「ブッシュクラフト」とは、必要最小限の道具のみで野山に分け入り、できるだけ現地にあるものだけを利用して、自然の中で過ごす野遊びの一種。山岳写真家の荒井裕介さんは、ブッシュクラフトをこよなく愛し、休日のほとんどを野山で過ごしている。そんな荒井さんが常備しているサバイバル道具とは?
1)切る、折る、割ると大活躍のシースナイフ
荒井さんが愛用するメインウェポンは「ESEE」社のシースナイフ。鞘にはポーチを付けて、その中に火おこし道具などを常備している。
2)火種として使う3種の素材たち
上からシラカバの皮、麻ひも、サルノコシカケというキノコを乾燥させたもの。いずれも火種として焚き付けに使える。
3)砥石を常備して切れ味をキープ
ナイフはサバイバルの肝となるアイテム。だから常に最高の状態にキープしておきたい。この砥石は河原などで拾うことも可能だ。
4)着火するためのファイヤースターター
使い慣れればライターなどよりも安定して着火できるファイヤースターターを使用。ナイフの背の部分で擦って火花を火種に飛ばす。
5)我が家を作るタープセット
タープは「モンベル」のスクエアタイプを使用。パラシュートコード(パラシュート用ロープ)と細引きを組み合わせて張るのが荒井流。
6)裸火で調理できる手作りフォーク
針金を曲げて荒井さんが自作した焚き火用フォーク。枝の先に取り付ければ、肉や野菜など様々なものを刺してあぶることができる。
7)食品加工に使う折りたたみナイフ
食材を切ったりするときには「オピネル」の小型ナイフを使用している。これは万が一メインのナイフを紛失した際のサブナイフの役割も。
荒井裕介さん
本業は山岳写真家だが、狩猟免許を所持していて、イノシシ、クマ、シカを狩るハンターでもある。ナ
イフ一本で自然の中で過ごす「ブッシュクラフト」の知識も豊富だ。
◎構成/櫻井 卓 ◎撮影/荒井裕介