焚き火チェアを選ぶポイント
焚き火チェアとして使うローチェアを購入するときは、素材や座面の高さをチェックしましょう。加えて、持ち運びやすさや耐久性も重要です。焚き火チェアを選ぶ際に押さえておきたいポイントを紹介します。
選ぶポイント
チェアに使われる素材
アウトドア用のチェアには、さまざまな素材のものがあります。チェアには、風の影響などでも火の粉が飛ぶ恐れがあるため、火のそばで使うことを考慮して必ず素材をチェックしましょう。
例えばコットンや、コットンとポリエステル混紡といった難燃素材は、万一火の粉が落ちても燃え広がる心配が少なく済みます。また、アクリルやポリエステルといった合成繊維に、難燃加工を施した防炎素材を使ったものも焚き火チェアとして適しています。
メッシュ素材の座面は蒸れにくく、さまざまな体形にフィットするというメリットがありますが、ポリエステルやナイロンは燃えやすく、溶ける恐れもあるので注意が必要です。
座面の高さ
焚き火チェアの座面は、地上約30~35cmが適しています。目線が低めになることで、焚き火を間近で楽しめるでしょう。また、地面で直接焚き火する「直火」を禁止しているキャンプ場が多いため、焚き火台の使用を前提にしてチェアの座面の高さを決めるのがおすすめです。
座面が高すぎると顔が焚き火よりもかなり上になるため、煙が直接あたりやすくなります。身長によっては、まきもくべにくいかもしれません。
一方で、低すぎるチェアも立ち上がりにくかったり、膝に負担をかけたりする恐れがあります。そのため、自分の身長・体形を考慮することも大切です。
携帯性や耐久性
焚き火チェアを選ぶ際は、持ち運びや設置・撤収のしやすさもポイントです。折りたためるものや、コンパクトに収納できるものを選ぶと、自宅で保管するときにもかさばりません。
軽くコンパクトなものがよいといっても、強度や耐久性は重要です。耐久性が十分でないと、設置や撤収の際のケガや使用中の破損につながりかねません。
そのため、フレームの材質や耐荷重量も必ずチェックしましょう。チェアの強度を重視するなら、しっかりした木製やスチール製のフレームが適しています。
ゆったり座れる焚き火チェア
焚き火チェアを使う目的は、焚き火を安全にゆったり楽しむことです。燃えにくい素材を使ったものや、座面にゆとりのあるものなどおすすめの焚き火チェアを紹介します。
スノーピーク「ローチェア ショート」
アームレストに天然木(チーク)を使用した、シックな印象のローチェアです。同シリーズのテーブルと合わせて使えば、アウトドアでも自宅のリビングのようなリラックス感を味わえるでしょう。地面から約30cmの座面は、焚き火チェアとしてもピッタリです。
中央収束タイプでたたみやすく、持ち運びや保管に便利な収納ケースも付いています。キャンプをはじめとするアウトドアレジャー全般や、チェアリングにも活用できます。
スノーピーク ローチェア ショート
オンウェー「コンフォートローチェア」
燃えにくい6号帆布・コットン素材で手触りがよく、包み込まれるような座り心地の焚き火チェアです。高さ約30cmの座面の生地は、劣化したり汚れたりしても、メーカーで交換できます。また、全ての金具はサビに強いステンレス製なので長く使えるでしょう。
アルミフレームには黒色アルマイト加工が施されており、強度のある作りになっています。脚には樹脂キャップが付いているため、室内で使うときにも床を傷付ける心配がありません。
耐荷重量は約100kgあり、ゆとりを持って座れます。持ち運びやすく、設置・撤収がワンタッチでできるフォールディングタイプのチェアは、アウトドア全般で活躍するはずです。
オンウェー コンフォートローチェア
ロゴス「難燃BRICK・キングあぐらチェア」
あぐらをかけるほどワイドでゆとりのある座面と、適度な傾斜のハイバック仕様が特徴の焚き火チェアです。フレームは頑丈なスチール製で、耐荷重量も約120kgあります。体格のよい成人男性もゆったりとくつろげるでしょう。
素材には『難燃BRICK』を採用しています。900デニールと厚手で、火の粉が飛んでも燃え広がりにくく鎮火しやすい仕様です。
座面高は地上約22cmと低めで、地面に直接座っているような目線で焚き火を楽しめるでしょう。収納バッグ付きで、スリムにしまえる収束タイプなのもうれしいポイントです。
ロゴス 難燃BRICK・キングあぐらチェア
ザ・ノース・フェイス「TNFキャンプチェア」
1,680デニールの高強度ナイロン素材・コーデュラバリスティックを使用したローチェアです。アルミ製のフレームには、耐腐食性・耐摩耗性に期待できるアルマイト加工を施しています。
また、可動部分には鍛造パーツを用いて耐久性を高めました。シンプルな構造ながら耐荷重量は約80kgあり、しっかりとした座り心地です。
背もたれのブランドロゴが引き立つベーシックなカラーとデザインは、使う人・場所を選びません。アウトドアはもちろん、リビングに置いてもしっくりくるでしょう。
ザ・ノース・フェイス TNFキャンプチェア
オガワ「ハイ&ロー2ウェイチェア」
脚の組み方で高さを変えられる2WAY仕様のチェアです。座面の高さも好みや用途に合わせて、地上約28〜40cmまで調節できます。焚き火用チェアとしてはもちろん、自宅のデッキやベランダに置くなど、日常使いとしてもおすすめです。
フレームにはアルミニウムやスチールを使用しており、耐荷重量は約100kgです。座面や背もたれがリバーシブルカラーになっており、座面の高さによって表に出る色が変わるので、テイストの違いを楽しめます。
オガワ ハイ&ロー2ウェイチェア
DOD「タキビチェア」
丈夫で、火の粉が飛んでも穴の開きにくい帆布素材を二重に使用した焚き火チェアです。
スチールパイプのフレームはやや重量がある分、頑丈で耐久性や安定性に優れています。風に飛ばされる心配が少なく、静止耐荷重量も約100kgあるので、子どもから大人まで幅広く使えます。
ゆとりのある座面は地面から約23.5cmと、一般的なローチェアよりもさらに低くなっています。煙も直接あたりにくいため、焚き火をより楽しめるでしょう。自然に溶け込む落ち着きのあるカラーと、背もたれのブランドロゴもポイントです。
DOD タキビチェア
持ち運びやすい焚き火チェア
どっしりと安定感のあるチェアなら、焚き火の側でも安心して座っていられます。しかし、重量があるものが多いため、荷物の多いときや、1人で運ぶときは困るかもしれません。持ち運びやすさと座り心地のよさを両立したチェアを紹介します。
ヘリノックス「タクティカルチェア」
ヘリノックスの人気ライン『コンフォートチェア』をミリタリーテイストにアレンジしたローチェアです。座面の高さは地上から約34cmで、吊り下げ型になっています。お尻を包み込むような座面は座り心地も抜群です。
フレームは、主にアルミニウム合金を使用しているため、総重量は約1.03kgと軽量ながら、耐荷重量は約145kgあり強度は十分といえます。持ち運びに便利な収納袋は、フレームに取り付け、小物入れとして使用できます。
ヘリノックス タクティカルチェア
ニーモ「ムーンライト リクライニングチェア」
伸縮性のあるメッシュ素材を座面に使用したチェアです。約0.83kgと軽量ながら、耐荷重量は約136kgという抜群の強度があります。利用する人の体形に合わせてフィットするだけでなく、肌に触れる部分には縫い目がないなど、快適性にもこだわった作りです。
シートの角度が調整できるため、さまざまなアウトドアレジャーに対応します。焚き火チェアとしてはもちろん、星空や花火などを鑑賞する際にも活躍するでしょう。
連結部の余裕のあるソケットが体の動きに沿うので、圧迫感も軽減されます。また、コンタクトにたためるので、バックパックに収納することも可能です。
ニーモ ムーンライト リクライニングチェア
ラフマ「ローチェア CB II」
シンプルなフォルムのローチェアです。折りたたみ式のため、収納時もスリムでかさばりにくく、約1.2kgと軽量で持ち運びも簡単です。低めの座面は焚き火チェアにピッタリといえます。
耐久性のあるしなやかな生地『Batyline Iso』を使用しているため、快適に座れます。紫外線にも強く、汚れたら石けん水で軽く拭くだけと、手入れも簡単です。アウトドア用チェアとして欠かせない存在になるでしょう。
ラフマ ローチェア CB II
リーズナブルな焚き火チェア
家族や友人同士で焚き火を囲むひとときは、大切な思い出になるはずです。人数分のチェアをそろえれば、よりキャンプを楽しめるでしょう。リーズナブルで手に取りやすいものを紹介します。
クイックキャンプ「収束式ローチェア ワンラブチェア 一人掛け One Love chair QC-LFC75」
火の粉に強い難燃加工生地を使用している、焚き火を楽しむためのチェアです(完全防炎ではありません)。
座面高さが20cmと低く、シート面が広いので、あぐらを組んで座ることもできます。
座面下には収納袋やブランケットを収納できるポケットが付いています。背面にもメッシュのポケットがついているので、雑誌やスマホなどを入れるのに便利です。
クイックキャンプ 焚き火チェア QC-LLC20
ステップサンズ「よくばりチェア 2WAY アウトドアチェア」
使用シーンに合わせて3段階の高さに調節できることができるチェアです。
脚を取り付けて、アジャスターを調節することでテーブルでの食事に最適なハイスタイルと、少し低いミドルスタイルになります。脚を収納すれば、焚き火やレジャーシートに座るときに最適なロースタイルにすることもできます。
高さだけでなく、角度も3段階に調整が可能です。
収納サイズがコンパクトなので、キャンプだけでなく河原や公園などに持っていくのにもおすすめです。
ステップサンズ よくばりチェア 2WAY アウトドアチェア
コールマン「ファイアーサイドフォールディングチェア」
防炎素材を用いた焚き火チェアです。座面は地上約28cm・幅約47cmとゆったりしており、子どもでも座りやすいロースタイルで、安定感もあります。耐荷重量は約80kgです。
すっきりとしたデザインと、アースカラーは自然の風景や日常生活にも溶け込みます。開閉するだけで設置・撤収できるので、さまざまなシーンで活躍するでしょう。コンパクトにたためる上、収納袋にはハンドルも付いているため、持ち運びやすさも抜群です。
コールマン ファイアーサイドフォールディングチェア
キャプテンスタッグ「ジュール ロースタイル イージーチェア」
遠くからでも見分けがつきそうな、赤のパイピングがアクセントのチェアです。座面が地上約15cmという超ロースタイルで、地面に直接座っているような目線で焚き火を楽しめます。
足を伸ばして座れるのもポイントです。安定性もあるので、子ども用のチェアにしてもよいでしょう。
耐荷重量は約80kgです。自然の中で足を投げ出してゆったり座れるローチェアなら、リラックスできるはずです。キャリーバッグ付きなので、持ち運びも簡単です。
キャンプテンスタッグ ジュール ロースタイル イージーチェア
まとめ
焚き火チェアがあれば、気になる煙や火の粉がかかる心配を軽減できるだけでなく、焚き火の温かさや明るさをより近くで感じられます。
座面の低いローチェアは座りやすく安定感もあるので、アウトドアや日常でも使えます。また、子ども用チェアとしてもおすすめです。自分に合った焚き火チェアを選んで、安全・快適に焚き火を楽しみましょう。