米国コロラド川でリバーガイドをしていた創設者は、多くの客がラフティング中にサングラスを川底に落とすのを目撃。そこで思いついたのが、「CHUMS Original Retainer」。
1982年に、フォルクスワーゲン バンの荷室にある60ドルで買ったミシンで自ら作ったリテイナーこそが、チャムスのはじまりだった。
翌年にユタ州南部の町、ハリケーンを拠点にチャムスをブランドとして立ち上げ、マスコットでブランドのシンボルでもあるカツオドリ、「ブービーバード」が誕生した。
そして1995年、ランドウェルが日本総代理店になると、元気印全開のチャムス的モノ作りが急加速。ストイックなイメージが強かったアウトドア市場に、フィールドで楽しく愉快に過ごすための「アウトドアカジュアル」という新しいカテゴリーを確立したことは、大きな功績といっても過言ではない。
そんなチャムスが、ブービーバードとともに歩んできた40年を振り返ってみよう。
at USA
1983 Original Retainer開発!
友人の愛犬、ゴールデンラボの名前「チャムリー」をヒントに、ブランド名を「CHUMS」とした。
ブランドマスコット『Booby Bird』誕生
創設者が、自ら図鑑を見ながら描いたアオアシカツオドリのイラストを使用した台紙。うまく描けなかった尾の部分を隠すためにショーツをはかせた(笑)という。
リテイナー工場を設立
創設当初の本拠地であったハリケーンの街にオープンした、本国初の直営店。
1986 ハリケーンの工場でハローウェアの製作をスタート
リテイナー以外に帽子の発売も開始
現在もあるベストセラー「ハリケーントップ」誕生
35年以上作り継がれている超ロングセラー! ヘンリーネックとスナップボタンが特徴だ。
創設者が実際に使っていたラフティングオール。表参道店の入り口のドアノブに使われている。
at JPN
1989 スウェット素材のハーフパンツ「Hurricane Walkers」発売
1992 衣料・雑貨貿易会社「ランドウェル」創業
1995 ランドウェルがチャムスのアクセサリー部門の日本総代理店となる
1998 Overland社と共同でバッグを開発
2003 あらゆるグラスに使える新型リテイナー「Universal Fit」開発
2005 本社機能をハリケーンから、ユタ州都ソルトレイクシティに移転
2006 スウェット素材の「hurricane Day pack」発表
アパレル用素材のスウェット地をデイパックに仕立てた、チャムスらしい斬新なアイテム。
2009 フジロックフェスティバルへの協賛を開始
フジロック(通称)世代とチャムステイストがぴったりマッチ。コラボアイテムが大ヒット。
2010 本格的なアウトドアシーンに対応できる「Field Line」発表
過酷なフィールドにも対応できる、本格的アウトドアウェアのシリーズをスタート。
2012 ブランド初のテント「Beetle」発売
2023 40th Anniversary
Re-Creationシリーズ発売開始
CHUMS 40 Yearsシリーズ発売開始
余剰在庫のテントを廃棄せず、生地の撥水や軽さを活かした製品にrebornする取り組みがスタート。
CHUMS 直営店
2008
表参道店
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-2-21
電話:03(6418)4834
営業時間:11:00~20:00
写真は’13年に移転オープンした新店舗。中央吹き抜けに立派なシンボルツリーが鎮座する。
2018
グランフロント大阪店
住所:〒530-0011 大阪府大阪市北区大深町4-20 グランフロント大阪 南館5F
電話:06(6377)5177
営業時間:11:00~21:00
大阪・梅田駅北側にある複合商業施設内にオープン。駅からのアクセスの良さがバツグン。
new
2023
昭和記念公園店
住所:〒190-0014 東京都立川市緑町3173 国営昭和記念公園 原っぱ中央売店
営業時間:3〜10月:10:00〜16:30(4〜9月の土日祝は〜17:30)、11〜2月:10:00〜16:00
製品販売に加え、愉快なソト遊び道具のレンタルも行なう直営店が8月31日にオープンした。
そのほか… ・昭島アウトドアヴィレッジ店 ・東京ソラマチ店 ・御殿場プレミアム・アウトレット店 ・酒々井プレミアム・アウトレット店・三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島店の計8店舗を展開中!
※構成/坂本りえ 撮影/永易量行
(BE-PAL 2023年10月号より)