「燻製」と聞くと、専用の道具が必要で、時間と手間がかかるんでしょう? と敬遠してしまいがち。しかし、アウトドアコーディネーターの小雀陣二さんの考え方はちょっと違う。
「燻製を調理ととらえるとたしかに手間と時間がかかりますが、燻製は調味料やスパイスと同じだと思えばいいんです。燻製の香りを付けるだけで十分うまいし、見た目も豪華。手作りの段ボールスモーカーでも楽しめますよ」
みなさんが頭に思い描いているであろう「難しい燻製」とは、長期保存を考慮して塩漬けにし、火を入れて、煙をかける、とても時間のかかる方法のこと。しかし、どうせ作ってすぐ食べるなら、燻製の香りが付けば十分というのが小雀式の燻製の楽しみ方だ。
実際、段ボールスモーカーの製作時間は、のんびり作ってもわずか10分。さらに、燻煙をかけたのは20分ほど。トータルわずか30分でおいしそうな燻製が次々とテーブルに並べられた。