様々なアウトドア施設のオープンが相次ぐ昨今ですが、イオングループが初めて宿泊型のアウトドア施設に参入。
山梨県上野原市にオープンしたミューの森は、「森との共生」をテーマに、子どもと親が手ぶらで訪れても遊べるグランピング施設。自然環境のなかでのエンターテインメントが用意されています。
“ミューの森を蘇らせる”という新感覚のテーマ設定
注目したいのは、施設が設定している次のようなテーマ。
かつては活気にあふれる場所だったミューの森。自然の力を活かした独自の文明を築いていたものの、よそから来た者たちが押し寄せてきたことによって、ミューの森は失われてしまいました。
そこにミューの志を受け継ぐ者が戻ってきて、美しい森とかつての日々を取り戻す物語が始まる。来場者はそこに参加する、というコンセプトです。
ミューの森を蘇らせるコンテンツへの参加には、人数制限があり、個別に費用が必要となります。
「蒼の村」づくり創造体験
例えば、「『蒼の村』づくり創造体験」というミューの森を蘇らせるコンテンツでは、道を整備し、小屋や家具を作り、遊具の増設などの施設づくりを来場者とともに進めています。
オープン時にはツリーハウスの家具の製作、8月には家族4人で過ごせるサイズの巣づくりに挑戦したファミリーもいました。製作されたものはその後にミューの森で使われるので、再訪したときに自分たちが製作したものでほかのファミリーが遊んでいる姿を見られるかもしれません。
「『蒼の村』づくり創造体験」参加は事前予約制。実施時間12時~16時で、定員は1日15名。料金は宿泊利用者が1人4,000円、そのほかは1人5,000円。未就学児童(1人3,000円)は保護者同伴が必須で、3歳以下は無料ですが付き添いのみになります。
屋内型コンテンツも!
屋外型以外にも、屋内で参加できる「地域で採取した自然素材をつかった草木染ハンカチ」「ミューの森の宝石づくり」といったコンテンツも用意されています。
森に川に自然を満喫できるフィールド
敷地内に流れる穏やかな川
ミューの森の敷地内には川が流れています。深さは川岸であれば浅く、流れも穏やかなので子どもでも遊びやすいエリア。また、昨今の川での事故も考慮し、先着50名まではライフジャケットを無料でレンタルできます。
川底は石がごつごつしているので、マリンシューズを持っていくのがおすすめです。こちらの利用は、宿泊者・日帰り利用者問わず、無料です。
森の中には大人も子どもも上れるツリーハウス
森のなかにも遊べる仕掛けがたくさん用意されています。ツリーハウスアーティストが制作したブルーのツリーハウスは、大人も上れる大きなサイズ。
なかなか勇気がでない小さな子でも一緒に挑戦できるのは嬉しいですね。さらに、ターザンロープや森のブランコなど、自然環境を活用した遊具もあり、子どもはもちろん大人も楽しめます。
食事は日帰りBBQまたはカフェダイニングで提供
飲食は、館内のカフェダイニング「Inn Village Cafe」か、ロゴスのBBQセットと食材を借りる「手ぶらプラン」があります。手ぶらプランは、Light Plan 2,500円からSpecial Plan 5,000円まであり、人数はMAX6人で1つのテーブルを利用します。
宿泊棟orグランピングテント、選べる2つの宿泊スタイル
日帰り利用もできるミューの森ですが、遊び尽くすにはやっぱり滞在がおすすめ。
宿泊棟は以前にこの場所にあった施設の骨格を活かしながら、誰かの家に訪れたような親しみを感じるデザインです。
グランピング棟は、宿泊棟のある本館から山に向かって上った先にあるエリアに点在しています。
春と秋には宿泊者限定で、ミューの森ファームエリアで栽培している野菜を無料で収穫できる体験も実施。収穫した野菜は夕食のBBQに使ったり、お土産として持ち帰ったりできます。
都内から1~2時間で行ける身近な森
距離感としては、東京都内の町田市付近からで渋滞にハマらなければ1時間半程度。日帰り利用もできますが、
遊び尽くすには1泊したほうが楽しめそうです。
新感覚のコンセプトが楽しめるミューの森で、子どもと一緒に思い出を作ってみてはいかがですか?
ミューの森
https://www.fantasy.co.jp/mieuxforest/
取材・文/北本祐子