肝心なフィールドでの操作感だが、ボタン類も電源、TOOL、APPの3つだけなので直感的に識別できる。さらに、使いたい機能やアプリの選択は、画面をスワイプ&タップするだけと感覚的に使え、不安定なカヌーの上でもスムースに操作できる。今回使ってみた「LOCATION MEMORY」では、上陸地点や休憩ポイント、さらに内蔵の防水マイクを使って音声メモまで地図上に記録することができる。さらに、「MOMENT SETTER」というアプリを使って、事前にスマホでゴール地点を設定しておけば、その地点に近づいたことを教えてくれる。このアプリは、他にも走行距離や高度毎に通知をしてくれたり、日の出や日の入り時刻を知られてくれる賢い機能がある。またActivity機能では走行距離やトップスピード等を教えてくれる。これらのアプリはその日のツーリングを振り返ったりスケジュール把握に大変役立つ。
今回は他にも、登山者向けのアプリとして人気の「YAMAP」も試してみた。こちらは地図をあらかじめダウンロードしておけば、オフラインでも使える。那珂川はメジャーな川下りスポットなので、上陸地点や危険ポイントなどを共有できるのもメリット。
ちょっとした瀬を無事漕ぎ抜け、あとはトロ場をゆらゆら流れていけばゴールのなかよしキャンプグラウンドだ。リアルタイムなアクティブ状況を計測するアプリ「ACTIVITY」をチェック。移動スピードや距離、軌跡などを表示してくれる。今回はパドルスポーツを選択。普通だと計算しづらい川の上での航行距離も簡単に測ることができて便利この上ない。もう少し漕ぎたいと思いつつ、ハルもすでにお疲れ気味なので上陸することに。
濡れたカヌーやライフジャケットを乾かしつつ、キャンプ場で焚き火を楽しむ。ほどよい疲労感が心地よく、今日の川下りの記録を振り返る。それも、手元の『PRO TREK Smart』ひとつですんでしまう。この手軽さも手伝って、次はもっと下流まで下りたいなとか、ちょっと遠出して天竜川もいいなとか、ついつい妄想が膨らんでしまう。
行動中でもリラックスタイムでも常に左手にいてくれる『PRO TREK Smart』。その操作性や機能性の高さはもちろん、遊びゴコロに火をつけてくれるアウトドアの新しい相棒だ。
■関連情報
『PRO TREK Smart』
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◎構成/沢木拓也 ◎撮影/小倉雄一郎