沢、車中泊しながら「キャラバン マイルーム 」を大予想!
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    2023.09.14

    ピストン西沢、車中泊しながら「キャラバン マイルーム 」を大予想!

    日産の「キャラバン マルチベッド」で泊まりながら、近々発売が期待される「キャラバン マイルーム」について考えてみた。それは実にお買い得な、メーカー純正車中泊ワンボックスだった。

     「キャラバン マイルーム」に興味津々!

    これが今年中に発売になるはずの「キャラバン マイルーム コンセプト」。

    2列目は前向き、後ろ向き、フラットアレンジができる。

    壁や天井、床に木目調トリムを配する。

     皆さんの中にも今年のオートサロンでコンセプトカーとして展示され、年内発売とアナウンスされたキャラバンのキャンピングカーともいうべき「キャラバン マイルーム コンセプト」が気になっている方もいるんじゃないでしょうか? そこで、まだ乗れないんだけど、実は世の中に知られていないキャラバンの純正車中泊仕様車「キャラバン マルチベッド」があるので、それに乗って泊まってみて「キャラバン マイルーム コンセプト」の可能性を探ってみよう!ってのが今回の企画です。

    普通にキャンプに行ってもありふれているので、もてぎスーパー耐久5時間レースに出場するのにキャラバン マルチベッドで車中泊することにしました。そもそもいずれハイエースかキャラバンを、自分で改造しながら乗りたかったので、このメーカー純正の車中泊仕様にも興味津々……。

    ベッドは跳ね上げ式。

    ピストン西沢が興味津々な、メーカー純正の車中泊仕様車「日産 キャラバン マルチベッド」。

     というわけで、このクルマと4日間を共にしてみた。ベースになっているのはバンモデルで、試乗できたのは2Lガソリンエンジン車。贅沢言えば、新しいディーゼルエンジンのクルマに乗りたかったが、贅沢言うんじゃね~とのことで黙って乗りますwww

    ただ最高出力が130馬力なんで、高速移動や上り坂なんかで。ちょっときついかなっていうイメージ。トルクの細さとクルマの重さとで、気がつくとスピードが落ちてきちゃう場面が頻繁に登場。しかし乗り味は悪くなく、7段のATが非常にいい仕事をしていて、キックダウンしてもショックもなく、スムーズなつながりでとてもGOOD FFEELING

    週末を彩る安楽な移動空間

    基本設計が古いのはハイエースも同じ。ハンドルの周りにほとんどスイッチがありませんww ACCがないと遠出がつらいわ。

    後部席もふかふかで、現場移動の商用車って感じではない。

    さらに特筆すべきは室内の走行音。もちろん一般車とは言わないが。かなり抑えられていて、商用車のイメージとは違いますな。そこは非常に好印象で、遠出や家族を乗せてのドライブでも気を遣わずにいける。うるさいと小さな子供とかはクルマ酔いにもつながるので、ファミリーにはホントに大事な要素でしょ。4ナンバーなので、貨物車用のタイヤ装着が義務ということで、ゴジラの背中にのっているようなゴツゴツ感は仕方ない。けれどもあまり不満を感じないのはシートが良いからと思う。これは後部座席も一緒で、大き目のふかふかなシートが装備してあり、おまけに見た目も後ろのマルチベッドと同じ柄なので統一感がある。

    以前から総じてハイエースと比べて乗用車よりで乗り心地が良く、音が静かだと思っていたが、久々にキャラバンに乗ってみると、改めて「商用だけど普通に使える」っちゅう、ライバル商品の棲み分けを感じた。巷ではその分、耐久性が落ちるなどと言われるが、これで30万キロとか走るようだと、家がいらなくなっちゃうのでwww あまり関係ないかな?

    ちなみにハイエースは6ATなので、こちらの方が非力でもつながりの良い加速をするようにも感じる。この辺のところが、来たるべき「キャラバン マイルーム」にも踏襲されるわけで、週末の特別な時間には静かで安楽な移動空間が大事だわな。

    あと、室内に自然の木材を使うと気温や湿度変化で膨張縮小をするから、ミシミシ音がすごいことになる。その辺りをどうまとめるか、手腕が問われるところ。

    晩過ごしてもつらくない快適空間

    ハイエースよりちょっとだけ広いラゲッジにベッド。

    ベッドは2分割になっており、両側に括り付けて普段はフラットな床で荷室として使える。

    さて、肝心のマルチベッドシステムだが、使用しないときはハネ上げておけば床をフラットに使える。床は木目のクッションフロアのようになっていて、そこに寝転ぶこともできるし。ファミリーには非常に使いやすいと思う。両側のベッドを倒し、真ん中の部分に2分割された橋を渡せば、簡単にベッドの出来上がりだ。クッションはそこそこで二晩そこで寝てみたが、体が痛くなるようなことはなかった。

    こんなので息子と2人で山に行って、星空を見ながら語るなんていいだろうね。このベッド自体は、Amazonや楽天で山ほど出ているものとあまり変わりはないものではある。ただ、素のキャラバンを持ち込んで、施工まで頼むと割高になるし、なによりディーラーの安心と保証と、一括でローンが組めることも素晴らしい。元になったキャラバン・プレミアムGX316万円で、このマルチベッド仕様は40万円高の356万円。西沢としては納得できる金額ですね。

    オプションで人気のセンターテーブル。

     「キャラバン マイルーム」の価格を予想!

    窓には目隠しのシェードを簡単に貼ったが、すぐに落ちてしまうので、ディーラーオプションのカーテンをつけたい。

    きちんとしたキャンピングカーではないので、後部座席から後ろには電源を取れるところがない。そしてサブバッテリーなどの電気系の装備や、家庭用エアコン、FFヒーターなどもないので、完全な車内生活は難しい。そこまで織り込み済みとしてポータブルエアコンやポータブルバッテリーを持ち込めば、かなりいけるかも? そう考えるとものすごくお買い得なわけですよ。

    キャラバンやハイエースをベースにサブバッテリー、家庭用エアコン、FFヒーターなどを装備したキャンピングカーだと、例えば人気のトイ・ファクトリーなら700万円越えだ。「キャラバン マイルーム」が基本500万円で、快適装備を付けて税込み700万円なら売れると思う。10月くらいには何かわかりそうなので、期待しまくりましょう。

    もてぎの「森と星空のキャンプビレッジ」で、朝ごはんとキャラバン。こんなの見たら、いてもたってもいられないww

    もてぎの「森と星空のキャンプビレッジ」のロッジ 朝から炭火で楽しく調理したいね。

    さて、車中泊だけではなく、今回はモビリティーリゾートもてぎのキャンペーンエリアに泊まってみました。以前にも泊まったことがありますが、二年前よりさらにグランピングやその他の施設が広がっていて、魅力がアップしてたのでご報告。特に今回暑かったので、エアコン付きのロッジに泊まったんですが、掃除も行き届いた部屋は超快適! ロッジの前には小さなベランダがあり、そこでバーベキューもできます。バーベキューコンロなどは備え付けのものがあるので、食材だけ買ってくれば楽に調理ができるでしょう。

    泊まったロッジは2人用でしたが、もっと大きなものもあるので、ご家族で遊びに行くことをぜひお勧めします。ここは子供が喜ぶ巨大迷路や、子供が乗れるバイクその他、森の中で昆虫を捕まえたり、一日中体を使って楽しく遊べるので最高です。レースのチームでバーベキューやった時の写真も載せておきますね。それではおいらはキャラバンの中古車でも、ネットで探してみることにしましょう(笑)。

    今回も60号車のチーム「Gモーション」でレースに出ました。結果は俺が当てちゃって5位(泣)。

    もてぎの「森と星のキャンプビレッジ」でマシュマロをあぶる。これがレースの前日っていいでしょ?

    キャラバン マルチベッド (日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社 )

    森と星空のキャンプヴィレッジ|モビリティリゾートもてぎのグランピング

    写真提供/日産自動車

    私が書きました!
    ラジオDJ、ミュージシャン
    ピストン西沢
    多数のラジオ番組にてパーソナリティを担当。ウィックに富んだトークが人気を集め、第48回ギャラクシー賞でDJパーソナリティ賞を受賞。一方で車好きとしても知られ、レーサーとしてインテグラレースやスーパー耐久などに参戦。日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考委員も務めた実績もあり。https://twitter.com/piston2438

     

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