存在感のあるデザインがおもしろい、食材を美味しく焼くことに特化した囲炉裏グリル
商品名は、「Angrill(アングリル)」。「川釣りをする人が魚焼きを堪能する」というコンセプトで生まれたユニークな囲炉裏(串焼き)グリルが、まもなくマクアケで先行発売を開始する。
本体はフォールディングタイプで、8枚のスチール製のパネルを組み立てて使う。精度の高い加工技術で作られたプレートを組み立てると、しっかりとした台の上に、4枚のメッシュパネルで囲われた焼き台が鎮座する。縦長のグリルという、今まで見たこともないユニークなデザインがおもしろい。
本体のほかに2本の金属製の焼き串が付属する。グリルに炭や薪を入れて火力が安定したら、付属の焼き串に刺した食材を、グリルの台座部分の串を受けるスロットにセットする。「魚焼きを堪能するため」というだけあり、串に刺した丸のままのアユ1匹(もちろんほかの魚でもOK)をグリルの火力でじっくりと焼くのに都合のいいサイズ感だ。
よく考えられた串を受けるスロットの形状により、串を抜き差しすることなく、火から遠ざけたり、近づけたり、魚をクルリと回したりできる。そう、ゆっくり炎を眺めながら、魚の全面を好みの焼き具合になるまで丁寧に焼けるのだ。ただし、串は金属製なので高温になる。火傷しないよう耐熱グローブの使用は必須だ。
最大で魚4匹を同時に焼きながら湯を沸かすことも
串を受けるスロットは4か所あるので、純正品の串を買い足すか、市販の串を使うことで、1度に4匹までの魚を焼くことができる。
グリルの上部はフラットで、十字タイプの五徳のようなパーツがあるので、上にケトルやコッヘルなどを載せて魚を焼きながら同時に湯を沸かしたり、簡単な料理をすることもできる。寒い季節なら、小鍋で湯を沸かし、そこでお燗をし、ちびちびやりながら魚が焼けるのを待つのも一興だ。
また、オリジナルのコンセプトは、「魚を焼く」ことを前提にしているが、このグリル、魚焼きだけに使うのはもったいない。厚みのある肉を串に刺してじっくりと焼くにもいいし、野菜だっていい具合に焼ける。ソロキャンにこれがあれば「炎を見て、いじって、食材を焼いて、食べて」と、ディナータイムの楽しみが格段に充実するだろう。
「囲炉裏グリル」から「焚き火台」に変身!
そしてもうひとつ。このグリル、実は組み方を変えると、焚き火台としても使える設計だ。グリルの台座に使っていた2枚のパネルの形状もあって、かなり個性的なデザインの焚き火台に仕上がる。しかも、グリルのサイドパネルと串は、焚き火台にケトルなどを載せるための五徳として使えるよう設計されている。グリル料理でお腹がいっぱいになったら、のんびり焚き火で湯を沸かしてコーヒーなんて具合に楽しめるのだ。
実はデザインコンペで選ばれた学生さんのデザインでした
アングリルは、超精密加工の技術を駆使したキャンプギアを送り出すブランド「DCT」が製造販売する。この製品については、学生や若手デザイナーを育成するために、DCT(来光工業)ほか複数の企業が参加して立ち上げた「TOKAI PRODUCT DESIGN AWARD」というコンペティションの2021年度の最優秀賞作品を製品化したもの。当時、名古屋市立大学芸術工学研究科にてプロダクトデザインを専攻していた井倉芳弥(いくらもとや)さんがデザイン。その独創性や実用性の高さに名だたる選考委員が絶賛したという。「Angrill(アングリル)」というネーミングも井倉さんが発案した。新人デザイナーのこだわりと、DCTの技術力を融合し、満を持して商品化にこぎつけたという。
組み立てればインパクトのあるデザインで楽しく使え、折りたためば薄くコンパクトに。キャンプ場や釣り場までの持ち運びやすさまで考えたフォールディングタイプのグリル&焚き火台= アングリル。火を操り、炎に癒され、美味しい料理まで楽しめる新しいギアを手に入れよう。
商品情報
DCT/Angrill(アングリル)
- 発売日:2023年10月19日(木)よりマクアケで先行販売開始
- 価格:24,800円
- 素材:スチール
- 重量:2.9kg
- サイズ:幅270×高さ360×奥行き270mm(串焼きグリル)、幅275×高さ270×奥行き270mm(焚き火台)
- 販売元:DCT
- ホームページ:https://www.makuake.com/project/angrill/
※写真提供/DCT