とにかく荷物をたくさん積みたい、日常使いを考えてデザインを重視したりコンパクトサイズがいいなど「積めるクルマ」の基準は人それぞれ。多様な要望に応えるべく、「アウトドアギアの積みやすさ」という視点でフランス本国よりも人気のルノー・カングーをチェックしました!
私がテストしました!
全天候型ライター ホーボージュンさん
世界中の自然を旅する全天候型ライター。20代はプロドライバーとして世界各国を走り回るなど、クルマ愛もこだわりも人一倍強い。
積みやすい機能にも注目!
ルノー/カングー
荷室実測値 幅1,200x奥910x高1,200㎜
商用車ベースならではの積載力を持ちながら、日本車とは一線を画したあか抜けたデザインで人気のカングー。テスト車両はディーゼルエンジンを搭載し、トルクフルで動きが軽快、取り回しもいいと感心するジュンさん。特に絶賛するのは、カングーのアイコンともいえる観音開きのダブルバックドアだ。
「左右180度オープンにすれば大きな荷物の積みおろしも楽だし、後ろに余裕がない場所では片側だけ開けて荷物にアクセスできる。観音開きの特権だ」
後席をたためばラゲッジは完全なフルフラット状態。さらに、後席は6対4分割可倒式なので長ものを入れるのに便利だ。
「キャンプで不便を感じることはないはず。冬になったら家族と全員分のスノーボードを積んで、雪山に行きたいな」
●ボディーサイズ:全長4,490×全幅1,860×全高1,810㎜
●車両重量:1,650㎏
●最低地上高:未公表
●最小回転半径:5.6m
●乗車定員:5名
●パワーユニット:1,460cc直列4気筒エンジン(ディーゼル)
●最高出力:85kW(116PS)/3,750rpm
●最大トルク: 270N・m/1,750rpm
●WLTC燃費:17.3㎞/ℓ
テスト車両のグレード:クレアティフ ディーゼル車 ¥4,190,000(車両本体価格) 問ルノー 0120-676-365
これだけ積めました!
大4個 中3個 小3個
タイヤハウスの出っ張りがない四角いラゲッジは天井も高く、デッドスペースが生まれにくい。後席を立てた状態でも775ℓと十分な容量だ!
ダブルバックドアは左右それぞれ90度、180度の2段階に開くので、狭いスペースでも開閉しやすい。
フロントドアは最大90度の角度まで大きく開くことができるので、荷物を抱えての乗り降りもしやすい。
広いラゲッジは高さ1000㎜を超え、長ものも立てた状態で積める。収納レイアウトも自在だ。
ダブルバックドアはヒンジのロックをはずすことで180度まで開けられる。
後席を倒せば奥行きは約1,750㎜に。長ものを積むのも楽々。
「段差やタイヤハウスの出っ張りがなく、荷物の出し入れもスムーズ」
「天井の収納が便利。僕ならポンチョを入れて、水遊び後はシートカバーにする」
アウトドアボックスを限界まで積んでみました
チェック方法
積める量の目安として、リスの「トランクカーゴ」がラゲッジルームにどれだけ入るかをチェック。大、中、小の3サイズを組み合わせて最大限に積んだ。このため、後方視界が遮られたり、隙間が大きく残ることもあり、実際に荷物を積める量とは異なる場合もある。
協力/リス https://www.risu-shop.jp/
大
トランクカーゴ TC-70S、¥4,980
サイズ:W780×D390×H357㎜
中
トランクカーゴ TC-50S、¥3,980
サイズ:W600×D390×H357㎜
小
トランクカーゴ TC-30S、¥2,980
サイズ:W400×D390×H357㎜
※構成/風間 拓、櫻井 香 撮影/高柳 健 協力/佐藤篤司、永田恵一
(BE-PAL 2023年10月号より)