
雪道に強い車の特徴とは?
車を選ぶ前に、雪道に強い車の特徴を押さえておきましょう。駆動方式や車の最低地上高によって、雪道に適しているかどうかが異なります。
雪道に強い車の特徴
4WDなら雪道でも高いグリップ力を発揮
雪道には4WD(四輪駆動)の車が向いています。4WDとは4つのタイヤすべてに動力がかかる駆動方式です。一般的な2WD(二輪駆動)に比べ、すべてのタイヤで推進するため、路面を捉えやすくなっています。
仮に1つのタイヤが浮いてしまっても、3つのタイヤが動くので悪路も乗り越えやすいでしょう。滑りやすい地面をグリップするには、すべてのタイヤに駆動力が伝わる4WDが適しています。電子制御とセンサーで路面状況に合わせて各車輪の駆動力を調整し、スリップを防ぐ最新機能が搭載されている車もあります。
最低地上高が高いほど雪に引っかかりにくい
地面から車体の最も低い部分までの高さを、最低地上高といいます。
雪道を走るなら、最低地上高が高いほうが積もった雪に接触しづらく、運転しやすいといえます。具体的には、雪道では150mm以上の最低地上高が適しているといわれています。
最低地上高が低いと、車体が雪に引っかかり、タイヤが浮いてしまう可能性があります。また、雪がエンジンルームに入り込み、故障につながるおそれも。一般的には、箱型のセダンよりもSUVタイプのほうが最低地上高が高い傾向にあります。
雪道に強いおすすめの車【国産車】
国産車で雪道に強いモデルを4つピックアップして紹介します。駆動方式や、メーカーそれぞれの雪道対策に注目しながら見ていきましょう。
国産車のおすすめ車種
SUBARU「フォレスター」
オフロード走行に定評があるSUBARUのSUVです。フォレスターでは『アクティブトルクスプリットAWD』を採用しています。
アクティブトルクスプリットAWDとは、状況に応じて各タイヤに適切なトルクを提供するSUBARU独自の方式です。重心の低い水平対向エンジンと組み合わせることで、安定したコーナリングや高速走行を可能にしています。
また『X-MODE』と呼ばれる、路面状況に応じて駆動力やブレーキを適切に制御する機能も搭載しています。同じ雪道でも、滑りやすい道路か、タイヤが埋まりやすい道路かによってモードが分かれており、どんなときでも快適な走行をサポートしてくれるでしょう。
- 商品名:SUBARU「フォレスター」
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三菱自動車「デリカD:5」
ミニバンでありながら、オフロード走行が可能なモデルです。三菱自動車独自の4WDシステムである『AWC(All Wheel Control)』は、すべてのタイヤに最大限のグリップ力を与えることを重視しています。
具体的には、ハンドル操作に対し、エンジントルク・ヨーレートセンサーから走行状況を的確に把握して、駆動力を各タイヤに適切に配分します。そのため、雪道でも安定した走行が可能です。
ドライブモードは3つ用意されており、雪が降らない季節は燃費のよい2WDでの走行もできます。舗装された市街地から深雪路やオフロードまで、どこへでも連れて行ってくれるでしょう。
デリカD:5 AWC(All Wheel Control)(性能・特長)- 三菱自動車
- 商品名:三菱自動車「デリカD:5」
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トヨタ「ランドクルーザー250」
『ランクル』の愛称で親しまれるランドクルーザーシリーズ。
『250』のプラットフォーム(車体骨格)はより大きな『300』と同じものを採用しています。加えて、高強度なフレーム剛性やサスペンション性能向上によるタイヤの浮きづらさなど、オフロードの走行性を向上させました。
走行モードについては、電動パワーステアリング(EPS)や、トヨタブランドで初採用となるSDMを搭載しています。EPSにより、オフロード走行時のハンドル取られ軽減や、低速時のハンドルの切りやすさを実現しています。SDMは、スイッチによってフロントスタビライザーの切り替えが可能な機能です。
- 商品名:トヨタ「ランドクルーザー250」
- 公式サイト:商品はこちら
スズキ「ジムニー」
ジムニーは、オフロード走行に優れた軽自動車です。『パートタイム4WD』と呼ばれる駆動方式を採用し、悪路でも高い脱出性能を実現しています。
片方のタイヤが空転するリスクには、『ブレーキLSDトラクションコントロール』と呼ばれる電子制御ブレーキで対処可能です。空転した車輪だけにブレーキをかけることで、もう片方のタイヤを回転させ、雪にはまっても脱出しやすくしています。
コンパクトながら、タフなオフロード走行性を持つ車を探している人におすすめです。
- 商品名:スズキ「ジムニー」
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雪道に強いおすすめの車【外国製輸入車】
輸入車好きな人に向けて、雪道に強いモデルを5つ紹介します。
外国産車のおすすめ車種
ランドローバー「レンジローバー」
レンジローバーは、ゆったりとした乗り心地、高級感あふれる室内空間が魅力です。優雅な見た目や内装とは裏腹に、オフロードでもタフな走りを見せてくれます。
4WDによる高いグリップ力で、雪道でも安定した走行が可能です。『電子制御エアサスペンション』を搭載しており、必要に応じて車高の調整もできます。荷物の積み下ろしをするときには低く、雪道を走るときは高くすることで、外出がストレスフリーになるでしょう。
路面状況に合わせて8つの走行モードが選択でき、設定のカスタマイズも可能です。豪雪地帯でもラグジュアリーな乗り心地を体感できます。
- 商品名:ランドローバー「レンジローバー」
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JEEP「WRANGLER」
JEEPブランドの中核を成すモデルです。駆動方式は『セレクトラックフルタイム4×4システム』を採用しています。
雪道や砂利道をはじめ、悪路や岩登り用のモードも用意されています。オン・オフロード問わず快適な走りができる『4H AUTO』モードもあり、走行中でも切り替えが可能です。
リアシートを倒すと最大2,000L分の荷物が積載可能で、キャンプや帰省など大荷物を伴う移動もサポートしてくれます。
- 商品名:JEEP「WRANGLER」
- 公式サイト:商品はこちら
ボルボ「XC60」
雪が多い北欧のブランド、ボルボのミドルサイズSUVです。高性能の地図やハンズフリー操作、豊富なエンターテイメントコンテンツにより、快適な移動をかなえてくれます。
オフロードモードを選択すれば、自動で地上高を最大限まで引き上げます。雪道でも雪にはまらずに走行できるでしょう。オフロードモードでは、地上高に加えて軽いステアリングや低速制御機能が発動し、安全で確実な走行を可能にします。
- 商品名:ボルボ「XC60」
- 公式サイト:商品はこちら
メルセデス・ベンツ「GLA」

参考記事(旧モデル)「クロスオーバーSUVフィールド試乗レポート!ミニ「クロスオーバー」×メルセデス・ベンツ「GLA」」
『4MATIC』搭載のSUVです。4MATICとはメルセデス・ベンツ独自の4WD技術で、通常時は前輪駆動を基本とします。状況に応じてトルクを前後100:0から50:50までの間に自動で制御することで、力強い発進やコーナリング後の立ち上がりが可能です。
さらに走行状況に応じて、エンジン出力特性の制御もできます。滑りやすい路面には『Slippery』、燃費重視の場合は『Comfort』など、燃費へのケアも抜かりがありません。
- 商品名:メルセデスベンツ「GLA」
- 公式サイト:商品はこちら
BMW「X2」

参考記事(旧モデル)「スマートな小型SUV「BMW/X2」は少人数なら、キャンプもOK!」
コンパクトクラスのSUVで、独自の4WDである『xDrive』を搭載。状況に合わせて適切なトラクション性能を発揮します。
ハッチバックの荷室には床下にも収納があり、コンパクトながらキャンプにもおすすめです。
- 商品名:BMW「X2」
- 公式サイト:商品はこちら
雪道の安全な走り方
雪道は滑りやすく、スタックしやすいことから、いつもより慎重な運転が求められます。雪道を安全に走るための心構えを2つ解説します。前提として、タイヤチェーンの装着や、スタッドレスタイヤに交換すること、凍結した路面は避けるなど、最低限の準備はしておきましょう。
雪道を安全に走るための心構え
すべてにおいて「急」を避ける
急発進・急ハンドル・急ブレーキなどの『急』が付く運転はNGです。スリップを起こしやすく、事故のリスクが高まります。車には雪道の走行をサポートする技術が搭載されていますが、ドライバーが安全運転を心がけなければ性能は十分に発揮されません。
ブレーキをかけるときは、一気にかけるのではなく、エンジンブレーキを使ったり、最初はじんわりと踏むのがおすすめです(状況によりますが)。発進時もゆっくりアクセルを踏むことで、タイヤの空転を防げます。
車間距離を十分に取る
雪道では、通常よりも車間距離を取ることも重要です。そもそも凍結した路面では、乾いた路面より停止距離が長くなります。
自分が安全運転を心がけていても、巻き込み事故に遭う可能性は否定できません。車間距離を十分に取っていれば、前の車が急ブレーキをかけたときも、余裕を持ってブレーキをかけられるでしょう。
また、上りの坂道で前の車がスリップして後退したときにも、衝突を防ぎやすくなります。信号が変わりそうになっても焦らず、安全運転を心がけましょう。移動時間に余裕を持たせることも大切です。
参考:走行中の適切な車間距離は? | JAF クルマ何でも質問箱
まとめ
雪道に強い車の特徴として、4WDで最低地上高が高い車が挙げられます。また、国産車・輸入車を問わず、メーカーによっては最新の独自技術を搭載している車も少なくありません。モードが自動で切り替えられたり、内装にもこだわっていたりと、雪道のドライビングを快適にしてくれるモデルばかりです。
ただし、車がどれだけ優秀でも、性能を生かすも殺すもドライバー次第です。雪道を走るときは、最低限の装備を装着した上で、安全運転を心がける必要があります。雪道を走り、冬のアウトドアを楽しみましょう。